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アニばら観察日記


続々と登場するいじめっこ。人材豊富な【アニばら悪役組合】にもう夢中・・・。



第6話 「絹のドレスとボロ服」




第6話はいろいろな意味でフレッシュと言えます。

ベルサイユ宮に轟いた浪花節はひとまず小休止。デュバリー夫人は今回お休みです。で、入れ替わりに・・・
ド・ゲメネ公爵とジャンヌが登場。

私は日本昔話でもディズニー作品でも何故か【わるもの】の方を好きになってしまいます。ジグソーパズルが好きなので、家にテンヨーの1000ピースパズルを飾っていますが、その絵柄には、訪れた人10人のうち9人が「なんでまた・・・」と呟きます。『ディズニーヴィランズ』と言うタイトルのそのパズル、白雪姫の魔女やフック船長やジャファーやアースラと言った・・・悪いキャラクターばかりが総出演しているものなのです。更にそのパズルの悪趣味&素晴らしいところ、・・・暗いところで変身するんです。特殊な加工がされていて明るい場所と暗い場所とで見える絵柄が違うんです。すごいでしょ?
と言うことで・・・悪者萌えの私にとって、アニばらは大変な宝庫です!


明らかに、原作よりも人相悪く屈折したひとが多い。徹底した極悪人から権力者に唆されついつい悪事に加担してしまう人まで、バリエーション豊かで人材豊富なアニばら悪役組合。

今回はその中からスター級の二人がデビューするのです。
特にアニメのド・ゲメネのいやらしさときたら・・・。「あなたでご飯3杯食べられます」と言うくらいの味付けの濃さ。同じく原作よりキャラとして格段に昇格したオルレアン公とつるんで場を盛り上げて下さいます
この二人、利害の一致なのかなんなのか、いつも一緒で悪事三昧な雰囲気です。その姿はまるで往年の時代劇を観ているよう。友情も信頼関係も無いけれど何故か居ないと寂しい・・・悪代官とそれにせっせと媚を売るケチな領主風のムードを漂わせ、なかなか楽しませてくれる名コンビなのですね。
そしてそんな彼らに使われる「近衛隊に恨みを持つ男」シャルル・コルデー。これはアニメのオリジナルキャラですが単発ゲストとして、それなりの働きをみせています。どこでどう拾われたのかこの男、アンドレに尾行されたうえオスカル様には飛び掛られ(これはかなりラッキーでもありますね)、作戦は見事失敗・・・しかしミッションは不成功でもなかなかマニアックな死に様で、オスカル様に衝撃を与えることに成功しています。しかしこいつとの密約場面、あんな近くに近衛兵が居てるのに・・・不注意にも程があろうが?と言う感じ。元軍人ならば、ひとの視線にはもう少し敏感になった方がいいですね。しかもド・ゲメネ公爵自ら依頼に来るあたり・・慎重派なのでしょうか?とにかく、パシリ・ド・ゲメネ公爵に会ったら「いつもお疲れ様。」と言ってあげたい私が居ます。


それはそうと、パレードの道筋を下見に来られた麗しき近衛隊の方々、今日はパリから直帰なのでしょうか?そうではなく、まだ就業中なのだとしたら・・・ベルサイユまでの帰路、結構あるんでしょうからね。出先で一休みの一杯・・・。てか、みんなまだ未成年なのに・・・ワイン飲んでいいのでしょうか?飲めるなら細かいことはいいのかもしれないですね。18世紀のフランスだし。


まあ、いずれにしろオスカル様は意外にも話の分かる隊長のようです。


脱線しましたが第6話は悪役組合の方々が続々登場。皆様なかなかどうして不敵な面構えでして、悪いキャラは非常に濃い目です。その為いまひとつパッとしませんが、今回は重要人物
《春風ロザリー》も初登場であります。置かれた境遇で人は成長するものなので、ロザリーは結構オトナです。原作のように大きな瞳にいっぱい涙をためた可憐な少女と言うより、アニメの彼女はいかにも「苦労して生活支えてます」なしっかり者なイメージ。
ああ・・・それにひきかえアントワネット様、前回へこむだけへこんだ彼女、今回は普通に元気なようです。マイペースに我儘かましてテンション高めに花の都パリを妄想する上田みゆきさん。この人の醸し出す雰囲気ってホント可愛いですよね。

アニメの前半、アントワネット様はいかにも世間知らずなお姫様して、バカだけど憎めない感じがよく出ています。
宝塚の娘役さんが演じる王妃様は台詞も仕草も大袈裟過ぎてちょっと苦手なのですが、上田みゆきさんは天真爛漫そのもの。アンドレ曰く「人は自分の持たぬものに魅力を感じるのか」だそうですが、その通りなのかもしれません。「この人に誠心誠意『国の実情』を語る者が居たならば・・・あるいは本当にフランス革命は避けられたかも。」アニメの妃殿下を見ているとそんな風に感じ、とても切なくなります。

最後に、この回でもフェルゼン伯爵はドキドキ感を煽りに登場しています。派手なキャラが次々と問題を起こし、物語が動いていく中で・・・微妙なサブリミナル効果のようにチラチラと顔を出し、ファンの期待を煽る北欧の貴公子フォン・フェルゼン!!本格的な貴方の出番を・・・私は待ってますよ~!!!つづく。



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