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アニばら観察日記


女の八つ当たり炸裂!!世界遺産も大ピンチ!?
・・・どんなにイラついてもモノに当たってはいけません。



第4話 「バラと酒とたくらみと・・・」




第4話です。今回は、はい。サブタイトルからして明確に演歌の香りが漂っていますね・・・ごくっ・・・。

女のつまらない意地の張り合いから状況は宮廷を二分する不毛な勢力争いに発展。
あろうことか自分のモテっぷりが原因で大切な母上までもが巻き込まれていく・・・それが我慢ならない様子のオスカル様です。


そんな彼女の「嫌です!」の一言が、とても胸に迫ります・・・。このようにズバッと歯切れよく「嫌です!」と言えた時代があるのです。オスカル様・・・今のうちに・・「嫌です!」を満喫なさって下さい。そのうち、嫌でも口にできなくなるのです・・・(涙)。
しかしそうは言っても、決断は早く早くと迫られているわけでして。こーゆー場合には突破口を拓く男、ムッシュ~(シトワイヤンですが・・・)精神安定剤アンドレ・グランディエが説得係として登場します。また父上にお願いされたのか?たとえそうであったとしても、アンドレは「頼まれてやって来ました。」ではなく、自分の言葉でお話する気概がありますので、オスカル様もちゃんと聞く耳を持って下さるのですね。「忠告なら無駄だ」と言いつつも・・・。

さて、内心逃げられない事は分かっていたのでしょう、アンドレの「心配したくても俺にお袋はいない!」の台詞に何かを感じた様子のオスカル様。お袋とゆー呼び方・・・なかなか男臭くていいではないか。平民だからね。肉じゃがやきんぴらの匂いが染み付いた母・・・そんな下町割烹着系な感じが、なかなかどうして味わい深いぞ。という感じでしょうか?
それにしてもオスカル様、形勢逆転の為とは言え、腹にキックは反則じゃないかひ?アンドレ・・・かなり「ぐえっ・・・!」でした。

さて、今回から新たに登場するキャラクター、メルシー伯爵はとってもジェントル&ダンディで芝居上手なおじさんです。単純おバカなアントワネット様の振る舞いによる同盟の危機を察知した彼の見事なAパート〆っぷり!浪花節デュバリーに対抗するのに、これは心強い味方でありましょう。
「頑張れ!オーストリアの燻し銀」なんつって。


しかし・・・敵はやはり強いのです。
度重なるアントワネット様のシカト攻撃に首飾りを引き千切って悔しがるデュバリー夫人。彼女って本当にリアクションクイーンです。貴女こそ『見てすぐ分かるウーマン』!いろいろなものを破壊しながら「うおあああああ~~」と呻く様子は・・・だんだんと妖怪化してきた模様。怖い怖い。

そんな妖怪浪花節デュバリーの見え透いたお芝居で、若い小間使いの一人が・・・なんと命を落としてしまいます。ああ悲劇!!・・・それはそうと、緊急事態を知らせに部屋に飛び込んで来たアンドレの台詞回しも・・そーとーにクサい。明らかに丁稚奉公、時代劇だよ、あんた!!と突っ込みたくなりますが・・・直後「しまった」とだけ口にして駆け出してゆくオスカル様だけは・・・依然として浪花節でも妖怪でも時代劇でもないのです。

周囲の過剰演技に汚染されないスタンドプレーなひと、田島令子さん。

いつもイキ過ぎを止めて下さってありがとう!!オスカル様の声が貴女で本当に良かった・・・。

そして珠玉のBGM「優しさの贈り物」、この回ラストのオスカル様、そのキメの台詞のバックが初出です。ほんまにええ曲です・・・うっうっうっ・・・つづく。


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