本文へジャンプ
おばさんの「ちょっと、坂崎さん!坂崎さん!」
から始まる 珠玉のノラ猫撲滅エピソード!!


「ネコロジー」を読んだ感想を書くよ



西暦2017年、日本は空前の猫ブームに沸いています。
それにも増して、私の頭は久々に発症したアルフィー中毒に沸いている!という事で、こちらの御本を紹介させて下さい。

ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語
というタイトルです。
そして、著者はTHE ALFEE 坂崎幸之助さん

   

なんだ〜。ライブ会場で売ってるのをファンが買って読む本だろ?
猫好きのおじさんが最近の猫ブームに便乗したんだろ?
とかって思ってる人に向けて、私はこれから感想文を書いていきますので、ひとつ宜しくお願い致します。


先ず最初に・・・このところの猫人気は物凄く、「私は犬派だ!」とかって抵抗してみるのも空しいくらいの勢いで世の中すべてを猫色に染めつつあります。
テレビなんかでも動物番組増えましたよね。気が付いたら「動物の赤ちゃんカワイイ〜」ってやってるじゃないですか。それかカラオケ番組。ゴールデンはもぅそればっかり。


書店においても猫の優勢ぶりには目を見張ります。
全国各地の人気猫カフェ紹介だったり私の猫ちゃん自慢だったり中にはにゃんタレ(にゃんこタレント)図鑑やワルねこ(人相、いや猫相の悪いノラ猫)特集とかまであって・・・もはや猫は猫と言うだけで押しも押されぬスーパーアイドルの地位を築いています。


そんな中、センスの良い本屋さんにはこの本が置いてありますよ。

坂崎さんの「ネコロジー」。
カッコいいから、この本。
なんかもぅ、、、解脱した僧侶が書いているのか、これは?


ちょ・・・脱線しそうなので話を戻しますが、この本は最近の猫ブームに乗っかった本ではありません。元は2001年に出版された「ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語」。
それを昨年、2016年に再編集して再び世に放つという・・・それを猫ブーム便乗と言えなくもないけど、この本は今こそ読んで欲しいものなんだから、仕方ないでしょ?

えー、この本を一言で表現するならば・・・
ノラ猫撲滅活動と言う名の自然環境保全運動・・・そして、それはカワイイ至上主義に対する紛れもないレジスタンスだ!!カッコいい〜〜〜っっ!!!
って感じになります。


カッコいい〜とか言うから軽く思われがちですが、この本はなんせ僧侶(嘘)が書いているので深いし、吹っ切れています。
更に、登場する人物の99%がおばさんなので、現在立派なおばさんに仕上がってしまった私などにしてみればバリバリ当事者意識を持って読み進めることが出来る本なのです。
余談ですが著者である坂崎さんの止まらないおばさん化現象は実はこういった活動に起因している事なのだなぁ〜・・と、感慨深いです。
日々の路上レジスタンス遂行の為、すべてはおばさん達とのスムーズなコミュニケーションの為に、なるほど・・・自ら おばさん化という強力な進化を遂げているのか幸ちゃんは。カッコいいーーーっ!!!


さて、「ネコロジー」というタイトルはエコロジーをもじっているのでしょう。なんとも可愛らしい響きです。
ですが、この本。ほわほわした内容では決してありません。ファンの私ですら引いてしまうくらいの描写が少なくありませんし、いろんな意味で過酷で、時に非常識です。それでも全編に渡って温かい・・・面白い・・・!!
坂崎さんのお人柄によるところです。

何はともあれ、おばあちゃん一歩手前の年季の入ったおばさんこそが生態系のTOP!世の中における最強の生き物であることは間違いないので、そこへ馴染み、溶け込んで、信頼を勝ち取りながら尊いノラ猫撲滅活動を続ける坂崎さんの適応力こそは、まさに尊敬に値する彼の特殊能力のひとつであると言えるのです。

*すいません。アニばら観察日記並みの長文が予想されるので、読んで下さる方は適当なところで休憩など挟みながらお付き合い頂けると幸いです。

で、先ほどからノラ猫撲滅 撲滅言ってますが、念のために言っておきます。
撲滅っつー言葉から受ける印象はあれだけど、町内のノラ猫をまとめて捕獲して保健所に送り殺処分にしてやるとか、そーゆー非人道的な行為とは真逆のことをここでは意味してますんで・・・宜しくお願いします。




坂崎さんはたくさんの猫ちゃんと暮らしています。
その数、20匹なのか200匹なのかは分かりませんが・・・とにかくたくさんの猫ちゃんがおうちで坂崎さんの帰りを待っている。
では何故そーゆー状況が生まれてしまったのか?
そのワケがこの本には綴られているわけで、THE ALFEEファンの皆さまはそんな事とっくに知っていましょうが、私のサイトはジャンル違いの方々が読んで下さっているので・・・これは宣伝も兼ねての
『ネコロジー観察日記』です。

私の大好きな坂崎さんは街のおばさんと秘密結社の皆さんと共に「世の中から不幸なノラ猫が1匹もいなくなること」を目標に都会のノラ猫保護活動を頑張っておられるのです。

活動内容としては、ノラ猫発見→捕獲→病院へ連れていく→必要ならば治療を施し、避妊去勢などの処置をする→元の場所へ戻す→寿命を全うするまで毎日エサをやり、とにかく見守り続ける。というのが基本的な流れと読み取りましたが、可能ならば自宅に引き取りそのまま飼う。または里親を探す。等の展開もあり得るので、当たり前ですが一瞬の気まぐれで できるような事ではないのです。
で、秘密結社とは何なのかというと・・・だから上記のようなことをして下さっている動物愛護団体的なボランティア集団なのではないかと思われます。

これが、坂崎さん曰く
"長いスパンでのノラ猫撲滅運動"、人道的で美しい・・・素晴らしい活動だと思います。でも実際それをやろうとしたら、、、物凄く大変よ―――!!!
金銭的な問題、悪戯や臭い・鳴き声に関して地域の反対勢力との闘い、多かれ少なかれノラ猫保護活動というのはご近所から白い目で見られるものなのです。
ここで、「おい、おまえ。知ったような口をきくじゃねえか」と思われた方。

すいません、私自身はこのような活動に参加しているわけではありません。ただ、実家の母がちょっとだけそのての『おばさん(おばあちゃん)』なのであります。





私の旧姓、桜井なので・・・冗談みたいですが本当なので、桜井で書かせて頂きますが・・・桜井家は犬派です。もうホントに犬が大好きでポインターの雑種、次はダルメシアンと言う大型犬と30年近くに渡り一緒に暮らしておりました。いや、厳密にいうと途中で私だけ嫁に行くのに家を出ましたんでー・・・ダルメシアンの老後のお世話は殆ど出来ないままでした。
私も二人の幼子の世話に追われていたせいか気を遣った母は電話口で愚痴るのもたまのことでしたが、犬の介護生活はなかなか壮絶で、キツい日々のようでした。
私には想像する事しか出来ませんが、大きな犬なので寝返りを打たせてあげるだけでも足腰の弱った両親は本当に苦労した事と思います・・・。
ごはんを食べては戻し、お水を欲しがっては夜中に何度も鳴く犬に寄り添って寝不足になった両親。汚れたおむつや毛布を替えてやる時に撫でる犬の体はすっかり痩せていくつも穴が開いたようになり、やがてそこから血が滲むようになりました。喘息持ちの母は冬の間の介護で体調が悪化し、見ると手もあかぎれだらけだったのに・・・申し訳ないと思いながらも、私は駆けつけて介護を代わってあげることすら出来ませんでした・・・。

そうこうするうち春が来て桜が咲いて、一本の電話がありました。


「あんた、エドが死んだよ」

そろそろかと思いつつもまだまだだと油断していた私は驚いて言葉がありませんでした。すると母が「今朝、〇〇先生(主治医というか行きつけの動物病院の先生)に来て貰って、注射して貰ったんだよ」と言って、そのまま受話器の向こうで泣き崩れました。

実は、母はエドを安楽死させていたのでした。

もう見てられなくて、どうしようもなくて、先生に相談したら「いつでも行きますよ」って言われたらしい。「お注射一本でラクに逝けますから。それは残酷なことではないから」って。
父も一生懸命 エドの面倒をみてくれましたし、母の性格も熟知しているので何度も後悔しないかどうかを確認し合ったそうです。そして、先生がみえるまでの間、綺麗に体を拭いてごはんを食べさせて、お水もいっぱい飲ませて、たくさんお話をしたそうです。「エド、ありがとう。エド、ごめんね」って。
その時撮った写真がありますが、エドは赤ちゃんみたいな目をしています。映画に出てくるような凄くハンサムな子だったから、年とってヨボヨボになっても顔だけは本当に綺麗なままで、特にこの時の表情は初めて会った時のようなキラキラした目をしていました。

そして、エドは注射によって天国へ行きました。


エドを空へ送ってから、母と、父まで体調を崩しました。
肝心なときに傍にいられなかった私には何も言う資格がありませんから黙って話を聞くことしか出来ませんでしたが、母は明らかに自責の念に駆られているようで毎日泣いて暮らしているみたいでしたし、父に至っては原因不明のまま食欲がなくなり体を動かせなくなりました。
いくつもの病院で診て貰い、北里大学のような大きな病院へも行きましたが「対処療法しかない」と言われ、薬で痛みを抑える日々でした。

年だからね、しょうがないのかもしれないな・・・そう思ってた矢先、一匹の猫が実家の台所に侵入してスナック菓子の袋を盗もうとしたらしいです。
「いやだ!あんた何すんの?」って言って母は当然追い出したみたいで。でも父がその頃食欲なかったもんだから、夕飯のおかずとか残ってたらしいんですよね。それを洗って塩っけ抜いてから出してあげたんだって。そしたらガツガツ食べたって・・・その猫が。
それからちょくちょく来るようになって、見たところ若いキレイな猫だったので「どっかの飼い猫かもしれないなぁ〜」と思いつつ、気が向いた時に残飯とか牛乳をあげていたら・・・・・ある日、赤ちゃんを3匹連れて来たそうですw

「わたし、実はママだったんですニャ〜」

と(多分)言って、赤ちゃんもそれに合わせてニャ〜ニャ〜鳴いてたようで、ホントに作り話みたいな話なんです。
いや〜ノラ猫の警戒心って凄いから、そう簡単に人間になんか近づかないと思うのですがね、母はママ猫に見込まれたんでしょうね、「この人なら大丈夫ニャ〜」って。
赤ちゃんたちもママに「大丈夫ニャ!今日からここがおうちニャ!!」みたく言われたもんだからビックリするくらい懐っこくて全然触れるんですよ。それは私ね、連絡貰って「なんじゃそりゃ?」って思って、見に行きましたから。
それからそのママ猫は実家の庭で子育てするようになったらしく・・・あ、こんな感じで。

  ママ


それ以来、わけ隔ての無いノラ猫の子育てっぷりが大層立派で頭が下がると言う母からの電話が増えまして、あんた!猫の子育てから学ぶべきものがあるはずだから早くこっちに戻って来い。こんなチャンスはまたとないよ!とかって事まで言われ・・・え〜と、私も子ども二人をそれなりに頑張って育ててはいるんですけど、猫に学べと言われたよ( ̄▽ ̄;)!
という、久しぶりに楽しい日々が始まり、そのうち子猫たちだけで早朝からやって来るようになりました。実家の玄関ドア、ガラス仕様なんですよね。だから5時頃になると子猫がそこから中を覗き込んでニャーニャー言うんですw 「お腹ちゅいたー!飯くれー!飯ーーー!!飯ーーーーー!!」ですよ。
で、飯をあげるじゃないですか。そっから毛づくろいしたり、また寝たり、何時間もゴロゴロしてるんですよ。そうすると10時くらいにやっとママ猫がやって来るんですね。

「あんた達、飯はもう食ったのかい?」
ってなもんです。
子猫たちはママを見て嬉しそうにニャーニャー言っておっぱい飲もうとしたりじゃれついたりして・・・そこへうちの母の説教が始まり、「ちょっと!うちは託児所じゃないんだから。ちゃんと子どもの世話しなきゃダメだよ、あんた」とかって・・・うちの母は動物相手に普通に話す人なんです、はい。
そうするとですね、ママ猫は丸い猫背をますます丸くして「ニャ〜〜〜」と言い・・・冗談みたい!





そんなこんなで時間は過ぎ、やがて此処で子離れする気か!?な雰囲気になってきたので母は焦ったようです。だってね、そんなつもりじゃなかったし。桜井家は犬派だし。一気に3匹だし。でも、すっかり情が移っていた母はママ猫に近付こうとしては「カッーーー!!」と拒絶されて落ち込んでる子猫3匹を代わる代わる抱っこしては慰めて「大丈夫だよ〜いざとなったらうちの子になればいいんだからね」とかって言ってたら・・・本当にその通りになりま
したよ。

「あんた・・・タマ(ママ猫に勝手につけた名前)が子猫3匹おいて戻って来ないんだけど」という展開www

そこから本格的に相談できる場所を探し、すべてに電話した結果、
捕獲→病院で検査→去勢(全員男の子だったので)→戻される という流れで、子猫3匹をゲットしました 笑

本当はママ猫の避妊も試みたのですが・・・どっか行っちゃって、間に合いませんでした。ごめんなさい。


  
   きなこ と あずき

 
  まっちゃ



*3兄弟、カワイイ!アルフィーさんみたいwww


もぅ子猫じゃない猫ちゃん達、元気いっぱい!
今では家と外を自由に行き来して楽しく共同生活しています。

ということがあって、うちの母は結果として「不幸になるはずだったんじゃないかな〜?」という子猫3匹を救ったわけなんですが元気過ぎて室内飼い出来ない為、外に遊ばせにいかしちゃってるわけです。すると去勢しているので子どもは増えませんがウンコとおしっこをたれます。ヘビとかトカゲとかで遊んだ後、死骸をよそんちの庭にポイして来ます。当然、嫌ぁ〜な顔をされます。なので謝ります。場合によっては粗相した物体を回収しに行きます。
それでも文句を言われた場合には「じゃあ、すいませんけどおたくが猫を始末して下さいよ。やれるだけのことはやったけど、これ以上は無理だから。許せなかったら煮るなり焼くなり、どうぞ始末して下さい」って言ってやる!って話してましたが・・・いま現在そこまで言われたことはないようです。

やれるだけのことをやってるんですよ。
お金だって、結構かかってます。助成金があったとはいえ去勢代だって払ったんだし。

先ずは行動して、説明して、頭を下げて、理解して貰って・・・ノラ猫撲滅運動とはたった3匹だけの面倒みるだけでも、とっても大変なことなんです。


*大変だけど、猫ちゃんのおかげで父の病気が嘘のように治りました!
今では孫よりカワイイって言ってるよw
病とは、ホントに気から・・・なのかもしれません。





『ネコロジー』の感想なのに自分らのことを語りまくってしまい本当にすいません!ここはもうアニばら観察日記スタイルってやつなのだな・・って事で、どうかお許しを。。。

で、こーゆー感じなので・・・もちろんTHE ALFEEのコンサートに行ったことのある母と私は「幸ちゃんがこーゆー、ノラ猫の保護活動をしてたっけなぁ〜」と、ぼや〜と考えつついたのです。
でも、よくよく本を読んでみたら保護活動なんてシンプルな言葉ではちょっと・・・言い表せてないんじゃないか?
だって、坂崎さんは子猫だけでなく、どーゆーわけか頻繁に瀕死のノラ猫と遭遇し・・・って、その瀕死っぷりときたら「あ!可哀想・・助けなきゃ」って思うよりも前に「(馴染みの)先生んところに連れて行って安楽死させてやって、それから動物霊園の合同葬で火葬してやろうかなぁ」って思うくらいの・・・99%死んでる状態のやつと遭遇するわけですよ。
普通はそこ、間違いなく素通りしますよね。
てか、そんな現場を見てしまった運の悪さを呪うはずです、普通は!

ところが坂崎さん、そんなほぼほぼ死骸回収みたいなことを一切悩まずササッと、恐らくはその場に相応しいフォークソングでも軽く口ずさみながら やってのけているわけで。それはもう死神レベルの平常心。怖カッコいいっΣ(゚Д゚)!

んで常に用意してあるノラ猫救助グッズにより見事蘇生させ、ご自宅のお風呂で洗ってあげた結果・・・完全に生き返って、実はすげー美しい猫だったとか・・・日本昔話かディズニーかというような、珠玉のファンタジー♪それはもぅ奇跡の物語です。

ファンタジーじゃないのは、そうやって救われたノラ猫たちは命の恩人である坂崎さんに感謝するどころか噛み付いたりご飯取ったりするところで・・・いや、感謝してますよ。もう坂崎さんのこと大好きになって、それだから復活できたんです、きっと。


猫だって、生きるにはそれなりの気力が必要でしょう。

9割がた死んでた自分に触れてくれる人がいた。
駄目元で目の前に缶詰を置いてくれる人がいた。
お風呂で綺麗に洗ってくれる人がいた。


その間、坂崎さんはきっとね、ずっ〜と話しかけたり歌ってくれてたり、してるんですよ。
10万人を一気に感動させる声を独り占めに出来たら、そりゃね〜〜〜・・・!
たとえ三途の川を渡り切っていたとしても、そこは戻って来ると思うね。
坂崎さんと暮らすために。






坂崎さんのおうちはいろんな事情を抱えたノラ猫たちのホスピスでもあるようです。

一時期、1年間に4、5匹の猫が坂崎さんの元で死んでいったらしく・・・事情と言うのは猫エイズだったり、ホントにいろいろ・・・。
保護して手当てして、元気な子は里子に出して。手元に残るのは怪我をしていたり病気を患っている子が多いようなので・・・そのようなことは益々もって なかなか出来る事ではありません。

でも、どんな最期であれ坂崎さんは毛布でくるんで抱っこして、ちゃんと自分の腕の中で死なせてあげるんだそうですよ。そして、生まれ変わったら また戻っておいで!って、言うんだって。。。

ううっ・・ううっ・・・ううっ・・・・・(( ノД`))・・・

そこから坂崎さんはちゃんとお通夜をしてあげて、火葬してあげて、骨壺になっても傍に置き大事にしてくれて・・・(あるいは自ら公園に穴掘って埋めるとか!・・・凄い)、誰にも見向きもされず野垂れ死んで、虫がたかってもまだほっとかれるような運命だったノラ猫たちがー・・・なんという至れり尽くせりの最期なんだ!!羨ましいくらい・・・。

という、保護活動家というよりも時にノラ猫の葬儀屋さん・・・あるいは おくりびと みたくなってる〜!?

いや、ホントに・・・安楽死や尊厳死といった重いワードも散りばめつつ、この本の内容はなかなか壮絶です・・・・・が、そこはほら、坂崎さんなので。初夏にカラッと爽やかに吹き渡る風のような文体でどんどん書いちゃうから、サラサラ読めちゃうのです!


そうそう坂崎さんって、これだけの事をしてても猫が特に好きな動物ってわけではないみたいです。
生き物全般お好きなんでしょうね。

避妊、去勢をしたうえで責任をもって世話をすれば命はその一代限りで終わり、いずれノラ猫はいなくなる。

そーゆー発想でノラ猫撲滅運動に乗り出さなきゃなんないほど、不幸なノラ猫が数多くいた。ということで・・・これがノラ馬やノラ豚だったら?状況が許せば同じことをしてると思う〜って書いてあってw・・・マジでしそうだから、坂崎さん凄い。。。


じゃあ、ノラおばさんだったら どうですか?

どうしようもなくなってボッロボロで行き倒れていたら、瀕死の私を毛布でくるんで抱っこしてくれて・・・幸ちゃんの腕の中で死ねるのか〜〜〜!?
ウォォ〜い♪・・・ノラおばさん・・・いつかなるっ(≧▽≦)☆彡
とかってバカ過ぎる妄想が最後まで止まりません、助けてください。




ネコロジーという理想の実現の為に、坂崎さんは今日も頑張っています。
お金もたくさん使います。

病院代はもちろん、玄関からベランダから何からいっぱいになるくらいに猫のエサをお買い上げになることもあるそうで・・・
THE ALFEE 坂崎幸之助の財力をもってしても、その出費は決してラクではありません(多分)。


嗚呼、何をしていても全く偉そうじゃない坂崎さん。
今回だってまぁ、どうせやってることは偽善者みたいなもんだし〜!・・・な坂崎さん。
あとがきでの一言に注目して下さい。
「この本の印税は全てノラたちの避妊、去勢、エサ代にあてさせて頂きます」

うお〜〜〜・・知らなかったけど、私、珍しく定価で買ったよっ!!
(てか、むしろ幸ちゃんに印税入ればいいと思って、迷わず新品買ったよw)




全国の猫好きな皆さん、猫嫌いな皆さん、エコロジー生活とかって言葉にビビッと来る皆さん、そしてアニばら好きでなんとなく此処も読んじゃった皆さん!!


ノラ猫たちの悲惨な現状と、それをどうにかせんとて都会を奔走するフォークロックな赤ひげ先生:坂崎さんと素敵なおばさん方の物語―
過酷な内容を非常にサッパリとした文体で綴った
ネコロジー 
ノラ猫トイとその仲間たちの物語を買ってください。読んでください。
よろしくお願いします☆彡



            
      *ノラ猫が幸せな社会は 人間も、きっと幸せ。