『花影』に関する雑感    

                          

平成19年1月18日


新選組総長、山南敬助。
近藤勇たちとは流派が違うながらも、試衛館時代からのメンバーとして新選組を支えた総長山南敬助。
静かな知性にあふれた人と言うイメージのある山南ですが、北辰一刀流の腕もなかなかのようです。
あまり殺傷沙汰を好まなそうに思えますが、それでも芹沢鴨が中心となった大阪の力士との争いごとにも、そしてその芹沢鴨一派の暗殺時にも、どうやらしっかり居合わせたらしい(^^;
やはり武士としての冷徹さは、持ち合わせていたのでしょうね。

理想が高かったのであろう山南は、残念ながら土方歳三とあまり気が合わなかったようです。
そのことが、後々、何かとわだかまりを残すことにもなり、ついには新選組脱走、そして切腹と言った悲劇に繋がったとも思われます。

そしてもうひとつ・・・山南敬助と言えば、切腹を前にしての、駆けつけた恋人明里との格子越しの別れと言う、なんとも切ないエピソードがあります。
色の白い愛嬌のある顔立ちで、壬生の人たちの間でも親切者と評判だったと言う山南。その優しさに惹かれた女性がいたとしても、不思議はありません。
生死のぎりぎりのところで、愛する人との最後の別れ。
今回は、そんな別れを詩にしてみました。
イメージ通りに書けたかどうか、自信はないのですが、いつか書きたいと思っていたシーンでもありました。
読んで頂けたら、幸いですm(__)m


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