「碧の汀」について




有間皇子は、飛鳥時代に登場する人物の中でも、私には一番謎です。
歌を詠むことに喜びを見出す、風流な皇子。謀反の疑いで、若くして処刑されてしまう悲劇の皇子、と言うところが、通常よく言われるイメージなのでしょう。
もちろん私も、そんなイメージを持っていました。

けれど、その人物像に惹かれながらも、どこかで物足りなく思っている自分にも気づいてしまった(^^;
一時は、天皇の皇子として在った有間皇子。その聡明さは、おそらく皆に認められていたのだろうと思われます。
ただ歌を詠むだけに満足し、それなのに謀反の罪を着せられて、あっさりと殺されてしまう・・・ それって、あまりにも哀しいじゃない。
皇子としての誇りは、周りに裏切られ、無念のうちに死んでいった父帝の思いは、どうなるの?

そんな自分自身の声も聞こえてしまうのです。
本当は、どうだったのだろう。やはり無実?
もしかしたら、本気で謀反を起こすつもりだったのかもしれない。いや、でも、それはあまりにも無謀だし、と、これまた悩んでしまったりする(笑)

そして思いついたのが、このお話でした。
どうも、あまのじゃく的なところのある私(^^; 
ちょっとダークなところを秘めた有間皇子と言うのも、たまにはいいんじゃない?なんて。
いえ、別に、悪人に仕立てようとしているわけではなく・・・ うむむ、ちょっとはあるかなあ(^^;
有間皇子ファンの方、すみませんm(__)m
もしかしたら、中大兄皇子も嫌な奴に書いてしまっているかも(^^;
中大兄皇子ファンの方も、すみませんm(__)m

でも、これだけは・・・私は、中大兄皇子、有間皇子、どちらも大好きです。
飛鳥時代の人物で、この二人が一番好きなのですから。
あれこれ、いじってみたくなるのも好きだから、と言うところで、お許し頂ければ嬉しいです。

書いているうちに、いろいろと矛盾が出てきそうで、実は怖いのですが(^^;
読んで頂ければ、とても嬉しいですm(__)m


                                 管理人  翠蓮


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