悠  久
                                          
流れゆけ 流れゆけ


この星たちが集う河に
心を浸し
心を澄ませ
闇よりも深い宇宙(そら)の懐へ


流れゆけ 流れゆけ


時はけっして
急ぎはしない


ましてや一所に
留まりもしない


焦れる思いも
たゆたう様も


巻き戻したいと願う
遠い夢も


すべて
人の心が生み出す綾


星の恵みが
絶えることなく
地上に届くように


ゆったりと
滔々と


澱むことのない
おだやかな力強さで


時の歩みが
明日だけを目指すと言うなら


銀河に浮かぶ白鳥を真似て


わたしもふわり
遥かなる宇宙(そら)に
想いをゆだねてみようか


日常の先に潜む
未来と言う幻影を信じて


流れゆけ 流れゆけ


夜の彼方
しじまの帳をぬけ


これまでの道 これからの道
すべてを照らし出す
光交わるその場所まで


流れ着け