(五月三〇日 沖田総司 命日に寄せて) しずしずと 雨の気配
  
      空より降り来ては


   すっくと 立ちて咲く

       紫紺の花に 細い葉に

           淡き銀の滴 散らし行く


雨を見上げても 君は微笑むのだろう

        いのち潤す 天の恵みと


  けれど 今日この日

     しめやかに 大地に滲む雨ならば


    それはきっと 君を悼むゆえの涙

         ほろりと 落ちては

             心の奥に 切なく染み込む


  忘れない・・・