《姜維 様へ》



引き継ぎし 夢と言う荷がいかほどに

重く 眩く 手に余るとも


ひたぶるに その身躍らせ 戦いの

真っ只中へ 君は駆け行く


誰がためと 問われるならば

今は亡き 貴き人の想いこそ

険しき道の しるべなりけり


どれほどの 勇ありとても

強大な敵は破れず 国境を脅かしたり


いたずらに 軍の疲弊を増やせしと

心なき者の嘲り 受くるとも


なお あきらめず 幾たびも

満身創痍の志 抱きて走る君の姿は

時を超え 胸にしみいる


悲運なる武将と呼ぶは やすけれど

貫きし 誠の夢の光芒は

君のその名に留められたり


慕わしきかな 熱き生き様

ああ伯約 妙なる英雄



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