《明石の君》

  君待ちて 飽かず眺むる冬の庭

        波の代わりに 雪の音を聞き
冬の巻



《六条御息所》

  我が身より迷い出づるか 悪しき鬼

        震える頬に 赤き月の射す
秋の巻

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