桃下の夢 



今日この日を
我等三人
新たなる生誕の日としよう


うららかなる空の青
清涼たる風のそよぎ
芳しき桃花のもと


酌み交わしたる杯は
生まれ変わりし命の証し
ともに飲み干さん


ほがらかに酔いて
沸き立つ胸に宿る夢
おおいに語らん


乱れし世を憂い
民の平穏を願い
覇道なす者を憎み
義を貫かんと欲す


ああ
麗しきは若き誇り


故郷を後に
果てしなき道を眺めやれば


高揚たる思い
幾重にも去来する


たとえ運果て
荒野に倒るるも
悔いはなし


見よ
降りしきる淡き花びら
天恵の如く我らを包む


美しきかな
爛漫の宴


この手に掲げし
我らが誓いに
幸いあれ