眠り



ちいさないのちの珠を抱いて
生まれてきたおまえ


ほんの偶然から
わたしのうちに来て


春、夏、秋、冬・・・
くりかえし くりかえし


なんてたくさんの季節を
一緒に過ごしてきたのだろう


いつもいつも同じ場所で
わたしを送り出し
わたしを出迎えてくれた


やさしさや
やすらぎを


たわいない笑いを
もたらしてくれた


数えきれないほどの
思い出たちを残して
逝ってしまったおまえ


わたしの胸に
ぽっかりあいた
哀しいほどの青空


おまえが大好きだった青空


よかったね
晴れてよかったね


小犬の頃の
あどけない寝顔


やすらかな夢に包まれて
今はただ
静かにお眠り



1月29日、天国に召された愛犬ペルに、この詩を捧げます。
やさしい言葉をかけて下さったみなさん、本当にありがとうございました。