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夏は、涼しくなるミステリーを!(笑) いえ、ゾゾッと涼しくなるなら、むしろホラーなのでしょうが、私はホラーはだめな人なので(^^; もっともミステリーも、私の頭では複雑な謎を解いてすっきりどころか、混乱してますます頭がヒートアップするのがせいぜいなのです(^^; なのに、なぜミステリーが好きか。 答えは単純、探偵さんが好きなのです(*^^*) 常に冷静、普通の人が気づかないようなささいな疑問や矛盾も見逃さず、時に密室トリックを解き、時に犯人のアリバイを崩し、心理的かけひきをし、ひたひたと事件の真相に迫る。 そんな名探偵に、ひたすら感嘆したいのです(笑) 元祖名探偵と言えば、海外ではシャーロック・ホームズ、日本では明智小五郎と言うところでしょうが、この辺りは実はほとんど読んでいません(^^; 私がよく読んだのは、この次の世代くらいかな。 海外ではアガサ・クリスティが生んだエルキュール・ポアロ、日本では横溝正史の金田一耕助。 たぶん、私の探偵好きは、この二人から始まっているのだと思います。 このお二人、見た目は正反対。 ポアロはとてもおしゃれ。体型はどうもずんぐりむっくりらしい(^^; 卵のような丸い頭に、ピンと張った口髭。どんな時も、きっちりと紳士的な格好をしていないと気がすまない。 暑くても上着をはおり、砂漠を歩く時ですら、しゃれた革靴を履くと言う徹底ぶりで、周りからあきれられます(^^; 金田一耕助は、映画やテレビでもお馴染み、もじゃもじゃ頭におかしな帽子を被り、よれよれの着物に袴、黒いマント(と言うのだろうか)。 推理に熱中すると、言葉はどもり気味になり、もじゃもじゃ頭をバリバリとかき、フケを落とすと言う、潔癖な方が見たら卒倒しそうな有様(笑) でも、どちらも物腰は丁寧です。言葉遣いもいたって穏やか、決してくだけないし、犯人とおぼしき相手に対しても、まず乱暴な物言いなどしない。 そう、私が今まで出会った(?)名探偵さんは、概して言葉遣いが丁寧でした。 もっとも、外国ものに関しては、日本の翻訳家の方が訳すわけですから、その翻訳家さんの持ったイメージも関係してしまうのかもしれませんが。 最近では、内田康夫さんの手によって生まれた、浅見光彦も有名ですね。 彼は典型的おぼっちゃんですから、もちろん物腰、言葉遣いともに丁寧。 鋭い推理とは裏腹に、おっとりした育ちのよさを感じさせます。 そして、私の大好きだったテレビドラマ「相棒」に登場する杉下右京警部も、ほとんど探偵と言っていいのではないかと思います。 ほんの些細な矛盾を決して見逃さず、穏やかに、でもしつこく(笑)相手を追い詰めます。 「すみませんね、細かいことが気になる質でした」と、お決まりの言い訳(^^; イギリス紳士を思わせる上質なスーツ、無類の紅茶好き。 なぜか、職場に自分専用の食器棚があり、そこに並べられたかなり高歌ものは、ハテナ?マークですが(笑)、ごく一般的な思考回路を持ち、時折まぐれ的な(すみません)勘の良さをも見せ、超越しているがゆえに気づかない探偵さんの盲点をフォローしたりするんですね。 そこがまた嬉しかったりもする。 「デス・ノート」のLには、残念ながらお友達と言える人はいなそうだけど、実質的な面すべてでLをサポートする、なんとも心強い老紳士ワタリがついていました。 もし、夜神月(ライト)が、死神のノートを拾わず、好青年のままだったら、いい親友になれたのか。いや、でもどちらも天才と呼ばれるほどの頭脳の持ち主。おまけに、どちらも負けず嫌い、となると、ぶつかることのほうが多そうですね(笑) 名探偵・・・普通の人の察知しえないところまで観察眼を働かせ、心理を読み、からくりを見極める。それだけ抜きん出たところを持つと言うことは、その分欠ける部分もあるのかもしれない。 完璧でないからこそ、そこに親しみもわくのでしょう。 推理力も観察眼も、まったく平凡そのものの私σ(^_^; 名探偵は、永遠の憧れなのです。 あ、この場合の憧れは、名探偵になりたいと言うことではなく、どちらかと言うと、ちっょと頼りないけど、いつも側にいるお友達になりたい、のほうですね(笑) もっとも、それって緊張の連続でしょうか(^^; 知られたくないこと、みんな見抜かれちゃいそうだし(笑) と言うわけで、すみません、今回は(今回も)まったく個人的趣味による、探偵のお話でしたm(__)m みなさんも、もしお好きな探偵さんがいましたら、教えてくださいね。 平成19年7月1日 |
涼 |