Message for you           

        
                                  
明けましておめでとうございます。
穏やかなお正月をお迎えでしょうか。
みなさんにとって、どうぞ今年が良き年となりますように。

さて、今年は、どんなきっかけに出会えるだろう、と今私は考えています。
ちょっとしたきっかけ、そこから何かしら新しい発見がある。
もちろん発見自体もささやかだったりしますが(笑) ささやかでも発見は楽しいものです。
もっとも私の発見は、たいてい本だったり音楽だったり、映画だったり(^^;

最近気に言っているCDは、去年の暮れ頃に買ったばかりの「のだめオーケストラライブ」。
去年テレビドラマ化された「のだめカンタービレ」、原作は人気漫画だそうです。私は原作は読んだことはなかったのですが、ドラマにはけっこうはまりました(^^;
そのドラマの中で、演奏される本格的なクラシック、それをCD化したものが「のだめオーケストラライブ」です。
「のだめオーケストラ」とは、このドラマのためのオーディションをして結成されたオーケストラなのだそうです。

「のだめカンタービレ」は、音大を舞台に、音楽を目指す個性豊かな音大生たちを描いたお話。
通称「のだめ」野田恵は、天才的なピアノの才能を持ちながら、譜面を見るのも正確に弾くのも苦手。自由奔放、感情のままの演奏は、クラシックの本流からは外れながらも、聞く人を惹きつけます。
ただし、かなりの変人キャラ。食べ物に異常な執着を見せ、部屋はごみだらけ。演奏同様、天衣無縫です。

そんなのだめちゃんが恋する千秋先輩は、指揮者を夢見るエリート。
一見強気な俺様キャラですが、気がつくとついついのだめの面倒を見てしまっている、意外と世話好き?
才能溢れる彼は、周りから当然のようにヨーロッパへ留学するものと思われていますが、実は極度の飛行機恐怖症。
留学したいと願いつつ、それができず、少々自暴自棄気味に悶々としていましたが、世界的に有名な指揮者(これまたかなりの変人キャラではありますが)と出会ったり、大学の中でオーケストラの指揮をすることになったりするうちに、希望を見出していきます。
他にも、一見ロッカー風の型破りなバイオリニストやら、アフロヘアに乙女キャラのパーカッション奏者やら、合コン大好きな世界的名指揮者などなど、楽しげなオーケストラの面々が周りを彩ります。

そんなドラマの中で演奏された演目を集めた「のだめオーケストラライブ」。
このCD、なんとクラシックCDの中では、今までにないほどものすごい人気で売れているらしい。
もっともクラシックCDとは言っても、ちょっと普通のとは違います。
長い交響曲もひとつの楽章のみとか、さわりの部分だけと言うものもあり、いわゆる「イイトコ取り」と言う感じかな(^^;
中には、登場人物そのままの、ものすごく個性的な演奏が入っていたり。
本格的にしっかり一曲すべてを聴こうと思う人には、ちょっと物足りないかもしれません。
でも、ドラマを見た人たちは、ドラマのシーンとオーバーラップさせて聞くことができ、それがもなんとも楽しい。
中には、今まであまりクラシックは聞かなかったと言う人もいるでしょう、私を含めて(笑)

選曲がまたいいのですね。
たとえばベートーヴェンの交響曲と言うと、第五の「運命」とか第九とかは有名で誰もが聞いたことがあるでしょうが、ドラマの中で学生たちのオーケストラが演奏するのは第七。
私も初めて聞いたのですが、これがなんとも明るくメリハリのある、若々しい演奏にぴったりの曲。
この曲で、千秋先輩は初めてオーケストラの指揮を任されます。
メンバーは、いわゆる落ちこぼれと噂される者ばかり。でも、それぞれ個性はたいしたものです(笑)
すったもんだの末、完成した演奏では、千秋をはじめ、みんな生き生きと楽しげで、見ている私も思わず拍手したい気分になりました。
他にも、モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタ」や、同じくモーツァルトの「オーボエ協奏曲」、ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第五番」などなど、いいなあと思える曲がたくさんです。
ドラマのエンディングで流れる「ラプソディ・イン・ブルー」もステキ。

ドラマを見ていなかったら、気づかずに通り過ぎていたかもしれないこれらの曲。出会えてよかったです。
これもひとつのきっかけ、ですよね。
私ははまりやすいB型のせいか(笑)、すぐにいろいろなことに影響され、あれこれと興味が広がってしまいます(^^;
映画を見て面白いと、原作を読みたくなるし・・・もちろんその逆もありますが。その繋がりの音楽を聴いてみたくなったり。
ちょっとしたきっかけで、何かに新しい興味を持つことは、たぶん私のささやかな喜びなのだと思います。
そのせいで、かなりまとまりのない、雑多なものが増えてますが(^^;
今年も、何か楽しい発見があってくれるといいなあ。
さあ、アンテナを張って、きっかけをしっかりキャッチしましょう!
みなさんにも、ステキな発見がありますように。

今年も「POEM HOUSE」を、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m
みなさんがいらして下さるのを、いつも楽しみに待っています。


平成19年1月1日
涼      
※ ページを閉じて戻って下さい。