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先月に続いて、色彩に関係するお話を・・・(笑) 少し前から流行り始めている「大人の塗り絵」、気になりつつも横目で見ていました。 塗り絵と言うと、どうしても子供の頃に塗ったマンガ等のイメージ(^^; 絵は不得手だった私ですが、考えたら塗り絵は嫌いではなかったかも(笑) もっとも、嫌いではない=塗り絵が得意、ではないわけでして(^^; とにかく、気にはなる。さて、大人の塗り絵、どんなものだろう、と。 店頭で見かけると、ぱらぱらめくってはみるものの、買うまでは行かず。 花の絵や風景、人物、日本画もあれば洋画も。おおっ、なんと竹久夢二まである(^^)v でも、なかなか難しそうだなあ(笑) そんな中、「わ、これ塗ってみたい!」と無謀にも手にしてしまったのが、アルフォンス・ミュシャの塗り絵でした。 アール・ヌーヴォーを代表する画家、その雰囲気のある美しい女性像が好きだったので、思いきって買ってしまいました(^^; 結果的には・・・まさに無謀そのものだったと思い知らされた(笑) とにかく、細かいんです。女性の髪飾りなどの装飾品、髪の毛から背景まで、なんとも微妙な色合いで、細部に至るまでデリケートに描きこまれている。 どんなに憧れていても、これは私の手に余るヽ(´・`)ノ そんなわけで、たった一枚で挫折(笑) そして、次に目をつけたのが「マンダラ塗り絵」と言うもの。 マンダラ、曼荼羅・・・よくわかっていないのですが(^^; 曼荼羅図と言うと、お寺にある複雑な図形の中に仏様が描かれているものや、チベットの僧侶たちが砂で描くものなどが思い浮かびます。 マンダラ塗り絵は、もっと簡単な図で(当然仏様などは描かれていません)、しかも好きな色を塗っていいと言う(^^) 好きに色で塗れる、これなら楽しいかもと、安直な考えが浮かんだのでありました(笑) 本の最初に書かれている簡単な説明によると、「楽しくぬることがもっとも大切」なのだそうですヽ(^o^)丿 40枚あるのですが、その中で好きなものを選び、塗っていくだけ。 選び取ったマンダラが、その時の心象風景を表していて、それを塗ることによって、癒されたり、自分を見つめなおしたりしていくらしい。 素直に塗りたいと思った色を塗ることで、色を通して知らず知らず「巡礼」をしているのだそうです。 実際に、マンダラを塗ることで悩み解決、と簡単にはいかないでしょうが、とりあえず無心に塗るのは悪くない気がしました。 さらにこれ、自分の心にある色と言うか、好みの色がわかってきてしまう気がします。 普段、洋服として着る色とか、インテリアに使う色と言うのは、必ずしも好きな色とばかりはいかないですよね。 好きだけど、この色は私には似合わないとか、この年でこの色は着られないだろう(笑)とか。 ところが、塗り絵だと、そういう現実的なことを、まったく気にしないで好きなように塗ることができる。 そうなると、自然に塗りたいと思う色が見えてくるんですね。 ![]() ![]() 私も、今回塗ってみて、意外にも普段は敬遠している色が多く塗られていることに気づいたりしました(^^; 塗り終わったどのマンダラを見ても、たいてい入っているのが水色と黄色とピンク。 おお、見事にお子ちゃまカラーっぽいじゃん、て(笑) あれ、なにげにオレンジも多いなあ(^^; 水色はもともと好きな色ですが、黄色オレンジは、明るすぎる気がして、普段はまず敬遠してしまう色。 ピンクはたぶん嫌いではないのだけど、やはりちょっと気恥ずかしくなってしまう色(笑) なのに、塗っていて、ふと次何色にしようかなと思うと、たいてい水色か黄色かピンクを手に取っている。 うむむ、私ってばホントはこういう色好きなのかも(^^; もっとも、色と言っても基本的には限られていますから、中間を埋める色としては、薄い水色やピンク、黄色などは使いやすいのだとも言えますが。 コントラストとして入る色は、やっぱり青が多いかなあ。 紫や緑も使うけれど、どうも青のインパクトが強いのか・・・などなど、自分の選んだ色について分析してみちゃったりもして(笑) ![]() ![]() 色の組み合わせも、数をこなすうちに変わってきました。 最初は無難な色ばかりを、それも色数をわりと少なく取り合わせていたのですが、いつも同じような感じになってしまうので、何か変化が欲しくなってくる(笑) 黒はあまり塗りたくないなあと思っていたのですが、そのうち「ここにアクセントとして黒を使ってみたらいいかも」と(^^; 黒は、実際の洋服などでは、わりとよく着る色ではあります。 一時期は(若い頃です)、黒ばかり着ていた時期もあったほど(^^; 色についての本に、「黒ばかり着ていると、老けてくる」とあって愕然とし、最近は少な目になってきてはいますが(笑) とは言え、黒はやはり着やすい。なのに、塗るとなると敬遠している自分がいる。不思議ですねえ。 無意識に画像が暗くなるのを避けていたのかなあ。 でも、明るい色ばかり塗られているのも、いまいち深みがないかな(笑)、なんて思ったりもしてきます。 黒がアクセントとして入ることで、メリハリがつくし、逆に他の色が引き立ったりもする。そこが面白いのですね。 ![]() ![]() さらに色数も増やしてみたり、今までとは違った組み合わせにしてみたり、次はどんな色合いにしてみようかと考えたり。 あ、これはうまく行ったと思うものもあれば、この色あわせは失敗だなあと思うことも・・・ 挑戦する色が多くなればなるほど、失敗も増えそう(笑) それにしても、最初の頃に塗ったものと比べて見ると、どうもだんだんにぎやかになってきてる気がするぞ>自分σ(^_^; どう見ても、あまり深みや情緒のある色あわせと思えない(-"-;) 実際に、いろいろと塗っているうちに、最初に思い描いたイメージとまったく違ってきちゃったり。まあ、それもささやかな発見と言えるのかなヽ(´・`)ノ たかが塗りえ、されど塗り絵(笑) 何やら、自分の心をのぞいているような気分にもなってきます。 そんなわけで、ひまな時間やテレビを見ながら、ぼちぼちと塗り絵にいそしむ私なのです(笑) おこがましくも、拙い塗り絵の画像など載せてしまいました(しかも、デジカメで上手く撮れなかったし(^^;) お目汚し、どうもすみませんm(__)m 平成18年11月1日 |
涼 |