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「色の秘密」と言う文庫本を買ってみました。サブタイトルに「最新色彩学入門」とあります。 そう、色彩の不思議について書かれている本です。 自慢じゃないけど(笑)、子供この頃から図画工作、美術と呼ばれる科目が大の苦手だった私(^^; でも、最近なぜか色彩と聞くと、興味を引かれてしまいます。 世の中に溢れる、数え切れないほどの色。好きな色もあれば、あまり好みでない色もありますが、でもそれぞれ何かしらの意味があるのでしょうね、色には。 この本にも、なるほどと思えることがたくさん。 好きな色でわかる人柄や適職、さらに理想の異性像まで・・・ホントかな、といささか首をひねりつつも、読むにはとても面白い(笑) 場所の色合いで、そこにいる人間の時間感覚まで変わってくるとか。 たとえば赤や橙に囲まれた環境では、時間が長く感じるのだそうです。 これを利用したのが、結婚式場。赤系統の床、多いですよね。 短時間で、てきぱきと進めなければならない式典も、赤の効果で時間が長く感じられ、充実した式であったと印象づけるのだそうです。 逆に寒色系は時間が早く感じられるとのこと。 単純作業に明け暮れるような職場は、青や青緑などの色彩にすると、時間の経過が早く感じられ、「え、もうこんなに時間が経ったの?」と思えるのだとか(^^; ただし、寒色系の部屋は、心理的に体感温度が下がるそうです。 女性従業員から「この職場は寒い」と苦情が出るかも(笑) 白と言う色は、光のエネルギーを肌に透過するため、健康には一番いい色だそうです。 風邪をひいたら、真っ白の衣服を着て寝て、たっぶり汗をかけば早めに治ってしまうとあって、これはさっそく真っ白のパジャマを買わないと、と本気で思ってしまった私(^^; そうそう、白い壁の洋間で暮らすと美人になる、なんてことも書かれていました(さすがにリフォームは無理だな(笑)) 他にも、黒ばかり着ているとしわが増えて老ける(きゃあ〜〜っ(゜ロ゜))とか、ピンク色こそ若返りに効果的だとか、女性なら気になっちゃうこともあれこれ(^^; 色彩と言えば、実は去年ちょっとした興味から、カラーコーディネートの通信講座を受けてみたのでした。 特に仕事に必要と言うことではなかったのですが、色彩について知っておくのは、悪くはないかも、と(笑) やはり色彩による効果などは興味深かったです。 色相環と言って、赤から橙、黄色、緑、青、紫、赤紫まで、色の変化を環にしたものがあり、そのちょうど正反対に位置する色同士のことを補色と言います。 正反対の色だけあって、とてもインパクトの強い色あわせになるのですが、これを上手に利用しているものが、身の周りに結構あるんですね。 たとえば、マグロのお刺身や赤身のお寿司のわきにあるハラン(つくりものの葉っぱみたいのです)やシソの葉。 緑は赤の補色になるので、赤をくっきりさせ、赤身のお魚をおいしく見せる効果があるのだそうです。 同じ効果としては缶入りのトマトジュース、真っ赤のトマトの背景が緑と言うのも見かけますよね。 逆に、デパートの鮮魚売り場の壁を黄色にしたら、魚の鮮度が落ちて見えてしまったと言う例があるそうです。 これは、黄色の補色である紫が残像となって、魚の色合いに作用してしまったから(^^; 黄色い壁に目がいった後に魚を見ると、なにやら紫っぽい・・・なるほど、これは美味しく見えなさそうと頷けます。 カラーコーディネートの講座に興味を引かれた一番の理由は、パーソナルカラーがわかる、と言うことでした。 人それぞれ、髪の色、肌の色、瞳の色などが微妙に違います。その色合いを分析することによって、似合う色のグループがわかるとのこと。 色のグループは四季にたとえられ、パーソナルシーズンと呼ばれます。 パーソナルシーズンが春の人は、茶系の髪や瞳の人。雰囲気はキュートで、似合う色は明るくクリアな色。 夏の人は、エレガントで優しい雰囲気。少しくすんだ青や紫、パステルカラーなど、ソフトな色が似合います。 秋の人は、ナチュラルで落ち着いた雰囲気。似合うのは、深みのある茶系や緑など、自然の落ち葉や果実、大地を思わせる色。 そして、黒髪と白い肌など、コントラストのはっきりした印象の冬の人は、ビビッドカラーか無彩色、大胆な色の組み合わせが似合います。 自分はどのタイプだろう、とか考えるの面白そうだと思いませんか(笑) 残念ながら、私にはさほど鋭い色彩感覚はなさそうで(^^; それでも、最近テレビなどを見ていて、時々「あ、この人のこの色の服は似合う」とか、「これは似合わないなあ」とか、目につくようにはなりましたね(笑) だいぶ前になりますが、トリノオリンピックで、フィギュアスケートの金メダリストの荒川静香選手の衣装には、毎回感嘆しました(あ、演技ももちろんですが) 実に、ご自分の個性にぴったりの色合いの衣装。この方、きっと冬タイプと見ました(笑) ビビッドカラーや、コントラストのはっきりとした衣装がとても似合う。 鮮やかなブルーと水色、または黒と白、黒と赤と言った、大胆な組み合わせの色合い、そして最近のアイスショーで着ていらっしゃるらしいビビッドな青一色も似合います。 フィギュアスケートと言う華やかな世界、スケーティングの技はもちろん、自分を美しく引き立ててくれる色を知っていると言うことも必要ですよね。 ぴったり似合う色を着ている人を見ると、理屈抜きに感心してしまったりする今日この頃なのです(笑) 色彩の不思議、きっとまだまだ身の周りにたくさんあるのだと思います。 知っていたら、何かと役に立つこともいろいろ・・・ ちょっとずつ、自分の感覚の中に取り入れられたらいいなあ。 平成18年10月1日 |
涼 |
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