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4月・・・ 数年前に話題になった時、興味を持ちちつつもそのままになっていた「ダ・ヴィンチ・コード」がついに文庫化と聞き、さっそく買ったのが先月でした。 実を言うと、初めてこの本のタイトルを聞いた時には、いわゆる研究書の類かと思っていました(^^; まさか、こんなにスリリングなミステリーだったとは・・・ そんなわけで、今はまって読んでいる最中なのですが、如何せんなかなか時間が取れず、進み具合が遅い(笑) でも、上中下3巻あるものの、1巻1巻がそれほど厚くもなく、よく海外もののミステリーの文庫本にありがちな、小さな文字がびっしりと言うこともなく、思ったよりすんなりと読めます。 かの有名なルーヴル美術館で死体で発見された館長であるソニエール。その死体には、なんとも複雑なメッセージが秘められていたのです。 謎を解いて行くのは、ソニエール殺害の日に会う約束をしていた大学教授ラングドンと、ソニエールの孫娘であるソフィー。 ところが、少しずつ解明して行く謎は壮大にして驚くべきものであり、しかも二人はいつしか執拗な追跡劇にも巻き込まれて行く。 物語の背景は、かなり宗教色が強いので、キリスト教に詳しくない私はいささか心もとないところもあるのですが(^^; 次々と興味惹かれる事実が現れ、なんとも目が離せない展開です。 今回の文庫本、親切なことに物語の中で話題になる絵画などの写真を添えてくれてあるのです。 その絵画にも、様々な謎や暗号が隠されているわけで、中でもまさに「目からうろこ」状態になってしまったのは、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。 おそらくみなさんどこかで目にしたことがあると思います。 キリストを中心に、12人の弟子たちが晩餐のテーブルを囲んでいる図。 この絵の中に、今までの解釈をひっくり返すようなことが描かれていたなんて・・・ ネタばれになりすぎるので、内容についてはパスです、すみませんm(__)m でも、この本をお読みになった方、どう思われましたか? 確かに絵を見ると、なるほどそうだったのか、と納得してしまう部分があったのでは? 先入観と言うのは恐ろしいものだと、あらためて感じました。もっとも、私はどうももともと注意力に欠けるようで、単純な見方しかできない人なのですが(^^; 目と言うのは不思議ですね。見ているはずなのに、そこに意識が行っていないと、見えていることに気がつかなかったりする。 そんなことをも思いながら、まだこの小説を読み続けています。 ところで、この本の見開きには「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と書かれています。 え、これってすごくない?と思ったのは私だけでしょうか(^^; まだ途中までしか読んでいませんが、その中にすら、今までの常識を覆しかねないほどの内容が盛り込まれており、さらに謎は続くのでしょうし。 いったいどんな世界を垣間見てしまうのだろうかと・・・ 小説なのだからフィクションだ、と思ってしまえば気楽ですが、でも事実だと書かれている。 そして、このことに関して、なんと「反」ダ・ヴィンチ・コードと言う本まで出ているのですね。 この著者は、「ダ・ヴィンチ・コード」の細部を徹底検証して嘘を明らかにしているらしい。う〜ん、はたして真相はどうなのよ?って、妙に気になってしまうではないですか(笑) 「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終えたあかつきには、この「反」ダ・ヴィンチ・コードも読んでみたいと思ってしまうかなあ(^^; すでに「ダ・ヴィンチ・コード」を読まれた方、いかがですか?(笑) 平成18年4月1日 |
涼 |