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5月30日で、今年も無事サイト開設記念の日を迎えることができました。おかげさまで5周年です。 このサイトを訪れて下さった皆さま、本当にありがとうございます。 最近「言霊(ことだま)」と言う言葉がやけに気にかかったりします。 響きだけ聞くと、まるでいにしえの世界のことのようですが(^^; いつだったか、偶然読んだ雑誌に「前向きな言葉を繰り返し声に出して言うことで、脳がポジテイブな思考回路に変わっていく」とありました。 声に出す、耳で聞くことで前向きな考えをで自分自身の脳に言い聞かせ、脳はそれを記憶し、記憶が重なることで思考回路がそのように変化していくのでしょうか。 そう言えば、別の本で「悪い予測は口に出しちゃだめだよ。本当になってしまうから」と言うようなことを書いてあったのも読みました。 人と言うのは、もしかしたら思っている以上に言葉に、耳から入る音声に左右されるのかもしれない。 なにげなく聞いている言葉たちにも、気がつかないうちに何かの影響を受けているのかもしれません。 「子供はほめて育てなさい」と言うのも、そんな意味からなのでしょうね。 「よくやったね」「頑張ったね」と言うような言葉に励まされるのは、子供だけなくきっと大人も・・・ 言葉で人の心に何らかの影響を与える、もっとおおげさに言えば言葉で人を操る、などと言うと、まるで魔法か呪術のようだけど(笑) 少なからず、それは可能なのでしょう。 もっとも、悪影響では困りますね。気をつけないと、両刃の剣ともなり得そうです(^^; 不用意な言葉でうっかり傷つけるのは、人でも自分でも嫌なものですから。 私が詩を書く時に意識することの一つに、言葉のリズムがあります。 書き出した言葉たちを、頭の中で、時には実際に声に出して読んでみて、言葉の転がり方みたいなものを確かめます。 どこかつかえるようだと「これはあまり心地よくないな」と、考え直したり。 だって、リズムに乗って流れる言葉のほうが、すっと心に入りやすそうな気がするから。 きっと無意識のうちに、読んで下さるみなさんに詩と言う呪(しゅ)をかけたいと思っているのかも(笑) なぁんて言うと、まるで「陰陽師」の世界ですけど(^^; でも、もし私の書いた詩を声に出して読んで、その言葉のリズムを少しでも心地よいと思って頂けたら、そしてリズムに乗って何かの風景や感情が見えてきたなら、それはとても冥利に尽きることです。 そんな詩が書けるようになりたいものだと思います。 私自身には何の力もないけれど、綴った言葉からささやかな力を発せられるなら・・・それが心をやすらげる力であってほしいと願うばかりです。 ここへ来て、私の言葉たちを拾って下さったあなた、優しい言葉をかけて下さったあなた、ありがとうございます。 あなたのおかげで、私は今ここに居ることができます。 心からの感謝をこめて・・・ 言の葉を絃(いと)に並べて爪弾かん 訪ねし君の胸に響けと 平成17年6月1日 |
涼 |
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