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12月・・・

話題になっていた「ハウルの動く城」の映画を先日見て来ました。
宮崎アニメを実際に映画館で見たことは、今までほとんどありませんでした。
たいていテレビで放送されたものを見るか、レンタルビデオで見るか。
たまたま映画館で見たのは「魔女の宅急便」だけ。
友達と行ったのですが、映画館は子供が多くてちょっと居心地が悪かった記憶があります(笑)
そして、一昨年なぜか思い立ってDVDを買った「千と千尋の神隠し」。
どこか懐かしさを感じさせる美しい風景、千尋とハクの絆、切なさの残るエンディング等に、思いがけずかなりはまりました。
その影響か、今回の「ハウルの動く城」も、できるなら映画館で見てみたいものだと思っていたところ、運よく見る機会に恵まれました。
平日の昼間と言うこともあってか、館内は大人ばかり。若いカップルに混じって、年配のカップルや友達同士、一人で見に来ていた人もわりといました。
と言うわけで、今日はその映画の感想などを・・・ もしかしたら少々ネタばれになっちゃうかな、すみませんm(__)m

なんと言っても興味をそそられるのは、魔女に90歳の老女に変えられてしまった少女ソフィーと、動く城に住んでいると言う魔法使いの青年ハウルの恋・・・
老女と美青年の恋なんてあり? いったい、どんな展開になるのだろう、と(笑)
実は恋愛メインのドラマは普段わりと苦手でして、ほとんど見ないのですが(^^;
おかしなもので、そこにファンタジー的「不思議」の要素が加わるのと、アニメと言う現実から離れた世界で表されるせいか、ほぅ〜っと思いながら見られちゃいましたねえ(笑)

ヒロインは、むしろヒーローと言ってもいいかと思うほど勇ましい、しっかり者でたくましく明るいおばあちゃまソフィー。
もっとも本当は18歳の少女なのだから、偶然知り合った謎めいた美青年に一目惚れしたとしても、これはおかしくはないですね。
このソフィー、なぜか少女の姿だった時より、90歳の老女に変えられてからのほうが、生き生きとした明るさ、たくましさ、そしておおらかさが断然増している。
「年をとっていいところは、物事に驚かなくなるところね」などと言い放ち、人の心臓を取ると噂されているハウルの城にも、「こんなおばあちゃんの心臓は取らないでしょう」と、乗り込んでしまう。
汚れ放題の城の中を、せっせと元気いっぱいに掃除しまくってしまう。
中身は少女のはずなのに、姿が老女になったとたん、その年齢分の度胸やら開き直りをしっかり身につけてしまうところこそが、もしかしたら女の底力?(笑)
それでいて、ハウルの一挙手一投足にドギマギしたり、時に見とれたりする様子はとてもかわいい。

「千と千尋〜」の千尋は、それまで甘えん坊のひ弱な女の子だったのが、とんでもない状況に陥った時に思いがけないたくましさを、そして大切に思う少年を守るために勇気を身につけて行きます。
ソフィーもハウルを愛したために、それまで眠っていた闊達さ 耳にするたびに、なんだかきゅんとします(笑)
一見グロテスクにも見える動く城の中で繰り広げられる、ソフィーとハウルの不思議な恋物語・・・
約2時間、久々にどっぷりと夢の世界に浸りました。


平成16年12月1日
                                                        
涼    
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