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新年明けましておめでとうございます。

2004年のお正月、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
初詣? お年始の挨拶? 新年会? それとも寝正月?(笑)
私の場合、今ではすっかりお正月は仕事になってしまいましたが、以前は限りなく寝正月でしたねえ(笑)
もっとも二、三日目くらいになると、ひまそうな友達を捕まえては初詣に出かけていたように思いますが。
のんびりと時間を持て余していたお正月が、なんだか妙に贅沢でなつかしいような気がします。

そう言えば、あの頃お正月に欠かさず見ていたのが、箱根駅伝でした。
もちろん今でも、お正月と言えば箱根駅伝!と思う方、多いのではないでしょうか。大学対抗でのたすきリレー、箱根までの往路復路、都内から離れるにつれて変わってくる周りの風景も、お正月ならではの清々しさに満ちていて、まさに新年の風物詩と言ったところですね。
今年はどこの大学が強いのだろう、と楽しみに見ていたものでした。

ところで、時々私は不思議に思ったりするのですが。
そもそも、マラソンや駅伝を見ると言うことは・・・ただひたすら走り続ける選手たちを、観客たちもひたすら見るわけですよね。
球技などに比べると、勝負の行方はかなりゆるやかです。もちろん山場はあるのですが、それでも私たちが見るのは、ただ黙々と走っている選手だけ。
どか〜んとホームランが出るとか、目の覚めるようなゴールがあるとか、そういう派手さはまったくないですし。
選手の姿、その様々な表情、走り方、独走だったり、抜きつ抜かれつだったり・・・変化と言っても、せいぜいそれくらい。
なのに、ついつい見てしまうんですねえ、やっぱり(笑)
あれはなぜだろう?と、時々ふと思ったりするのですが。

走ると言う行為の、シンプルさがいいのかな。
何もごまかすことができない。
自分の脚力、体力、気力だけが頼り。
もし、ほんの少しでも体調が悪ければ・・・ 風邪気味だとか、熱っぽいとか、疲れているとか、そんな微妙な不調でも、てきめんに結果に表れてしまうようで、それだけに非常に厳しい競技なのでしょう。
そして、それが駅伝と言う形になると、いわゆるたすきリレー、次の人にたすきを渡すまでの責任の重さがのしかかります。
これって、ものすごいプレッシャーだったりしないのかしら、などと思いながら見ていると、選手たちの表情ひとつでも、十分に想像力を掻きたててくれます。

とってもストイックで、地道で、忍耐強くて、頭脳戦も必要だったりして・・・静かだけど熱いドラマを秘めている。
さて、今年の箱根駅伝はどんな結果となることでしょう。



平成16年1月1日

                                                        
涼    

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