Message for you       

                                 
明けましておめでとうございます。
穏やかな年明けを迎えていらっしゃるでしょうか。
今年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
皆さまにとって、良きことの多い年になりますように。
                                    

毎年、年が明けた直後に、近所のお寺にささやかな初詣に行くのですが、その時に楽しみのひとつが、星を見ることだったりします。
晴れた冬の夜空の美しさは、気持ちまで澄ませてくれそうです。
冬の夜空を仰いで、まず目に入るのが、オリオン座。
三つ並んだ星を真ん中に、大きな鼓のような形、とても印象的です。


星座の由来にはギリシャ神話が深く係わっているようで、オリオン座にもいくつかの神話があります。
オリオンは、巨人の狩人で、並みはずれた頑丈な身体と美しさを持っていたそうです。
クレタ島で、月の女神アルテミスと出会ったオリオンは恋に落ちますが、アルテミスの兄、太陽神アポロンはオリオンをよく思わず、オリオンを殺そうと企みます。
ある日、海を渡っているオリオンの頭に、金色の光を吹きつけ、弓の名手だったアルテミスに、「あの波間の金色のものを射抜くことはできないだろう」と言うと、アルテミスは怒って、それがオリオンの頭とは知らず、弓で射抜いてしまいます。
自分がオリオンを殺してしまったことを知り、嘆いたアルテミスは、オリオンを天に上げて星座にしたのだそうです。

        
そして、もう一つ、別の神話も・・・
私が昔聞いたことのあるのは、こちらの話しだったのですが。
やはりクレタ島でアルテミスと出会ったオリオンは、しばらく共に狩りをしたりして楽しんでいたのですが、ある日、自分の狩りの腕を自慢し、「この地上のありとあらゆる獣を射止めてみせる」と言ってしまいます。
その言葉を聞いた神々が、オリオンをこらしめるため、一匹の大サソリを遣わしました。
サソリに刺されたオリオンは死んでしまい、その死を悲しんだアルテミスが天に上げ、星にしたのだと・・・
そして、星となってもオリオンはサソリを怖れ、そのため、蠍座が昇る頃になると、オリオン座は沈み始めるのだそうです。
確かに、蠍座は夏の星座、オリオン座とは絶対に一緒に見ることはできません。
なるほど、と頷いた記憶があります(笑)


いずれにしても、オリオンは狩りは得意だったようですね。
星座に描かれる絵を見ると、オリオンは右手にこん棒(?)を振り上げ、左腕には獅子の毛皮をかけています。
なぜ、弓でなくこん棒なのかは謎ですが(笑)
冬の星座の中でもかなり大きいオリオン座は、堂々たる巨人を思わせます。
見ているだけで、なんだかおおらかな気持ちになれそうですね。

                                       
余談ですが、オリオン座には多くの星雲や星団もあるようです。
その中のひとつ、M78星雲は・・・なんと、あのウルトラマンのふるさと、ウルトラの星!
そう、ウルトラマンがここから来るのですよ〜(笑)
いかにも強そうなオリオンの由来の星座ですから、そこがウルトラマンのふるさとと聞くと、妙に納得してしまいませんか?(笑)


日本でのオリオン座の呼び名は、「括れ星」、「鼓星」などだそうです。
くびれているから「括れ星」、かなりそのまんまな気もしますが(笑)
「鼓星」も、形からストレートに名付けたものって感じですね(^^;
他には、オリオンの真ん中の三つ星だけを「親孝行星」「親荷い星」と呼ぶこともあるようです。
これは、三つ並んだ星の中央を孝行息子に、両側の星を息子が荷う年老いた両親と見るのだとか。
古き良き日本らしい発想ですね。


冬は空気が澄んで、星もくっきりと冴えて見えます。
気分をリフレッシュさせるにもいいですね。
広大な宇宙に、新たな夢を描いて・・・


平成22年1月1日

                                                          
涼       


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