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そろそろ冬の気配も近づいてくる時期。 私にとってのこれからの楽しみのひとつは、フィギュアスケートを見ることです。 すでに、グランプリシリーズが始まっており、先日もフランス大会、ロシア大会とテレビで見ていたのですが。 日本選手は、フランス大会で男子優勝の織田信成くん、ロシア大会男子2位の小塚崇彦くん、女子優勝の安藤美姫さんと、それぞれ好成績でスタートしました。 そんな中、思いがけない躓きを見せたのが、浅田真央ちゃん。 フランス大会では、ショートプログラムで3位と出遅れるも、フリーでの健闘で女子2位。 韓国のキム・ヨナ選手に、残念ながら及びませんでした。 キム・ヨナ選手はショートでもフリーでもほぼ完璧。ダントツの優勝です。 ちなみに、彼女のショートプログラム「007」メドレーでの演技は、かっこよく、艶っぽく、感嘆でした。 技術面ではもちろん、おそらく精神的にもとても強い選手なのでしょう。 近年、ショートプログラムでのジャンプに失敗して出遅れ、でもフリーでは見事な演技で巻き返す、そんなパターンの多い浅田真央ちゃん。 少女から女性へと変わりつつある時期、子供の頃には何の不安も感じさせなかったジャンプが、時折失敗するのも、ひとつの成長の過程なのかもしれません。 けれど、ロシア大会では、ショートプログラム6位と言う、かなり厳しいスタート。 やはり最初のトリプルアクセルのジャンプの失敗が後を引き、思った以上に点数が伸びなかった。 でも、真央ちゃんのことだから、フリーではトリプルアクセルをしっかり飛び、逆転できるだろうと期待して見ていたのですが。 なんと、フリーで最初のトリプルアクセルで転倒。そのショックからか、その後もジャンプに失敗したりと、演技に精彩を欠き、トータル5位で終わってしまったのでした。 素人目で見ても、おそらく失敗の原因は技術面ではないのではないか、と。 なにせ、フランス大会でもロシア大会でも、試合の直前練習では、しっかりトリプルアクセルが飛べているのです。 成功させなくては、と言うプレッシャーが、あまりに大きかったと言うことなのでしょうか。 トリプルアクセルが最大の武器と見られてしまいがちな真央ちゃん。 その武器が、逆に枷となってしまうのは、なんとも皮肉なことです。 オリンピックイヤーの今期、どうやってこれからの演技を立て直していくのか、真央ちゃんの精神的な強さにかかっているように思えます。 人と言うのは、いかに心によって動かされているのか、あらためて感じさせられました。 普段、ごく普通にできていることが、何か緊張を強いられる場面では、信じられないくらいできなくなってしまう。 練習したのに、できていたのに、なぜ?と悔しい思いをする。 みなさんの中にも、そんな経験をした方、少なくないのではないでしょうか。 かく言う私も、プレッシャーにとんでもなく弱い(^^; 子供のころから、とにかくあがり症で、人前で話すだけでも緊張で頭が真っ白になったものです。 その後も、何かにつけてプレッシャーに負けてしまうこと、多々ありで・・・(^^; 最近、困ったのは、たとえば祝儀袋などに、名前を書くこと(笑) え、そんなことで?と言われるくらいささいなことではあるのですが、情けないことに、これが緊張するのですねえ(^^; 一応、最初は筆ペンで、と思うのです。 他の紙に練習して、うまくはないけど、まあなんとか見られるかな程度にはなったと思い、さてとおもむろに本物に向かう。 まずい・・・、手が震える(笑) 嫌な予感は的中し、とても見られたものではない無様な名前が祝儀袋にのたくっている、と言う惨状になります\(__ ) こんなはずでは!(゜O゜;) さっきは、もうちょっとましに書けてたではないか>自分。 いったい何なのよ、と思いつつ、新しい祝儀袋を買いに走る。 結局、筆ペンはめげて、サインペンでいいか、となります(哀しいことに、それすらひどい字になったりするのですが) 大舞台で活躍する方のプレッシャーとは比べ物にならないくらいの、ホントにささやかな緊張ではありますが、それすら克服できない自分が、なんとも情けない\(__ ) おっとと、すみませんm(__)m 本当にささやかすぎる例でしたね(^^; でも、そんなことをつらつら考えていて、ふと不思議に思ったのです。 緊張によって身体の機能が思うようにならなくなると言うのは、いったいなぜなんだろう、と。 人と言うのは、いえ、人だけでなく、動物も植物も、生きていく上での便利な機能がたくさん備わっているようです。 汗をかくのは、体温を下げるため、くしゃみやアレルギーなども、体内に入った異物を排出したり撃退したりするため。 他にも、「えっ、それってそんな効果があったの?」とか、ああ、なるほど必要なことなのね、と思わず頷いてしまう機能がたくさん。 おそらく進化の過程で、生命を維持するため、より役に立つような機能が備わってきているのではないかと思うのです。 それからすると、いったい緊張の状態で思うように身体の機能が働かなくなる、と言うことに、何か意味があるのかしらん、と(^^; どう考えても、メリットはなさそうだし。むしろ、できればそうならない方がありがたい。 それとも、これはいわゆる条件反射で、たとえば大昔、獣に襲われそうになって身がすくんだ、なんてことのトラウマみたいなものが、DNAに刻み込まれているのだろうか。 創造の神が、ほらほら頑張って克服しないと、とんでもないことになりますよ、と人に試練を与えてしまったのだろうか、などなど・・・(笑) 考えは、とんでもないところに飛んだりします(^^; もっとも、人前や大きな舞台でも、緊張しない、プレッシャーは感じない、と言う人もいらっしゃるようです。 緊張の程度には、個人差がある。 気持ちの問題ですから、むしろ本番にこそ強いと言う人もいるのでしょう。 なんとも、うらやましい限りですヽ(´・`)ノ いずれにしても、プレッシャーを克服するのは、自分との戦いとなるわけですね。 人の心(いや、脳なのか)とは、なんと不思議なのでしょう。 いざと言う時に、力を出すことを邪魔する敵となるのか、はたまた、より以上の力を出させる最大の味方となってくれるのか。 どうせなら、味方となってもらうべく、心を鍛えたい(^^; いったい、どうしたら・・・? 緊張を強いられるシーンでも、平常心を保つ。 もしくはプレッシャーを感じつつも、それに打ち勝つ。 大丈夫だと自分に言い聞かせる。自信を持つ。いっそ、開き直る(笑) う〜む、簡単にはいかないですねえヽ(´・`)ノ あの独特の感覚、どんな命令が脳から出ているのでしょう。 原理がわかれば、少しは対処法もあるのかしらん(^^; いや、それでも私には無理そうだ。 やれやれ・・・(深いため息) さて、みなさんはプレッシャーに強いですか、弱いですか? 何か、緊張する場面で、こんなふうに克服した、これが効果があったと言うようなこと、ありましたら、ぜひお教え下さい!m(__)m 平成21年11月1日 |
涼 |