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4月、始まりを感じさせる月ですね。 新しい生活となる人も、そうでない人も、春は何か気持ちが新たになるような・・・ 私自身は特に変化もないのですが、それでも何か新しい発見があったらいいなと思える月です。 発見・・・、いえ、もっとささやかな「きっかけ」と言い換えてもいいのですが。 さりげない毎日の中にも、たくさんの「きっかけ」が転がっていて、気づいてもらえるのを待っている。 きっかけ自体は小さくても、拾い上げてみたら、それが次の小さなきっかけに繋がるかもしれない。 好きな色のリボンを輪っかにして、次の色、また次の色、と繋いでいくように、気がついたら、あれ、こんなに長く、こんなところまで続いていたのか、と・・・ そんなふうに考えると、なんだか素敵だし、毎日のささやかなきっかけを見落とさないようにしたいと思ったりします。 そう言えば、自分はいったいどんなきっかけから詩を書き始めたのだろう? これが、わからないのです、残念ながら(^^; 記憶にあるところでは、小学校高学年の頃には、ぽつぽつと詩もどきのものを書いていたような・・・(^^; でも、最初は何がきっかけだったか、まるで思い出せない。 宿題で、作文や読書感想文はよく書かされて、どうやらそれはわりと嫌いではなかったらしい(笑) でも、詩に関しては、わかりません。 高校の時は・・・そう、気になる男の子のこととか、詩にしていたようです(笑) まったく少女趣味な詩でしたけど(あ〜、今でも成長してないか) ただ、その頃、教科書に載っていた詩や和歌で、「これは好きだなあ」と思えるものはありました。 まず、三好達治さんの「甃のうへ」と言う詩。 春になると、必ず思い出す詩でもあります。好きな詩は?と聞かれたら、まずこの詩を挙げるでしょう。 前にも一度、このコーナーにのせたのですが、しつこくもう一度・・・m(__)m 甃のうへ あはれ 花びらながれ をみなごに 花びらながれ をみなご しめやかに語らひあゆみ うららかの をりふしに 瞳をあげて 翳りなき み寺の春をすぎゆくなり み寺の甍(いらか) みどりにうるほひ |