星の波紋





宇宙の果てから
長い長い旅をして


気の遠くなるような
時空(とき)の狭間をすり抜けて


ようやく届いた
光の小石


深くなる
藍色空に
ぽつんと落ちたら


ほらね


透き通った
音のない波紋が
まぁるく
ひろがる


ぽつん


ぽつん


次々と
光は落ちて


いくつも いくつも
波紋は重なる


小さな金や銀
赤や青が呼び合って


きーんと澄んだ
夜の空気を
ふるわせる


わたしのこころも
ふるわせる


だからね


星は
あんなに きらきら
またたいて見えるんだよ


     

(壁紙素材)