光る風

                              ― 周瑜に捧ぐ ―


何を迷う?
何を憂えているのだ?


時折わたしをみつめる
君の不安気なまなざしは


しかし言葉にならぬまま
すっとそらされて行く


若すぎると言うのか?


それは
どこまでも恐れず
駆けられると言うことだ


慎重になれと?


ためらうことは
時を逃すことと同じだ


わたしは
なにものにも囚われず
疾走しつづける風でありたい


そう
光をひき連れた風だ


その光は君なのだ
美しく晴れやかな


そして
したたかな強さをも秘めた光
それが君だ


わたしたちはどこまでも
同じ輝きを追いかける


今までずっと
そうしてきたように


これからも


わたしは恐れたくはない
君と共に歩む道を
臆病な闇に閉ざされたくない


この国の旗を
どこよりも鮮やかに
打ち振りたいのだ


さあ駆けよう


君の微笑みで
わたしの路を照らしてくれ


今こそ わたしは
光る風になりたいのだ