2003年06月11日(水) レゴラスは金髪?


すみません、またしてもレゴラスネタですm(__)m
・・・と最初に謝っておこう(笑)

映画では美しい金髪が目を引くレゴラス。
でも、実は原作にはレゴラスが金髪だと言うことは、一言も書かれていない。ではなぜに金髪?
エルフだから金髪でしょ、と思うのは安易だったりする。
エルフ=金髪、と言うイメージは、むしろエルフ=可憐な妖精、としてのイメージかもしれない。
ロードでは、様々な髪の色のエルフが登場するのだから。

エルロンド、アルウェン親子は揃って黒髪。しかもこれはちゃんと原作にも書かれている。
エルロンドに関しては「夕闇の影のような黒髪には銀の飾り環がはめられている」とある。これは映画そのままだなあ。
さらに目の色は「晴れた夕暮れの灰色」、はて、どんな色だろう?(^^;
アルウェンは「長く編んだ黒髪」「雲のない夜のような灰色の明るい目」とある。エルロンドもアルウェンも、その目には星の光が宿っているらしい。
さすがに親子、髪の色も目の色も似ている。

ロスロリアンのエルフの王ケレボルンは「長く輝く銀髪」、ガラドリエルは「深い金色」とある。そして二人とも目は「星の光にきらめく槍のように鋭く、深い記憶をかくした井戸のように深深と見える」、これまた謎・・・

エルフ以外の種族に関してはどうかと言うと、ホビットは最初にホビットについての説明がある。
それによると「髪の毛はみな茶色」しかも巻き毛らしい。これは足にも生えているからね(笑)そして「美しいと言うよりは、人のよい顔立ち」「目が明るくて、頬が赤い」などなど。どうやらホビットみんなに共通らしい。

次に人間。アラゴルンは、ブリー村の「踊る子馬亭」で初めて登場するのだが、頭巾を後ろにずらすと「半白のもしゃもしゃ頭」と「血の気のないきびしい顔」「鋭い灰色の目」が現れる。
この時点で、アラゴルンはかなりの年齢かと思われる。ただし、状況(心境?)によっては「すらりと背の高い、美しい若殿」に見えたり「石像の王たちの権力と威厳」が浮かぶように見えたりもする。

ボロミアは「気品ある立派な顔立ち」で「髪の色は黒っぽい」「灰色の目は誇り高く厳しい光をたたえている」。ボロミアが死んだ時に、アラゴルンたちが嘆きを歌にするのだが、その中にも「うるわしの人」とか「美しい顔」とあるところを見るに、なかなかの美丈夫だったと思われる。

そしてレゴラス・・・ エルロンドの会議で登場する際に書かれているのは「緑と茶色の服をつけた風変わりなエルフ」と・・・(^^;
おいおい、それだけ?(笑)
もっとも、その後旅を続ける中でレゴラスの様子を表す記述もみつかる。
「すらりと背の高い立ち姿」とか「晴れやかな目」「しなやかな長い手」「美しい顔」などなど・・・
でも、金髪と言う文字はどこにも出てこない。金髪の根拠はどこに?

この謎が解けるのは、なんと「指輪物語」に先だって書かれた「ホビットの冒険」。これはビルボがガンダルフに誘われ、ドワーフたちと冒険に出る話なのだけれど、その冒険の途中に「闇の森」に入りこみ、「闇の森のエルフ王」に会う。
これが、レゴラスの父上、スランドゥイルである。もっとも名前がわかるのは「指輪物語」になってからだけど。
そして、このエルフ王は「黄金色の髪」をしている。
どうやら闇の森のエルフは、みな「かがやくような髪」をして、さらに「緑と茶色の服」と言うのも、闇の森のエルフ共通らしい。

エルフ王は「木の葉の冠」をかぶったり、そうかと思うと「木の実と赤い葉の冠」だったり。春になると「森の花々であんだ冠」をかぶるとか。なかなかおしゃれ!(笑)
おまけに、かなりの葡萄酒好きらしい。
そう言えば、指輪物語でエントたちが廃墟にしたオルサンクで、アラゴルンたちがメリーとピピンに再会した時のこと。
ふたりがパイプ草をふかしていて、それを見たギムリが「パイプ草など、どこからみつけたんだ」と迫ると、レゴラスは「それより葡萄酒をどこで手に入れたか知りたいね」と言う。もしかしたら、やっぱり父親ゆずりで、葡萄酒が好きなのか(笑)

ともかくも、レゴラスの金髪にちゃんと根拠があって、ほっとしている私なのでした(^^; すみません、またこんな話でm(__)m


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