みなさまへ       


パソコン上で詩を書き始めてから、そろそろ10年でしょうか。
少しずつ書きためたものが増えるにつれ、心のすみに小さな夢が芽生え出しました。
いつか・・・いつかこの詩をまとめて、本と言う形にできたらいいなあ、と。
自費出版ならできなくはない。そう思いながらも、「いつか」と言う言葉で先延ばしにしてきました。

ようやく今年になって、本気で考えるようになり・・・迷った末、よし!、と思いきりました。
ホントに迷いました。はたして、本にするほどのものを書いてきたのか、本を出すとしたら、なけなしの(笑)貯金をはたかなくてはならない、それだけの価値のあることなのか、後悔しないだろうか。
もしかしたら、とても思い上がった、ばかげたことをしようとしているのかもしれない、等々。
でも、ついに夢の方が勝ちました(^^;

私は、詩はパソコン上でのみ書き、保管していましたので、自分でもパソコンを開かなくては、どんな詩があったのかわからない(笑)
パソコンはとても便利で、壁紙も付けられる、BGMも流すことができる。でも、電源を落としてしまえばそれまでです。
本と言うものが大好きな私にとって、自分の書いたものが、手に取ることのできる本と言う形になることは、やはり夢だったのです。
出版にあたっては、新風舎さんに大変お世話になりましたm(__)m

そして、私の初めての詩集「砂糖菓子のひとかけら」は、完成しました。
25編の詩が掲載されています。

小さな本です。とってもささやかな本です。
イラストひとつなく、ひたすら文字ばかりです。しかも・・・申し訳ないことに、すべてサイトに載っている詩ばかりです。
さらに困ったことに、値段が高いですm(__)m こればかりは、出版社さんの方から決められてきたことで、何ともしようがなく・・・
こんな小さな本で、小説みたいに読み応えがあるわけでもなく、きれいな絵があるわけでもない、それでこの値段とは、と自分でも戸惑っております。

流通にのっているとは言え、本屋さんの店先に置いてあるわけでもなく、わざわざ注文をするか、インターネット経由で購入するかになります。
この手間においても、大変申し訳なく思っています。

それでも、もしこの本を手に取って下さろうと言う方がいらしたなら・・・本当に、なんて御礼を言ったらいいのか、言葉では言い表せません。
ただただ、心から感謝致しますm(__)m

どの詩を載せようかと迷い、何度も読み返し、書き直したりもしました。
読んで下さった方の心に、ほんの少しでも暖かなものが残れば、と願いをこめました。
今現在の私の集大成、と言うとおおげさですが、一応そのつもりです。
そして、こうして詩集として形にすることができたのは、サイトに来て下さって、詩を読んで下さったり、声をかけて下さったりしたみなさんのおかげと思っています。
みなさんがいて下さったからこそ、この詩集ができました。

心から・・・ありがとうございますm(__)m


平成18年11月25日


                                                                   涼

※ページを閉じて戻って下さい。