六種の薫物          

ふとしたきっかけで、購入してしまったのが、この『六種の薫物(むくさのたきもの)』。
そう、薫物・・・いわゆるお香です。
お香の種類は形状により、香木・線香・煉香・塗香・印香・焼香・匂い香の7種類に分けられるのだそうで、『六種の薫物』は線香です。
薫物、と言えばやはり平安時代。その時代から今に伝わる薫物の代表的な香りが「六種の薫物」(黒方・梅花・荷葉・菊花・侍従・落葉)で、それぞれ季節を表しています。

黒方(くろぼう)   四季を通じ 及び祝い事
梅花(ばいか)   
荷葉(かよう) 
菊花(きっか) 
侍従(じじゅう)  
落葉(おちば)

この「六種の薫物」は、京都に本店を持つ鳩居堂(東京銀座にも支店があります)から販売されています。
箱の中には、6種類の短い線香が5本ずつと、お香立て。
箱を開けた瞬間、ふわっとゆかしい香りが立ち上ります。
普通のお線香の半分以下の長さなので、すぐに終わってしまうのですが、でも様々な種類を楽しめるのでお薦め! どのお香もすばらしく深く良い香りがします。
インド系のお香で時々出くわしてしまうような、甘すぎる匂いとはまるで違い、やはりお仏壇やお寺でお馴染みのお線香に近い、奥ゆかしい匂いです。

残念ながら、私にはまだ六種の香りを嗅ぎ分けることはできません。
梅花は華やかな、荷葉は清々しい、などそれぞれ微妙に違いがある、とのことなのですが、私には微妙すぎて・・・(笑)
今は眠る時に枕元に置いています。短いのですぐに消えるし、残り香を楽しみながら眠りにつく。なんとも雅な気分です。リラックス効果もありそう。
「今日は菊花」「今日は黒方」などと選びながら・・・ ふと、平安の都に思いを馳せて・・・
いつかそれぞれの香りが判別できるようになれたらいいなあ。それまでに、さて何箱使うだろう(笑)



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