「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
本
もうすぐ「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の映画も上映、そして第4巻の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の発売と、またまたハリポタブームの到来ですね。 私もしっかりブームに巻き込まれ、ハリポタの世界に迷いこんでわくわくしています(笑) 4巻もGETしましたし、もちろん映画も絶対見ようと心に決めています。 でもって、現在はまっているのが第3巻の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」なのですが・・・ これはすでに以前手に入れていながら、4巻を買ってからようやく読み始めたもので、その面白さにあっと言う間に読み終えてしまいました。 今回の話は、ハリーの命を狙ってアズカバンの監獄を脱走した囚人、そしてその囚人を追う吸魂鬼(ディメンター)と呼ばれる看守たちとが、ハリーにさまざまな恐怖や不安をもたらします。 楽しさや幸せな思いを吸いとってしまう言うディメンターは、ことのほかハリーに恐怖を植え付け、それを追い払うための術を身につけようとするハリー。魔法使いとしての成長は、そのままハリーの人間としての成長にも繋がります。 明らかになる秘密もいろいろ・・・ こうして見ると、まさに第1巻から見事な伏線がしいてあったのかと感心させられるほど。おそらく、最後の巻で完結するまでに、こうした複雑な謎がたくさん絡んで、それがほぐれて行くのでしょうね。 あらためて、J.K.ローリング女史、ものすごいストーリーテラーだと思いました。 これほどの想像の世界を、どんどん広げて行けるなんて・・・ 今回の私のツボは・・・初登場、「闇の魔術に対する防衛術」の新任教師、リーマス・ルーピン先生!(*^^*) このルーピン先生、つぎはぎだらけのローブにくたびれたカバンと、いかにもみすぼらしい様子で登場します。まだ若いのに、いつも疲れたような顔色、鳶色の髪も白髪混じり・・・ 一見なんとも冴えないように見えますが、実は名教師。生徒の興味をそらさず、自信を与えつつ、すばらしい授業をすすめます。ハリーにディメンターの防御術を教えるのも、この優秀なる先生です。 穏やかな微笑に冷静な態度、大人のゆとりを感じさせるんですねえ(*^^*) しかも・・・なにやら秘密がありそうな、謎めいた雰囲気まで。 これに関しては、最後にきてとんでもない秘密に思わずのけぞってしまった私でしたが(^^; ネタばれになるので、秘密に関してはここまで(笑) 前巻まで、どうしても主役の子供3人の魅力に影が薄れ勝ちだった大人たち。さすがにダンブルドア校長のおおらかな威厳はたいしたものだとは思いましたけど。 でも、ハリー、ロン、ハーマイオニーの織り成すかわいらしさ、かっこよさ、友情にはかなわない感があるなあと思っていた私でした。 ところが今回は、なんとも魅力あふれる大人の殿方の登場にわくわくよろよろ、と言うわけです(笑) 毎回、ハリーたち3人の友情はほほえましいのですが、今回は大人たちの友情もその深さを見せつけてくれます。いえ、それだけでなく逆に友情を裏切ることの醜さ、弱さも・・・ この点からも、話がハリーだけでなく、ハリーを囲む大人たちの人生にも及んで、なかなか興味深くなっているなあと思いました。 大人たちを描くことにより、少しずつ大人っぽくなって行くハリーをも連想させるのでしょうね。ハリー君たちの成長が楽しみな反面、なんだか子供のままでいてほしいような・・・ちょっと複雑な気分(笑) 蛇足ですが・・・(^^; ネット上にもハリポタ関係のサイトはたくさんあるのですね。公式サイトはもちろん、ハリポタマニアのサイトがたくさん。そんな中のあるサイトで、いわゆる登場キャラの人気投票を載せているところがありまして、面白そうなので覗いてみました。「ベストドレッサーと思われる人は?」「バレンタインにチョコを贈りたい人は?」「家庭教師にしたい人は?」等々・・・ 予想通り、たいていの投票はハリー君がダントツ(笑) 親友のロンもなかなか人気あるようです。 で、驚いたことにルーピン先生もかなりの人気らしい(^^; 「バレンタインにチョコを贈りたい人」では、ハリー、ロンに続いて第3位。「家庭教師にしたい人」では、ぶっちぎりの1位! こうして見ると、なあんだ、私ってけっこう好みが月並みなのかしらん、なんて(笑) もっとも、この人気投票、意外にも(失礼!)あのハリーを目の仇にしているスネイプ先生もなかなかの人気なんですねえ(^^; 確かにインパクト強いですけど。 ともあれ、ハリーポッターの世界は、子供だけでなく大人にまで楽しい夢を与えてくれると言うのは確かなようです。 |
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