捻じ曲げる禁忌
プロローグ
caution!! キラ、ラクス(ところによってはアスラン)がお好きな方は、お読みにならないことをお薦めいたします。 もし不快に思われましても、苦情等はお受けできませんので、ご了承ください。 申し訳ありません…。 なお、もし不快に思われましても、苦情は受けかねます…。(すみません) |
毒を摂取していることは、いつ分かるのだろうか。 毒を口に含んだときか、毒の効果によって倒れたときか。 どちらにしろ、自らが毒と認識しなければ、それは夢に酔うときと同じで、麻薬のようなものだ。実のない幸せに溺れ、自らの思考を殺し、戻ることのない貴重な時間を浪費する。 そして。世界は酔っていた。 かりそめの平和に。 全ては幻想の中、それが現実なのだと疑いもなく信じる人々に、世界は埋め尽くされ、生ぬるくまとわりつく空気が蓄積していた。 毒は、ひどく薄い状態で、常に盛られていた。毒を盛られたことになど、気づくはずもなく。しかし、その毒は、静かに蓄積していった。ゆっくりと、時間をかけて。 じわじわと染み込む毒は、もはや体の一部になり、毒の及ぼす効果は、人格のひとつになりつつあった。 それでも、毒を毒と呼べるのか。 たとえ毒と呼べたとしても、自らの一部を、毒と認識できようもなく。 だがしかし。 世界は酔っていたのだった。 そして、世界を酔わせていたのは、その世界に住む人々。我々の他にいなかった。 それでも。 毒は、止むことなく盛られ続けるのだった。 to be continued |
プロローグです。 これだじけじゃ、まだ何のことやら分かりませんね…。 |
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