アンボンで何が裁かれたか

BLOOD OATH

Blood Oath 監督スティーヴン・ウォレス
出演ブライアン・ブラウン Bryan Brown
ジョージ・タケイ George Takei
塩谷俊
デボラ・カラ・アンガー Deborah Kara Unger
ラッセル・クロウ
上映時間 103分
制作オーストラリア/日本
ビデオRCAコロンビア(廃盤)

 解説
bo01

太平洋戦争中、日本はインドネシアのアンボン島に捕虜収容所を設けた。1100名いたオーストラリア人捕虜は、日本が降伏したときには300名しか残っていなかった。91名の日本軍将兵がオーストラリア兵虐殺の罪で責任を問われる事になった。

全責任を負わなければならないはずの最高司令官はアメリカの思惑により無罪になってしまい、裁かれるのは下級士官に・・・。
裁く側、裁かれる側それぞれの苦悩や葛藤が良く描かれています。

 感想
bo02

ラッセルのデビュー作だぁ!!と、ウキウキしながら見たのですが、とても重いテーマを持った作品でした。はっきり言って気が沈んでしまいました。私は日本人、ラッセルはオーストラリア人。過去の事とはいえ、これを見たオーストラリアの人達はいったいどう思ったのか・・・。
私は歴史は苦手だったので授業でどこまで教わったかもう忘れてしまいましたが、大戦中にオーストラリアで起きたことについては知りませんでした。以前あるテレビ番組で、日本兵がオーストラリアに侵攻したことについて日本人は教えられていない、と言っていました。また、日本はオーストラリアに戦争を仕掛けた唯一の国だそうです。
今では多くの日本人がオーストラリアへ観光で出かけたり、仕事で滞在したりしていますが、どれだけの人がこの事実を知っているのか・・・。 制作に日本も参加しているせいか日本人気質というものがかなり忠実に描かれているように思われました。それだけに、とても考えさせられる作品です。

 これ知っとこコーナー

 


BACK