ホーム大会記録自己ベスト記録フォトアルバムリンク

 
2003函館ハーフマラソン 2003年9月28日(日)
 
天候: 曇り  気温: 18℃  湿度: 85%  北風 2.5m
 
ゼッケン番号 氏名 グロス ネット 総合順位 種目別順位 種目名
588 江部 1:32:22   149/1028 41/212 30歳代男子の部
 
第13回目を数える函館ハーフマラソン、北の大地で走ってきました。前々日に平成15年十勝沖地震があり、こちらでは心配しましたが、いざ行ってみるとそんなことあったのって感じです。さすが北海道はでかく、また普段から自然や災害と対峙している人々の強さを感じました。今回は遠征旅行とはいえ、5月〜8月に掛けてかなり走り込んだので自己新狙ってみようかという気合を秘めて乗り込んだのですが、儚くも土方歳三の夢と共に散っていきました...? しかし遠征として考えるとまあまあでしょうか。と慰める。グス...
 
スタートは千代台陸上競技場、中央の芝もサッカー試合可能でトラックからスタンドまでホントにキレイな競技場です。なんといってもトイレがキレイで、マラソンといえば長蛇列のあげく鼻つまむトイレ、それを考えると待ちもなく清潔で感動ものでした。ゴールは国立競技場のトラックにしたことはありますが、スタートするのは初体験でかなり雰囲気あります。天気も曇りで湿度は高かったのですが気温が低い為、コンディション的にはかなりいい方だったと思います。
 
直前まで降っていた雨も上がり、30分前程からスタートラインに並び始めます。前から招待選手、登録選手、一般選手と並び、自分は一般の中でもかなり前方の位置を確保し、これは、ロスタイムもほとんど無しでいけると再び気合が入ります。10分前になり旭化成の宗茂監督が紹介されてるあたりでどうもおかしいのです。喉がからっからになってるのです! まっまずい!と思ったのですがどうにもなりません。5K過ぎに給水があるのでそれまでの辛抱と決めました。ついさっきお茶飲んだばかりなのに何故だ?と考えたが、ホテルの朝食を普段以上の取ったことかと思ったのですが、どうもそうでなく昨日は早めに就寝したのですが昼間からかなりビールいったり、最後の店においては「イワナの骨酒」二合程いった。たぶんこれだ...。油断大敵・後悔先に立たず。など考えてるうちに10:00スタート!でトラック一周して市街に出て行きました。
 
とにかくシティレースは応援が多いのですが、自分が走った東京シティロードや京都シティハーフとはまた違い、いい意味でローカルのお年寄りや子供達が熱心に旗振って声掛けて応援してくれることに思わず手を振り返してしまいます。記憶では、ほとんど応援が途切れなかったと思います。松風町で市電と一旦お別れして2〜3K程走ったところで、段々耳が遠くなってきました。もう自分の足音しか聞こえません。これはまずいっす、脱水症状?酸欠?貧血?途中で倒れるか完走できるか勇気ある撤退か等考えながら、足自体は快調に進んでいきます。水、水、と5K前で初めてツライと感じました。
 
それでも5Kポイントには、今回目標ペースの20'50"を切る20'25"で入ります。早過ぎるこれでは絶対もたないと感じ少し落します。ようやく給水ポイントです。走りながら水をぐいっと一息にいきましたが、あまり相変わらず耳がほとんど聞こえません。再び、谷地頭方面へ向かう市電と合流しコース唯一のアップダウンの往復へと入ります。普段なら調度良いアクセントと思えるくらいの坂でありますが今日は余計な坂です。
 
函館の3日間、市電(路面電車)の一日乗車券を3日間とも購入し、乗りまくり、函館市内満喫お世話になりました...
 
その後、とにかく酸素を送り込もうと深呼吸しながら1K程走ってみますと耳も少し回復してきました。再び松風町から、津軽海峡の見える国道278号線・漁火通りに入ります。とたんかなり強烈な向かい風を受けます。大概、海岸沿いのレースは景色は良いが風が強いというのがうたい文句ではありますが、まさにその通りでした。ツライ...抜かれまくります。10Kポイントで42'30"くらいで随分ペースが落ち込んできてるのがわかります。沿道の応援のせめて子供達に手を振るのが精一杯です。。クーッ、ツライ...抜かれまくります。
 
ようやく14Kあたりの給水・スポンジで水は飲めたもののスポンジがうまく受け取れず、まーいいかと諦めたのが失敗でした。漁火通りの復路追い風になりましたが、太陽の位置に背を向けたことで曇りでも首筋にジリジリ暑さを感じるようになります。頭がボーッとしてるのでやはり戻ってでもスポンジを取って頭冷やせばと悔やみましたが、幸運にも手が冷たかったので首筋に手を当てて静脈を冷やすように心掛けました。もう15Kがどこにあったのかも認識できません。シューズを新しく変えた為でしょうか左足の親指もベロベロになっているようで痛みます。長い漁火通りを遠く対岸に津軽半島を見ながら、ツライ時にいつも考える事を考えます。「自分はなんて幸せなんだろう。この函館の地で良い景色と地元の人達のサポートや応援を受け、その中でランナー達と一緒に走れること」走れる幸せを考えるとすーっと楽になり力が湧いてきます。
 
漁火通りから川沿いに中へ入っていき最後の給水を受け、やっとスポンジで頭を冷やし最後3Kの頑張りです。すると頭の禿げた(失礼!)お父さんトリオ(60歳代くらい)が自分を抜いていきます。この方達には絶対ついて行こうと決め、後ろへ付きます。しかし、そこから沿道の応援がすごいこと、地元&年配ということもあってか皆から3人に声が掛かります。自分もあやかって力をもらい、自分も70近くなってもこうでありたいなんて考えてました(余裕!?)。
 
そして残り1Kとなり、どこに力があったかラストスパートを掛けることができ、自分ではほとんど意識無いのですが競技場のゲートくぐりラスト1周で5〜6人抜いていたらしい。
 
そしてゴール! 久しぶりの身体ボロボロのゴールでした。でも函館ハーフまた走ってみたい。いい街でした。
 
恒例のグルメレポート
 
鳳蘭 ラーメン 松風町
函館ラーメンといえば塩ラーメン、その老舗である鳳蘭(ほうらん)です。函館着いて最初に行ったお店です。塩ラーメンうまかった。期待通りのラーメンの基本てかんじです。
函館朝市 吉岡食堂
店頭売りでテーブルがちょこっとあり奥にカウンターがあるだけのみせですが、焼きタラバ、馬糞ウニ、イカ刺し ここはうまかった。というかお礼をいいたい。最終日の帰る前に寄ったのですが、それまでR亭や朝市のA食堂で食べてたのですが過去に九州の佐世保で食べたイカの味と匹敵するものがなく、函館もこんなものかと最後寄った時にお話したら、ここのとても仲の良いご夫婦がそんなことはないとどこからか直ぐに朝どれのイカを旦那さんが網で持ってきて奥さんがさばいてくれ、食べましたがやっとめぐりあえました。ありがとう。地震や津波の話でもりあがりました。カウンターで奥さんと話してる時も大き目のが一発やってきて、皆で騒いでました。ご近所の魚屋吉田商店のお父さんも何かと来てはビール飲みながら函館弁?(青森、はいってんのかな?)で沢山話してくれました。あまり理解できなかったけどね。楽しかった。
鉄平 鉄板焼き・お好み焼き・たこ焼き
函館に来てと思うなかれ、たこ焼きはテーブルの半分に専用の鉄板(あの丸い穴のやつ)が付いていて自分で焼く。結構うまく焼けるもんです。面白い。その他、厚岸産のカキをバター焼きにしたもの絶品でした。マスターや店員の方々もいい人でした。芋焼酎・黒霧島ボトルが品切れで、単品用のボトルを安くして分けてもらいました。
汐活 居酒屋 函館駅電停そば
二夜連続行きました。ここで「いわなの骨酒」いったのです。小さめのいわなが丸ごと一匹入った熱燗です。マラソン後の夜は四合いきました。また、いくらの醤油漬けが旨かった。いいところでした。
JRA函館競馬場のそば
マラソンの後、市電で湯の川温泉に行き温泉入って(ホテル啄木亭:日帰り¥1000は函館では高いですが、最上階にあり空いていて露天風呂から眺めもよく、マラソン帰りにはマッサージチェア無料はこの上なく嬉しい30分やられてしまった!)、その後また市電で戻り競馬場に行きました。そこのそばがなにげに美味しかった。場外で札幌10Rだけ買ってあそびましたが、惜しかった!!だが負けた。競走馬はいなかったけど、キレイでした。
中島廉売
とにかく安い(廉い)んです。市場というか、小さな商店が軒を連ね、地元のお母さん達が大勢買いにきてました。うまそうなイカ、カニ、生筋子や魚介類から野菜も良さそうなきゅうりも20本100円にはびっくり、こんなところが近所にある函館の人々は幸せです。名刺もらったので今度取り寄せしてみたいものです。
その他
函館山頂ロープウエイ駅のCAFEでハーフマラソンの打ち上げをやっておりました。何故地元の人達がわざわざこんなところでするのかとおもってましたが、なるほど招待選手や監督もご一緒に函館の夜景を楽しんでもらいましょうという趣向かなと思いながら、人人だったので早々と下山しました。けれどやはり函館のあのくびれは艶っぽくていいものでした。