話数
サブタイトル
第31話
三年待って
扉絵
掲載誌 ビッグコミック・スピリッツ 1982年5月30日号
1982年5月14日(金)発売<定価200円>
掲載頁 P.135〜154(全20頁、墨1色<紙:白色>)
収録単行本 スピリッツコミックス・第3集−Part.10
ワイド版・第2集−Part.15
小学館文庫版・第2集−Part.15
総集編・第3集−Part.31


<解説>

 本編に関しては、初出として特筆すべきことはない。あえて指摘をするならば、9ページ目の4コマ目で五代の台詞が初出では「200円貸して。」となっていたのが、ワイド版と文庫版では「二百円貸して。」と漢数字に変わっている点くらいである。ただし、スピリッツコミックスでは、初出どおり「200円貸して。」であった。


<関連記事等>

 単行本『めぞん一刻』第2集「三鷹、五代!!」のおしらせが掲載されている。中央に第29話「私は負けない!!」の扉絵の響子をアップでトリミングした絵が黒い背景とともに縦に帯状に配され、絵の上には「いい女がいる。」というコピーが白抜きで大きく入っている。その右側には、「5月末発売予定!!」と書かれている。

 「SPIRITS FAN」のコーナーには、「発売当日に目撃した驚くべき光景!!」、「五代のイメージを変えたコミックス」、「涙なくしては読めなかった第一巻!!」という3件の読者投稿が掲載されている。

 最初のものは、第1集発売日に新宿の紀伊国屋書店で目撃した光景で、店頭に並ぶと同時になくなって行き、30分あまりの間に30冊以上は売れていたというもの。ちなみに、地元の書店では仕入れに失敗し、入荷していなかったそうな…。

 2つ目めのものは、第14話以降からの愛読者からで、いままで「少しアホ」という五代のイメージが、第1集を読んで「そうとうなアホでスケベ」としか言いようのないものに変わってしまったというもの。しかし一方では、それだけ五代が成長したといえると評価し、「惣一郎さんを越えろ!!」とエールを贈る内容となっている。

 最後のものは、虫垂炎(盲腸)の手術後に読んだため、笑うたびに手術の傷跡が痛んで、涙なくしては読めなかったというもの。


<ちょっと時代背景>

・30円のアンパンと「200円貸して。」

 この金額に当時の時代背景が感じられる。この当時を知る人にしてみても、この値段はかなり安く感じられるかもしれないが、大学生協では、この程度の値段で充分にに菓子パンが買えた。また、200円あれば、カレーライスやラーメンくらいは学生食堂で食べられた。学校によって差はあるが、飛鳥杏華が通っていた学校では、カレーライスが100円で、200円あれば大盛りを食べてもおつりがきた。


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