飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1999年>

1月12日(火)

 年が明けて、この時期になると待っているのが、一刻会の会報につける新春特別付録の作成だ。旧型のカラープリンタで80部以上の印刷をせこせことこなさねばならない。金欠になってしまったので、プリンタの更新もままならない。できれば、もっといいプリンタを持ってる人に替わってもらいたいのだが…。(汗)

 6日、半日休暇をとって、印刷所に「Yesterday and Today」の残り100部を受け取りに行った。ところが、印刷所のミスで、まだ全部出来上がってないと言う。とりあえず、15日の名古屋の正月コミケに送る分が必要なので半分の50冊だけ受け取って、あとは送ってもらうことにした。当然、送料はサービスだ。それはまあいいのだが、もしかするとコミケの100部もギリギリだったのだろうか? 背筋の寒くなる思いだった。(汗)

 さて、先週パスした「犬夜叉」の感想だが、大方の予想どおり、あっさり弥勒が死ぬなんてことはなかった。しかし、麻酔がきいて動きがとれない。妖怪たちに囲まれ、絶体絶命のピンチだ。ここで、ちょっと注目なのが弥勒と行動をともにしていたタヌキだ。初登場当時は殴られたりして、かなり強引に従わされていた感もあったのだが、おろおろしながらも弥勒を助けようとする。これもまた今回のシリーズの狙いの1つのように思える。

 最近は、ずっと犬夜叉たちと行動をともにしてきた弥勒だが、真の意味で彼らを信頼し、頼れる仲間とは認めていなかったのかもしれない。自分が信じて頼れるのは夢心和尚だけ…。タヌキも力で従わせてきただけで、つらいとき、苦しいときに頼れる仲間はいないと、弥勒自身、思っていたのではないだろうか?

 しかし、タヌキは弥勒を救い、そのタヌキの知らせで犬夜叉たちが弥勒を助けに駆けつけた。このシリーズは、弥勒が初めて犬夜叉たちを頼れる仲間として認めるきっかけとなるのではないかと思うのだ。

 風穴を広げられた弥勒が犬夜叉たちのもとを離れて単独行動をとったのは、広がって強まった風穴の吸引力に犬夜叉たちを巻き込むまいとしたのではないかとも考えられる。父の死に様を目の当たりにしているのだから、それも確かにあったに違いないだろう。しかし、犬夜叉たちを心から頼れる仲間と認めていれば、何の相談もなしに育ての親の夢心のもとに向かうことはないのではないだろうか?

 かごめと珊瑚に白い目で見られ、頭ごなしに信じられないと言われてしまって相談しそびれたということもあるかもしれないが、弥勒自身、まだ本当の意味で彼らに対して心を許し切れてないから、腹を割って相談できなかったのではないかとも考えられる。それは、犬夜叉たちにしても同じで、これまで行動をともにしてきていながら、弥勒のことはほとんど知らなかった…。本当の仲間になれてないわけだ。

 また、珊瑚は今度のことで、弥勒の背負った運命を恐らく初めて知ったのであろう。それを知ったときの沈黙とその表情が印象に残る。これを機会に珊瑚の弥勒を見る目も少し変わってくるのかもしれない。あの出だしの白い目はその伏線だったのかも…。

 7日、前日作ったるーみっく即売会についてのアンケートページのテストを行う。結果は上々だった。一応、2種3バージョンのブラウザでテストして、いずれもOKだったので動作はまず大丈夫だろう。問題は内容である。ということで、とりあえず一刻会メーリングリストの面々に見て試してもらうことにした。

 8日、夜には一刻会宛てに届いた年賀状が私のものと送られてきて、今年も一刻会会報の新春特別付録の作成がはじまる予定だったのだが、どうも会長の帰宅が送れたようで年賀状は届かなかった。年賀状といえば、今年も1枚も書いてない…。何だかんだ言って、年末にコピー本を作ったりしてしまうので、いつも時間がなくなってしまうのだ。(汗) せめて、一刻会には出して新春特別付録には載せたいところだったが、これからでは間に合うはずもない。

 もっとも、付録を作るのは自分なのだから、これから絵を描いて付録に載せてしまえばいい。そういう反則技も、編集スタッフならではの特権だ。(こらこら…。汗) しかし、そう思いながら、結局描かなかった。うーむ、困った面倒臭がりだ…。(汗)

 9日、昼過ぎになっても年賀状が届かない…と思っていたら、郵便受けの奥の方にひっそりと入っていた。げげっ、窓からのぞいて見えないので、来てないものと思い込んでいた。もしかしたら、前夜のうちに届いていたのかもしれない。いつもギリギリまでかかってしまうだけに、もしそうだとしたら痛いミスをしたことになる。

 かなり初期のカラープリンタでせこせこ刷っているから、非常に時間がかかる。最近は、もっといいプリンタを持ってる会員もいるのだから、できれば替わってもらいたいというのが本音だ。自分が言い出して勝手にはじめたことだから、他人に押しつけるのは筋違いには違いないのだが…。(ビンボになってしまったので、いいプリンタが買えないのだ。泣)

 さて、届いたはがきを吟味してレイアウトを決める。もちろん、これから描く自分の分も計算に入れてだ。(笑) というわけで、レイアウトが決まると早速、自分の年賀状描きに入った…。(ただでさえ痛いロスしてるのに、まったく何考えてんだか…。笑)

 ここんとこ、年賀状の絵はもっぱらCGで描いていたのだが、今年は手描きだ。今年の課題は手描きカラーイラスト…。そのために意を決してCOPICスケッチも買ったし、3日に早速練習もしてみたのだ。その後、何もしてなかっが…。(笑) とにかく、これが初の手描きカラーイラスト公開となる…。いや、実は15年も前に公開した某パソコンゲームのイメージイラストが存在するのだが、古い話なのでやめにしておこう。(笑)

 どのキャラを描くかに迷いはなかった。こういうものはいちばん描き慣れていて、いつ描いても安定した絵が描けるキャラにかぎる。となればもう、かすみおねーさんしかない。昨年の「Yesterday and Today −公式ガイドブック−」の裏表紙を描いたとき、つくづく思ったのだが、やっぱり飛鳥にはかすみおねーさんだ。ここまできたら、極めたい。そしてできれば、その逆に「かすみさんと言ったら飛鳥杏華だ!」と言われるくらいになりたいものだ。大それた野望かもしれないが…。(笑)

 色の組合せについては、この前の練習でおおよそつかんだ。あとはもう、ぶっつけ本番…。度胸で攻めるしかない。そうして、昼過ぎから夕方までかかって、やっとこ今年初の完成イラストを描き上げた。まだまだ粗っぽいが、初めてだし、こんなもんで許してもらおうといった感じだ。どうせ取り込むのだから、HPで公開しよう。いつも私のHPを見に来てくださってる方への新年の挨拶も兼ねて…。

 夜からは、はがきの取り込みとページレイアウトだ。やっぱり、絵を描いていた時間がかなりのロスとなって響き、終わったのは午前3時だった。この日のうちに少しでも印刷しておきたかったのだが、深夜だし、さすがに断念して寝た。これで今年もギリギリ決定だが…。(汗)

 10日、朝からプリント開始だ。まずは表紙ページから…。このページは余白が多いから、比較的早く終わるのだが、それでも1ページに3分くらいかかる。うーむ、先が思いやられるスピードだ。今回は全部で5枚…。それを、85部ほど作る。全部で425枚だ…。(汗)

 プリントしてる間、手持ちぶさたなのでここの更新作業を裏でしようと思ったのだが、たちまちレジストリエラーが発生してしまう。くそーっ、再起動せねば…。でも、印刷中のものを無駄にして再起動かけるのは悔しいから、設定したプリント枚数が終わるまで待ってから再起動させた。(笑)

 それがダメならばということで、この夏発行予定の一刻会会報「友菱」の100号記念セレクションの候補選定作業をした。実は、昨年のうちにかなり進めていたのだが、候補一覧は前のノートパソコンのハードディスク上…。見られなくなってしまったので、また1からやり直しである。もっとも、1度決めているから思い出すのも早い。しかし、改めて見直すと一旦候補から落とした原稿が、また捨て難くなってきてしまう。いいと思うものを全部入れていたら何百ページあっても足りないのだが…。(でも、落とすのつらいよー。泣)

 11日、とりあえず前日までに2ページ×85枚分が上がった。あとは平日に何枚ずつ刷れるかだ。中間のページは、1枚あたり5分くらいかかる。かなり厳しいペースだ。しかし、ここまで紙詰まりやフィードの失敗による位置ずれなどがほとんどないのは幸いだ。例年なら大量の失敗が出るのだが、今年はプリンタの機嫌がいいようだ。この日は、何とか目標の65枚を刷った。

 またこの日、2月14日のバレンタインプレゼントコミケの申込受付確認通知が届いた。これでスペースがとれたということではないが、一応の手続は済んだことになる。せっかく、新たな方針のもとに活動をはじめようとしているのだから、とれて欲しいものだ。売れ行き面では惨敗覚悟だが、門前払いでは悲しすぎるし…。(汗)

 12日、ここの更新作業だ。いくつかの指摘を受けて修正をほどこした即売会に関するアンケートページを、いよいよ公開とすることにした。どれほどの人が協力してくれるかわからないが、あくまで参考とする意識調査なので堅く考えずに答えてくれればと思う。自分から名前やメールアドレスを書かなければ、こちらからは誰からの提出かはわからない。それに、まだ先のことなのだから、答えたとおりにしなければならないというものでもない。だからと言って、遊びでメチャクチャな回答をするのだけはやめていただきたいが…。(汗)

 それから、年末に手に入れた週刊少年サンデー(1999年1号)の吊り広告ポスターを裏・高橋留美子*ぷち資料館に追加した。さらに、年賀状の画像を飛鳥杏華in一刻会に追加し、トップページからも見られるようにした…。

 さて、いよいよ15日は惨敗覚悟で望む一刻会にとって久々のコミックマーケット以外の既存即売会だ。名古屋方面の人で、当日ヒマで、興味があるという人はぜひ名古屋国際展示場に足を運んで欲しい。ちょっと場所が名古屋港の金城埠頭と名古屋駅から遠いのが難点なのだが…。(汗)

 ということで、来週は恐らく惨敗結果の報告となるだろう。(笑)

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