飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

12月29日(火)

 いよいよコミケ開催日。いつもより余裕で準備を進めた飛鳥だが、今年も年賀状を書いてる暇はなかったらしい。(こらこら。汗) 今年は、眼鏡やノートパソコンが壊れたりして、ついてないことも多かった年だったが、最後にうれしいプレゼントが…?

 23日、天皇誕生日でお休みなので、新刊本のオマケ冊子「YESTERDAY and TODAY −公式ガイドブック−」のコピーと製本を行った。やっぱり、あの表紙のコピーには気を遣う。裏表紙と貼り合わせなければならないのだが、家から貼り合わせた状態でコンビニに持っていくとなると、相当大きな袋が必要になってしまうので、コピー機のところで貼り合わせることになる。他の客や店員が後ろを通るたびに裏返したり、他の原稿で隠したりしてヒヤヒヤしながら、やっとこコピーをとった。(笑)

 いきなり200部作るのも大変だし、コピー機も死ぬ危険性があるので、とりあえず100部刷った。帰宅してからのんびりと製本作業をしたが、100となると結構時間がかかる。結局、夜までかかってしまった。これを、前日の宿でやるのはつらいところだった。今回は余裕があってよかったとつくづく思う。本誌に間に合っていれば、もっとよかったのだが…。(汗)

 しかし、いずれ残り100部を作らねばならない。また、あの表紙のコピーでヒヤヒヤするのかと思うと頭が痛いところだが、そのスリルが快感だったりして…。(笑)

 24日、クリスマスイヴ…といっても、一緒に過ごす女性がいるわけでもない。まあ、もともとクリスマスイヴは男女がホテルでえっちする日ではないのだからそれでいいはずなのだが、敬虔なクリスチャンでない私にとってクリスマスプレゼントをもらえない歳になって以来、ほとんど意味のない平日に過ぎなくなっている。それもまた淋しいことだが…。(汗)

 しかし、夜になって突然、クリスマスプレゼントが届いた。といっても自分で買ったものだが、新しいノートパソコンが予想外の早さで届いたのだ。14日の夜注文して10日目、受注生産にしてはかなり早い。しかも、注文してから3日目に職場に電話があり、人気機種なので1月末か下手をすると2月末になると言われたのだ。それでも、待ちますと言って契約し、21日に「納期は受注から3週間後」という通知を受け取ったばかりだった。通知の納期は目安としても、あの電話は何だったのだろう? 偶然、同じもののキャンセルでもあったのかな…? 私としてはありがたいことだが…。

 ということで、この日の夜はノートパソコンの設定で時間をつぶすことになった。とりあえず、Windows98のオンライン登録とダイヤルアップ接続の設定をしてつながるかどうかを確認するところまでやった。IE4.0も初めて使ってみた。先日買ったDHTMLの本では、Layer命令というのはNetscapeでしか動作しないと書いてあったのだが、自分で作ったテストページに飛んだらしっかり動いた。IE4.0も細かいバージョンアップがあったから違いがあるのだろうか? うーむ、分岐せずに済むならそれに越したことはないのだが…。

 25日、この日も帰宅後は主にノートパソコンの設定だ。必要なソフトのインストールと動作確認をしたりして時間を過ごした。ほんとは、他にもしておくべきことはあるのだが、頭が1つのことしか受けつけないから、ついそうなってしまう。投函しなければいけない通販の本もここ2日ほど投函を忘れているし…って、いつものことか。(困ったもんだ。汗)

 そろそろ、29日の予定を立てておかねばならない。ホテルのチェックインは夕方と決めているが、その前にどこに行くかだ。前回はまんだらけに寄ってチェックインし、そのあとで自宅に荷物(本)を取りに行った。たが、その日に犬夜叉本が出ていたことをあとで知って、ちょっとて悔しい思いをした。だから、今回は一般参加でコミケに行くかどうかがポイントとなる。どっちにしても、荷物を持って行くのはつらいから、また一旦帰宅して荷物を持っていくことになるだろう。コミケ会場に持っていって、そのまま前日搬入というのも1つの手ではあるが…。

 今回、最も不安なのはやはり直接搬入という点だ。コミケカタログのマンガレポートでも搬入トラブルがかなり報告されてきているし、そういう意味では搬入されたことを確認してから宿に行くというのも悪くないのだが、あまり目的やあてがないのに終わりまでいるというのもつらい。それに、印刷所の搬入が何時になるのかは未知数だ。一刻会の宿泊会では21時からプレゼント交換会があるから、それまでにはチェックインしておかないとならないし、やむをえないところだろう。

 26日、たまりにたまった1年分のサンデーの整理をした。部屋の片づけもせずにコミケに行ったのでは、さすがに家族の風当たりも強いし、これだけはすましておかねばならない。この時期にやっておかないと、また1年分たまってしまうから…。(そうなったら、いよいよ足の踏み場がないし…。汗) しかし、順番も置き場所もメチャクチャに散らばっていて、何度も参照したりしてそのまんまになっていたにもかかわらず、1号もなくならずにきっちり揃っているのは我ながらさすがだと思う。まあ、それだけゴミを捨てていないということなのだが…。(汗)

 この手の作業は、なかなかはかどらない。経験ある人ならわかると思うが、つい読み入ってしまうのだ。(汗) 結局、全部が終わったのは深夜だった。これでまた本の発送が遅れてしまった。注文の手紙には、忙しい時期だから年明けでもいいと書いてあったのだが、ちょっと良心がとがめる。翌日には必ず投函せねば…。懸賞の応募葉書も出さないとならないし…。(笑)

 27日、懸賞応募の葉書を書いて昼前に外出した。29日にコミケの方に行くことにしたので、お宝探しをこの日にすることにしたのだ。決めたのは、懸賞応募の葉書を書いている最中だ。どうせ、出しに出るからそのまま行ってしまおうと…。経済的に苦しいのに、この病気は治らないらしい。(汗)

 しかし、今年最後のお宝探しのことで頭がいっぱいになってしまったので、またしても行きがけに郵便を投函するのを忘れてしまった。(汗) 夕方、秋葉原でちゃんと投函したことはしたが、夕方まで気づかないとは我ながらなさけない。

 お宝探しの方は、まずは中野へ…。「うる星」のカラーページのあるサンデーが1冊(1979年14号「大勝負」収録)が見つかったのが収穫といえば収穫だった。他にもるーみっくのものはあった。普段ならプレゼント用にと押さえておくのだが、今回は懐が苦しいので思いっきり財布のひもがかたくなっている。よほどのものでないかぎりは我慢できるだろう。もっとも、こういうときにかぎって出物があったりするのだが…。(笑)

 続いて渋谷に行ったが、幸いというか不幸にしてというか収穫は0だった。悔しいけど、出費が押さえられてうれしいなと…。そこでやめておこうかとも思ったのだが、新しいノートパソコンのためにSCSIカードを買わねばならない。以前使っていたものはWindows3.1時代のものだから、もう使えないだろう。少なくともMOは使いたいので、これは必須だ。というわけで、秋葉原に出るなら神保町にも寄って行こう考えた。まあ、ここのところの傾向から見て、あまり期待はできないと思った。ということは、逆に出費が抑えられるという期待につながるのだが…、その期待は見事に裏切られた。(笑)

 初出掲載誌がちょっろちょろと手に入り出し、本格的に集めてみようと思ったのが1993年頃…。それ以来、1度として見かけなかった「うる星やつら」第1話収録の少年サンデー(1978年39号)をついに発見してしまったのだ。こんな懐が苦しいときに…。(汗) しかも、1話から5話まで、最初の短期集中連載分が揃っている。さらに「がんばり末世」初出掲載の少年サンデー増刊まである。これにはもう、財布のひももプッツンしてしまった。(借金してでも買ったかも…。笑)

 しかし、幸いにも思ったほど高値ではなかった。もちろん、カラーページのない他のものに比べれば5〜10倍の値だが、まんだらけで買った「勝手なやつら」掲載の少年サンデーの3/16に過ぎなかった。それでも、全部合わせるとそこそこの値段になってしまうが、稀少性を考えれば買い得だったかもしれない。ただ、素直に喜べない部分もある。もちろん、自分としては貴重な初出掲載誌が手に入ってうれしいのだが、その一方でこれだけ貴重なものを手離した人がいるということだ。「がんばり末世」の初出誌もあったことからして、恐らくごく初期からのるーみっくファンだったのだろう。捨てずに再流通させてくれたのはありがたいが、何とも複雑だ…。

 久々に大きな収穫を得て帰宅すると、通販の問い合わせがあってからずっと音沙汰がなく、もうダメかと思っていた人から注文が届いていた。何か最後になってプレゼントがドサッときた感じだ。ここで運を使い果たして、コミケで散々な目に遭わなければいいのだが…。(汗) とりあえず、「うる星やつら」第1話収録の少年サンデーの表紙を取り込み、高橋留美子漫画作品一覧に追加する作業をした。

 28日、朝、一刻会メーリングリストのメールを読んで、初めてちょっとコミケ当日(30日)は洒落にならない事態になるかもしれないぞということに気づかされた。るーみっく以外ノーチェックだったので、うっかり見落としていたのだが、一刻会(東地区Z−24b)の隣りのZ−25aは、何と「幽遊白書」の冨樫義博先生と「美少女戦士セーラームーン」の武内直子先生本人のサークルではないか! 一時期ほどではないかもしれないが、これは混雑必至だ…。(汗)

 行列や人だかりができて何が困るかというと、それで人の流れが遮られたり、こちらのスペースに人がはみ出したりすると、閑古鳥が鳴いてしまうこと必至なのだ。だって、人が入ってこれないのだから…。それでも、どうしてもって思う人は入ってくるが、そこまで根性のない人や通りすがりでたまたま見つけて買っていってくれてた人の分は減ってしまう。本の出来が悪くて売れないのはしかたないが、見てもらえないのでは悲し過ぎる。当日は、何とかそういう事態が起こらないことを願いたいところだが…。(汗)

 さて、帰宅後は出発準備だ。翌日の昼頃にはコミケの方に行くから、いつでも持っていけるように荷造りしておかねばならない。今回は自宅から持っていく本は少ないから比較的楽だが、何を何冊持っていくかはいつも迷うところだ。この読みを外すと帰りの荷物が重くなる。直接搬入の新刊が140ページと重い。再録中心だし、50売れれば御の字というところだろうから、半分は持って帰ることを計算に入れておかねばならないし…。もっとも、あまり重いようなら宅配便にしてしまえばいいだけのことだが…。

 一通り準備を済ますと、通販の発送準備に取りかかった。翌日の出がけに投函しようということで…。年賀状はともかくとして(こらこら。汗)、年内にできることはやってしまいたかったのだ。これでもう完璧…。あとは、翌日の朝に早めのHP更新をして出発するだけのはずだ…と思ったのだが、重大な忘れ物をしていたことに気づいて青くなった。コミケの参加登録カードとサークル入場券を入れ忘れていたのだ!

 まったく、何たる大ボケ…。これがなければ、当日、サークル入場ができないし、本も売れない。(汗) こんな大事なものを危うく忘れるところだったとは…。気がついたからよかったものの…。(ああ、恐ろし…。汗)

 29日、朝からここの更新作業にかかった。昼前には出発の予定だから、ちょっと早いが更新を済ましてしまうことにしたのだ。したがって、今日(29日)の午後の出来事は次回に収録ということになる。今回はどんなコミケになったか、その辺の報告が中心となるだろう。そして、一刻会で持ち上がった新たな動きも是非報告したい。2000年春に向けて動き出した計画について…。

 ということで、本年はここまで…。皆様、よいお年をお迎えください。

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