飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

12月15日(火)

 新刊の入稿を完了して、ホッと一息…。久々の休日に、ちょっぴり不埒なことを考えはじめた飛鳥。「裏・高橋留美子*ぷち資料館」の開設だ!(笑) しかし、そんな飛鳥を思わぬ悲劇が襲った…。

 9日、休暇を追加取得した飛鳥の修羅場は続く…。しかし、朝1番(9時)までという印刷所との約束ができたため、欲が出てきた飛鳥は、一旦は落とす覚悟をした2編の漫画を復活される道を選んだ。あわよくば、再録作品紹介等の12ページも復活させ、当初見込んでいた152ページにしようと…。

 修正をしないまま置いてあった3編目の漫画に修正を入れ、2編目の漫画のトーン貼りを進めていく。しかし、12時間という数字は思ったほど長くはなかった。しかも、すっかり完成したと思い込んでいた1編目の漫画の最終ページに大ボケとも言えるくらいきなトーンの貼り忘れがあったのに気づくなど、思わぬロスを強いられたりした。(汗)

 結局、漫画が3編とも完成したのは朝7時であった。そのときは、「まだ2時間ある。」と思ったのだが、実際には「もう2時間しかない。」状態だった。自分の読みは常に甘く、思惑はことごとく外れた…。特に、再録作品紹介に取りかかったのは失敗だった。それを試みたがために、大分時間をロスしてしまった。(汗)

 これはもうダメだと見切って、前夜やりかけて途中でやめていたノンブル貼りにかかったときにはすでに8時半を回っていた。また交渉しなければならない。ダメと言われたらあきらめるしかない。とにかく、あと1時間だけ待ってもらおうと…。

 幸い、電話を入れると「待ちます。」という返事が返ってきた。しかし、次も同じ返事が返ってくるとはかぎらない。これでダメなら、いよいよダメかなと思いながら作業を続けた。だが、この1時間という読みも甘かった。編集後記、目次、奥付…。全部ができあがったのは11時50分頃だったのである。(大汗)

 1時間と言いつつ、3時間も遅れてしまった。いよいよダメかとおそるおそる電話をする。すると、(もうすぐ昼休みだから)13時過ぎに来てくれという返事が返ってきた。助かった…。何とか受け付けてもらえそうだ。この1時間の余裕でまた何かしよう…とは、さすがに思わなかった。(笑)

 こうして14時頃、危なかった新刊「YESTERDAY and TODAY」の入稿は何とか完了した。もっとも、最後はかなりあわてたので誤字・脱字が心配だし、乱丁の不安もないわけではない。実際、ノンブルを貼るときに入れ違っていたページに気づいたし、今はとにかく乱丁・落丁さえなければと祈るばかりだ。

 さて、印刷所からの帰りにコミケカタログを買うため、新宿に出た。その途中、少年サンデーを買って「犬夜叉」を読んだ。新たな展開への突入だが、犬夜叉たちが道すがら小さな妖怪退治を請け負ってるあたりが、何とも微笑ましくていい。ついでに退治されてしまってる犬夜叉もまぬけでいいし、退治後の珊瑚の説明がほとんどゴキブリ退治と同じであるあたりが面白い。(笑)

 かごめと珊瑚から誤解され、冷たい目で見られる弥勒…。まあ、今回は半分誤解だが、これまでのことがあるから、ああいう目で見られるのもしかたなかろう。珊瑚の年齢について、かごめより少し上ではないかと見る声も多いのだが、ああやって並んで似たような行動をとっているところを見ると、ほとんど同じなのではないかと思える。弟の琥珀が11才だったことを考えると、15というのはいい線だろう。

 しかし、前回のシリーズから弥勒という男の実像(一部、周囲の思い込みによる虚像も含まれているが)が徐々に珊瑚に伝わってきている。「そういう男だったの?(汗)」ってな感じで、一見したところマイナス要素ばかりだが、これがうまく働くと「気になる男」という存在にもなりえる。もちろん、そうはならないかもしれないが…。(笑)

 今回は、その転機になる話かもしれない。最初にそういう悪い部分を見せておいて、最後に見直させるという展開があるかもしれないなと…。風穴を広げられ、単独行動をとりはじめた弥勒…。奈落に命を狙われ、危険な目に遭うのはほぼ間違いなかろう。それに対してどう周囲の者の気持ちが動くかが注目される。

 一方、奈落の狙いだが、これがよくわからない。なぜ、今になって弥勒を殺そうとするのだろうか? 最猛勝という弥勒を無力化する有効な手段を持っている奈落が、弥勒を群れから離し、最初に抹殺しようとする真の意図とは…? これもまた楽しみだ。

 10日、当然のごとく疲れが出て、帰宅しても何もする気が起きない。前日、買ってきてたコミケカタログもほとんど読んでいない。今回もコミケ直前情報を出そうと思っているのでチェックを入れないといけないのだが、とりあえず30日のるーみっくストリートに24サークルあることだけ確認しただけだった。(汗) 

 11日、忘年会の第1弾だ。当然、帰宅が遅くなる。が、近所の書店は午前0時まで開いているので、「めぞん一刻 総集編5」を買って帰った。もう出ているはずだと思って、前日ものぞいたのだが、そのときはまだ置いてなかった。文庫も入りが遅くてちょっと困る。コミックフェアの販促品のことは尋ねるととぼけるし…。(汗)

 12日、久々に予定のない土曜日だ。とにかくリラックスして体力回復に努めようと思った。散髪にも行き、未整理のお宝グッズ類をながめながら整理したりした。と、急にこうしたグッズ類を展示するページが作りたくなってきた。(おいおい。汗)

 最初は、イベント用のプレゼントや賞品探しからはじまったことだったが、いつのまにか自分のコレクションも増えてきた。ほとんど原作絵のものしか集めてないから、ホントのコレクターたちには遠く及ばないのはわかりきっていることだが、自分自身の励みにもなるから、ページだけでも作ってみようと思ったのだ。

 そういう意味では、すでに「うる星やつら」が表紙になった週刊少年サンデーの表紙展示室のページを作って、期間限定公開したこともある。まあ、その延長線上のものと言っていいだろう。全部は無理だし面倒だから、まずは簡単に取り込める小物類からはじめることにした。

 テレフォンカードにオレンジカード、販促用ポストカード、販促用紙袋、販促用しおりなど、まだまだ数は少ないが取り込んでは並べてみる。改めて、もっと早くから興味を持って集めておけばよかったなんて後悔も走るが、それはまたそれだ。集め損なったからこそ、いま苦労して集める楽しみもある。もっとも、プレミアによる出費は痛いが…。(汗)

 そんなことをしていると、あっと言う間に時間は過ぎてしまう。体力回復に努めようと思っていたのに、気がつくと午前2時を回っていた。しかし、やりたいことをやっているから気持ちは充実している。何かに迫られてやっているのではないから、とても気楽だし…。そんなページを作る暇があったら、「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」の続きを作れという声も聞こえそうだが…。(汗)

 13日、一刻会会報の発送準備の日だが、すでに体力回復のために行かないことを決めていた。結果としては体力回復でなく、グッズ展示のページ作りに努めてしまったわけだが、悪意があったわけではない。あくまで、結果的にそうなっただけである。(笑)

 前日の小物の続きを終えると、いずれ「めぞん一刻・初出掲載時資料室」に引用展示する予定で取り込んであった車内吊り広告用ポスターのページを作ってみた。だが、何枚かがピンボケで気に入らなかったので撮り直すことにする。ついでだったので、国鉄バスやその他の吊り広告も撮影した。どんどんエスカレートしてしまう。(汗)

 続いて今度は、コミック劇画村塾の表紙展示室を作り、これで「うる星やつら・週刊少年サンデー表紙展示室」と合わせて4つの展示室が完成した。そこまできたら、メニューも作成したい。というわけで、とうとう「裏・高橋留美子*ぷち資料館」ができあがってしまった。(「裏」といっても、エッチなものはないのだが…。笑)

 さて、作ったはいいが、これは大っぴらには公開できない。引用にあたらない単なる展示だ。非営利とはいえ、問題がある。う〜む、どうしたものか…って、大っぴらに公開しなけりゃええやんけ!(ランちゃんの声で読むべし。笑)

 というわけで、内緒でこっそり公開することにした。(どこが内緒じゃ!? 笑) この飛鳥杏華のホームページのどこか1箇所に秘密の抜け穴を設置して、それを見つけた人のみが見られる「裏・高橋留美子*ぷち資料館」というわけだ。

 もっとも、抜け穴自体はすでに8月から開いている。すでに8月から内緒で公開していたページがあったのだ。それが「うる星やつら・週刊少年サンデー表紙展示室」である。たまたま、設置後まもなく「連載開始20周年」という情報が入ったので、これを期間限定で公開しただけで、期間終了後も実はずっと別ディレクトリで密かに公開され続けていたのだ。

 そこに新たに、「コミック劇画村塾表紙展示室」「車内吊り広告用ポスター展示室」「高橋留美子関連グッズ・小物展示室」が加わっての新装オープン(?)となる。結局はコレクションのひけらかしのようなもので、あまり感心できたものではないのだが、自分自身の欲求不満解消には効果があるだろう。(笑)

 14日、「裏・高橋留美子*ぷち資料館」などという不埒なことを考えた罰が当たったのだろうか…。出勤直前にノートパソコンを階段の途中から落としてしまい、壊してしまった。(涙) いままで、何度かの落下にも辛抱強く耐え、3年半近く生き延びてきたノートパソコンだったが、液晶が割れてはさすがに使い物にならない。

 液晶を交換して修理するとなるとかなりかかるだろう。パソコンのライフサイクルは約3年が相場だ。そういう意味では、充分に役割を果たしてくれた。もともと、来年には新しいノートパソコンを購入する予定もあったのだ。こんなかたちで購入が早まるとは思ってなかったから蓄えがなく、痛い出費ではあるのだが、出先で文章が打てないと困るという実情もある。ここは割り切って、新しいのを買うことにした。

 帰宅後、雑誌やネット上で機種選定をする。なかなか自分の望むスペックと価格が折り合わない。まあ、普通そういうものだが、スペックがいいと重いし値段も高い。軽くて安いのはスペックがいまいちだ。メモリも目一杯積みたいが、それだけ高くなる…。

 いつもなら、金がかかってもスペック優先で買ってしまう見栄っ張りなのだが、今回ばかりはちと懐が苦しかった。そこで、目一杯積みたいメモリを96MBに抑えてなんとか妥協し、注文した。それでも贅沢だって? 確かに、いままでのが24MBしか積んでなかったのだから思いっきり贅沢と言えるが…。(笑)

 15日、帰宅後、ここの更新作業にかかる。「裏・高橋留美子*ぷち資料館」の設置も当然行った。それはともかく、出先で文章が打てないから、この気まぐれモノローグの原文も帰宅後に書かざるをえなかった。やっぱり、思いっきり不便だ…。(汗)

 そんな理由もあって、新しいノートパソコンが届くまではここの更新作業もやりにくいのだが、執筆も終わったことだし、そろそろまた「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」の準備にかかろうと思う。「裏・高橋留美子*ぷち資料館」も気分しだいで拡張したりしながら…。もっとも、懐がさびしくなっちゃったから、当分、お宝探しはおあずけなのだが…。(汗)

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