飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

11月10日(火)

 今週最大のイベントは職場の旅行だった。あまりるーみっくな話とは縁のない1週間だったが、旅行先が伊香保温泉だったことには、ちょっとだけ意義がある。それは本文の方で触れるとして、とりあえず今週も行ってみよう!(どこへ? 笑)

 4日、「犬夜叉」だが、意外とあっさり今回の敵とおぼしき水神との対面となった。まだ、本物の神様なのかは不明だが、神器を持ってそれを使いこなしているところからして、一応いまのところは神様であるように描かれている。

 神様というもののイメージは様々だが、プライドが高く、多分にわがままであるというものもその中にある。今回の水神はそういうタイプに見える。珊瑚が言うように、神様というのは場合によっては妖怪よりも厄介な存在になる。「さわらぬ神にたたりなし。」という言葉があるくらいだから、人間にとって必ずしもありがたいものではないのかもしれない。

 もし本物の神様だとすれば、犬夜叉たちは神を敵にまわすことになる。まさに神をも恐れぬ所業となるわけだ。そして、水神を殺せば神殺しとなる…。どうもなんか「もののけ姫」とつなげてしまうが、そのあたりをどう処理するのかが見物でもある。

 すべての神が正義とはかぎらないという方向になるのか? あるいは、何らかの邪悪な力が神をも邪悪な存在に変えたという方向になるのか? それとも、あの水神は偽物の神だったという結末になるのか…? どれも奥が深い。最後のは安直なように思えるかもしれないが、その偽物というのが何を意味するのかということを考えていくと、決して安直な結末とは言えなくなってくる。

 いずれにしても、水神が何を求めているのかまだ明らかになっていない。10歳の子供を生贄として差し出されるのは、単に食らうためなのか? 毎度白羽の矢を立てて子供を指定している理由もまだ示されてはいない。

 それと、面をつけている身代わりの子供の顔というのも興味がわく。太郎丸が友達だと言うその使用人の子の顔が、儀式とはいえ、いまのところ隠されたままである点が、何か今後の展開に関係しているのか? 全然関係ないかもしれないが…。(汗)

 さて、この日は絵コンテの続きをやろうと思っていたのだが、ちょっと事情があってメールを書かねばならなくなり、時間がなくなってしまった。しかし、それも大切なことなので、あと回しにはできなかったのだ。

 人づきあいをするにあたって、やはり義理を欠くような行為をするのはよくない。少なくとも日本人社会では、そういうことをすればその人の評価は地に落ちる。義理といっても、贈り物をしろとかそういう意味ではない。いかに自分がしたいことでも、交友関係を持っている相手を傷つけることになるかもしれないと思ったら、義理を立てて抑えて欲しいということだ。

 そういうことをやってしまうと、せっかくの友好関係が壊れてしまう危険性がある。わかっていてやったのなら、もう何も言うことはないが、気づかずにやっているとすれば、誰かが教えてあげなくていけない。口うるさいと思われても、そうしないと本人のためにもならないのだ。もちろん、周囲も迷惑するし…。その役を買って出たわけだが、どういう結果が出ることやら…?

 5日、この日も何だかんだとメールの応対で絵コンテを進める時間がとれなかった。前日の件のフォローも必要だったし、別のメールの返事もそうそう遅らせるわけにはいかない。とりあえず、やるべきことを急いだのだが、このままではかなりやばいことになりそうだ。(汗)

 6日、翌日の職場の旅行の出発準備に時間をとられて、やっぱり絵コンテは進まなかった。いつもながら、この時期の旅行は日程的にもつらいし、職場の旅行では、結局休日も気を遣うことになるので、あまり乗り気ではないのだが、今回はちょっとした目的もあった。というのは、今回の旅行先が群馬県の伊香保温泉だったからだ。

 伊香保温泉は、「めぞん一刻」の「湯治者たち」で一行が訪れた温泉のモデルとして最有力と思われる候補だ。特に、石段街の風景には興味がある。みんなの荷物を背負って五代くんが昇った石段との共通点が見出せればということで、デジカメを持参して撮影してこようと思っているのだ。

 ただし、作品からすでに10数年の歳月が流れている。石段街の風景も変わっているかもしれないから、共通点も見出すのは困難かもしれない。でもまあ、目的があるというのは悪くない。あとは天気が何とか持ってくれることを祈るのみだ。予報は雨となっているのだが…。(汗)

 7日、旅行当日…。雨も降らず、とりあえずはよかった。観光バスで関越自動車道を走り、一路群馬へ…。例によって、バスが動き出すと同時に酒盛りだ。これじゃ、一刻館の連中と同じだな。(笑) 今回は予算の都合からか、バスガイドが添乗していないので、野菜ばかりだ。私のいた後部は、大貧民でそれなりに盛り上がってはいたが…。

 群馬サファリパーク、こけし工場などを見て、15時頃宿に到着した。道路がすいていたため、思いのほか早い到着だったが、私にとっては好都合だった。早速、デジカメを持って散歩がてら石段街の撮影に出かける。やはり、ぶらぶらと散歩したいという同僚2人も一緒だった。

 それにしても、伊香保の坂道は勾配がきつい。宿が石段街からちょっと離れたところにあったため、結構歩くのに苦労した。その上、石段昇りだ…。かなり体力的にきついはずなのだが、不思議とそれほど疲れなかった。さすがに汗はかいたが、動悸や息切れは起こらない。同行した2人は結構つらそうだったのだが…。(やはり、「めぞん」への愛の力だろうか? 笑)

 ところどころで撮影をしながら1時間半ほど散歩をして宿に戻り、風呂で汗を流した。そして、夕食兼宴会…。非常にいい流れだ。私はあまり好きではないのだが、野郎ばっかりの宴会なのでコンパニオンを呼んでいる。が、うちの予算では、あまりあぶないサービスをするコンパニオンは呼べないから、結構健全だ。隣りの宴会場ではい○ず自動車の社員がシースルーの浴衣を着たコンパニオンを呼んで、ハデに遊んでいたが…。

 宴会が終わると、それぞれ次なる行動に移る。私はここ数年、麻雀ばかりだった。例年は要員が不足気味だったので、いつもそちらの補充要員を買って出ていたのだが、今年は余裕があるというので、麻雀組を抜けることができた。これで、徹夜はしなくて済む。(笑)

 しかし、抜けたはいいが、他にすることがない。そうそう風呂につかるのも好きではないし…。となると、他の誰かと行動をともにするしかない。そんなこんなで、野郎どもが温泉で酒飲んで繰り出すところの定番とも言うべきところに同行した。まあ、いわゆるストリップ劇場だ。(いわゆるも何もなかろうが! 笑)

 別にストリップを見るのは初めてではない。が、好きで通ったりすることもない。(誰だ、信じてない奴は? 笑) こういう機会に、つるんで繰り出すというパターンがほとんどだ。男の大半がスケベなのは、隠してもしかたのないこと…。もっとも、飛鳥は踊り子さんの芸に素直に感動してしまって、あまりスケベ心を燃やせないという変な奴なのだが…。(笑)

 実際、女性の体の曲線が生み出すフォルムの美しさには、時として感動させられる。それをきれいに見せてくれる踊り子さんの芸には素直に拍手を送ってしまうのだ。もちろん、見るべきところも見ているが、なぜかスケベ心がムクムクと頭をもたげることはない。○イアグラが必要な体ではないのだが…。(笑)

 宿に戻ると、麻雀組をひやかしに行った。が、これがまずかった。しっかり捕まってしまった。上司に疲れたから代われと言われて、結局麻雀をするハメになってしまった。もっとも、半分はそのつもりの確信犯だったのだが…。(笑) 結局、午前4時まで寝られなかった。

 8日、旅行2日目は、榛名湖、水沢観音などを回って東京に向かう。3時間程度しか寝ていないので、バスの中で寝たかったのだが、また大貧民に捕まって寝かせてもらえなかった。不思議とこのときは疲労を感じなかったが…。

 帰宅すると当然のごとく未読メールがたまっている。いくつかにレスを書いているうちに、急にドッと睡魔が襲ってきた。睡眠不足なのは明らかなので、無理せずさっさと寝ることにした。ここんとこ、チャットする暇も元気もないな…。(汗)

 9日、実質的に休日が休養になってない状態での出勤はつらい。しかも、帰りは飲み会だ。かつての研修のときの同期生が東京に出てきているので、同期仲間での飲み会なのだ。会えばそれなりに楽しいひとときとなるが、疲労は決してなくなってはくれない。

 が、帰宅するとそれを忘れさせてくれるものが届いていた。コミックマーケット55の当選通知だ。これで、4連勝…。そこそこ実績を評価されているのだろうか? それとも単なるラッキーなのか? 何はともあれ、うれしい知らせだ。つい、報告のメールを書いてしまった。(笑)

 10日、とりあえずここの更新だ。今週はほとんど何もできなかったのが不満だ。自分のやる気が足りないことにも腹が立つ。伊香保で撮影してきた画像もまだ確認できてない。コミケにも当選したことだし、そろそろ本気でエンジンをかけないと…。

 いつも最後だけはその気になってかっこよく結んでいるが、来週も同じようなことを書いていそうで怖いな…。(汗)

メニューに戻る