飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

9月29日(火)

 この週のメインイベントは、一刻会の名古屋集会…。任された企画のために、準備を整える飛鳥…。出発前日に、ゲームの賞品調達に出た飛鳥が偶然出会ったちょっとレアな品物とは…!?

 23日、読んだのは前日だが、先週のお約束なので、この日のこととして「犬夜叉」の感想を述べるとしよう。妖怪退治に精通した珊瑚の技に苦戦する犬夜叉…。口では邪魔すると殺すと言ってはいるが、以前指摘したように犬夜叉はすでに人間の心を持っているから、思うように戦えない部分もあるのだろう。

 珊瑚の背後に奈落がいることを知った犬夜叉たちにとって、倒すべき相手は奈落だ。犬夜叉も奈落と戦おうとしている。だが、珊瑚に邪魔されて思うように近づけないという状況だ。代わって弥勒が奈落と戦い、刀を持った右腕を切り落としたが、その右腕を遠隔操作してかごめを襲い、隙を見て四魂のかけらを奪った。

 奈落の目的は、やはり四魂の玉なのだろうか。確かに、桔梗のときも四魂の玉を奪い、それを汚れさせ、邪悪な力を増大させてから再び手に入れようとしている。再び世に出た四魂の玉を狙っていても当然だ。しかし、奈落は四魂の玉を手に入れてどうしようと言うのだろう? どんな目的があるのだろうか? その辺がまだ謎のままだ。

 それと今回、重要なのは「もうすぐすべての四魂のかけらが、わが物になるのだからな。」という奈落の台詞だ。ということは、かごめたちが集めたもの以外のかけらを、すでに奈落は集め終わっているということだろうか? こんなに早くすべてのかけらが集まってしまうと…。

 「犬夜叉」のベース・ストーリーは四魂の玉集めであった。ここで集め終わってしまうとなると、もう「犬夜叉」は終わりだと考えることもできる。だが、徐々に盛り上がりを見せてきている「犬夜叉」がここで終わるとは思えない。もしかすると、基本路線の変更があるのかもしれない。

 当初は、メイン・ストーリーが何か必要だったので、砕け散った玉を集めるという路線を作ったわけだが、桔梗の復活、奈落の存在が明らかになったあたりから、実際問題として四魂の玉集めそのものはあまり重要なものではなくなってきたという感があった。

 このまま玉集めを続ければ、ワンパターンになりかねないし、そういうベース・ストーリーを敷かなくても十分に展開していけるだけのものができあがってきたとも言える。だったら、ここで玉集めそのものを終わらせてしまおうという考えなのかもしれない。だとすれば、かなり前向きな路線変更と言えるだろう。実際にはどうなのか? まだ今の段階ではわからないが…。

 さて、この日は「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」の次回公開予定分のうち、残っていた回の扉絵を取り込み、3話分までページを作成した。今回も結構カラーの回がある。だんだんとプレゼント企画も増えてきて、関連記事として書くことが結構多そうだ。土日は、一刻会の名古屋集会に参加するため、まったく着手できないから29日の更新には間に合わないだろうが、次回分もそれなりに喜んでもらえるかもしれない。

 24日、帰宅後は名古屋集会の企画のための準備をした。今回、私が担当する企画は「るーみっく講座」と「るーみっく お宝鑑定団」の2つ。ともに初めての企画なので、手探り状態だ。特に、講座の方は気を遣う。どういうネタを話したらいいのか迷うし、いちばん問題なのは予定した時間にちょうど収まってくれるかということだ。

 この日は、とりあえずそのためのレジュメを作成した。話だけでは間が持たないから、いろいろと資料類も回覧して進行しようと考える。もともとお宝鑑定団の方で貴重なお宝グッズ(といっても、私が持っているものの中ではの話だが…。笑)を持っていくことになっていたので、それをちゃっかり流用することにした。

 本当は予行演習もしたいところなのだが、さすがにその時間はない。不安だが、もうあとはその場の状況で適当に脱線したり、話す項目を切り詰めたりして調整するしかない。まあ、何とかなるだろう。ならなかったら、笑ってごまかそう。(こらこら。笑)

 25日、前日までにとりあえずお宝鑑定団の方に持っていくコレクションの選定も固まって、あと足りないのはゲームの賞品だけとなった。そこで、仕事帰りに神保町に寄って、適当な価格のグッズ類を物色してみることにした。

 実は、賞品も家にないことはなかったのだ。が、他にも何かないかなと、仕事中に急遽思い立って寄ろうと即決したのだ。この日の朝、テレビで見た星占いで天秤座は、やることなすこと思いどおりにいくという最高の運気だった。いつもは、参考程度にしか見てないのだが、この日はなぜかこの直感的な思いつきを大事にした。

 星占いが当たったのかどうかはわからない。思いどおりではないから、そういう意味ではむしろハズレだ。が、思っていた以上の幸運に恵まれたと言えるかもしれない。行きつけの古書店のガラスケースの中に見慣れないグッズを発見したのだ。ラムちゃんのカーバッジである。(カーバッジとは、車のフロントグリルに装着するカー・アクセサリーだが、こんなグッズがあるとは…。)

 飛鳥がるーみっくファンになったのは1986年だし、グッズ類の収集を本格的に始めてから、まだそれほど年月がたっているわけでもないから、知らない物もかなりある。が、これはやはり珍しいのではないかと思った。少なくとも、自分はその存在を知らなかったし、こうした店に出ているのも見たことがない。

 値段は、飛鳥くらいの年齢のサラリーマンが、通常、財布に入れていると思われる金額の範囲内で、買えない代物ではなかったが、それでもその金額を提示されるとちょっと「う〜ん…。」とためらってしまうくらいだった。グッズの収集に興味のない人なら、間違いなく「とんでもない!」と言うだろう。

 しかし、先週のセル画の件もある。ここで見逃したら、2度とお目にかかれないかもしれない。そう思うと、どうにもるーみっくバカの血が騒いで言うことをきかない。背景つきのセル画に2万円出すなら、この珍品(?)にこれくらいの出費も悪くないのではなかろうかという感覚も個人的にはあった。27日のお宝鑑定団の目玉にもできるだろう。そんな打算もあって、結局買ってしまった。(汗)

 帰宅後、そのカーバッジを含めたお宝グッズをかき集め、バッグに詰め込んだ。翌日は朝が早いので、早く寝ようと思ったのだが、ついまたチャットしてしまった。(汗) ここのところ、やめられなくなってるな…。(汗)

 26日、名古屋へ向けて出発する。今回は、一刻会会長の車に同乗させてもらった。途中、松本に寄ってもう1人拾い、愛知県青年会館に到着したのはちょうど17時だった。この日はまず、19時から夕食を兼ねた宴会を行い、続いてカラオケに行った。まあ、いつものパターンではある。

 宿に戻ってからは、広い部屋をタコ部屋にして一刻会のことなどについて語り合った。最終的には午前2時くらいまで話していただろうか。まあ、比較的健全な方だったろう…。みんな若い頃は徹夜で騒いだりしたものだったから…。(ちっとも自慢にならんぞ。笑)

 27日、いよいよ一刻会名古屋集会のスタートだ。自己紹介と近況報告を一通り行ったあと、問題の「るーみっく講座」の開講だ。高橋先生の生い立ちから、冗談や大ボラをまじえながら進行した。予行演習ができなかったので、ところどころ言葉に詰まってしまうこともあったが、まずまず予定時間どおりに収めることができた。これで、やっと肩の荷がおりた。(ホッ)

 午後一番にお宝鑑定団までは、一般参加者としてゲームに参加した。自分は優勝するつもりなどないから、もう気楽なもんだ。もっとも、同じチームの他の人は優勝賞品が欲しかったかもしれないが…。(もしてして、悪いことしちゃったかな? 汗)

 さて、午後のお宝鑑定団だが、これは飛鳥が持ってきたお宝グッズを見て飛鳥が入手した値段を想像して当ててもらうというゲームだ。一刻会の会員の中にはその手のグッズの相場に詳しい人もいるから、単純に品物を選んだらまずい。ということで、下は10円から上は例のカーバッジまで、わかりにくいものばかりを選んできた。飛鳥もかなりくせものだ。(笑)

 まずは、簡単そうなものからスタートし、カーバッジは最後に登場させた。さすがに、相場を知っている人は鋭い突っ込みをしてくるが、知っているだけに逆にはずされたりして、そういう人がいるチームが有利にはならなかった。これは狙いどおりだ。そして、例のカーバッジは、そういう人たちをもうならせた。

 企画が終わって休憩時間になると、古株会員やグッズに詳しい会員が集まり、改めてカーバッジの鑑定が始まった。みんな口を揃えて見たことがないと言う。絵柄は見たことがあるから小学館の市販品のようにも感じる。しかし、どこにも(C)マークや高橋留美子、小学館、週刊少年サンデーといった名前が入っていないのだ。となると、好きな人が自分で作ったものかもしれない…。

 箱は市販品にしてはあまりにも無味乾燥なただの白い箱だ。が、サイズもぴったりだし、別の箱を転用したという感じではない。中には装着方法説明書の紙片と固定用の金具類が入っている。箱のフタには値札のシールをはがしたような跡があり、(4)という赤いスタンプが押されている。この番号がまた何やら意味深だ。プレゼント品の番号かもしれないという声も出たが、結局わからずじまいだった。(それほど、レアなものだったのか? 汗)

 その後の企画をこなし、集会は15時半過ぎに終わった。記念撮影のあと、全員で喫茶店に向かい、しばしお茶会を楽しむ。18時過ぎに解散し、飛鳥ら車組中心の面々は麻雀へ…。みんな翌日は休みなので、たっぷりと麻雀が楽しめる。結局、23時半頃まで麻雀をして車組は名古屋を出発した。

 28日、強い雨の影響もあって松本に着いたのは午前3時過ぎだった。そこでしばらく休ませてもらい、3時50分頃、東京に向けて出発…。結局、帰宅したのは6時40分頃だった。すぐに寝ようと思ったのだが、どうにもあのカーバッジのことが気にかかってしかたがない。「少年サンデーグラフィック うる星やつら」などを引っぱり出して片っ端から調べてみた。

 その結果、2時間近くかかってだいたいのことは判明した。「少年サンデーグラフィック うる星やつら」第11巻のキャラクター商品ビッグショッピング(1984年サマーセール)の中に、このカーバッジがあったのだ。当時の値段は1500円。これで小学館の商品であることはハッキリした。

 しかし、市販品には見えないようなただの白い箱と番号スタンプの謎は解けない。著作権表示がないのも気にかかる。「少年サンデーグラフィック うる星やつら」には該当するようなプレゼントはなかった。週刊少年サンデーの方も、持っているものを調べたかぎりでは見つからない。結局、謎は完全には解けないままだったが、少しは気がおさまったので昼過ぎまで寝た。(笑)

 昼過ぎに起きてからは、「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」のページを3話分作った。このペースでは、やはり翌日の公開は無理だ。まあ、あせらずじっくりとやって行こうと思う。来週には間違いなく公開できるだろう。

 29日、疲れが残っていないと言えばウソになるが、比較的仕事への影響は少なかった。帰宅後はここの更新作業にかかる。それにしてもこの頃、「気まぐれモノローグ」が妙に長くなっている。それだけ書きたいことがあるということだが、大変なのは大変だ。

 日曜日にはまた一刻会の会報の編集がある。10月10日に開かれる一刻会の高橋留美子バースデー集会の企画も考えなければならない。これからも、当分ネタに困らないだろう。うーむ、これっていいことなのかな…?(汗)

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