飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

9月1日(火)

 何だろう? コミケが終わって1人になったら、途端に淋しくなってしまった。考えてみれば、同人活動にのめり込むあまり、他のるーみっくファンと直接的なコミュニケーションをしてなかった。新たな交流を求めて、飛鳥の新たな活動がはじまる…。

 8月26日、「犬夜叉」だが、前回のラストに登場した退治屋さんは、珊瑚という名前だった。珊瑚…。何か意図的なものを感じる。珊瑚の「珊」は、シャンプー(珊璞)の「珊」だ。しかも、飼っている猫の雲母(きらら)は妙にシャンプー猫に似ている。

 髪型は前髪などを見るかぎり、あかねのパターンだ。「舎利姫」のなつめにも似た感じはあるが、あの妙に洋モノっぽい鎧姿は、あかねが着用した伝説の道着を思わせる。さらに、登場時の雰囲気や背中の大きな得物は、右京を連想させる。目の描き方(まつ毛がピンと1本立っているかたち)も右京タイプと言える。要するに、「らんま」の主な女性キャラの要素を一身に背負っているようなキャラなのだ。

 以前、犬夜叉を高橋先生としたとき、桔梗が過去の作品のファン、かごめが最近のファンを象徴する存在に当てはまると書いたことがあるが、過去の作品のファンでも、「うる星」「めぞん」時代のファンと「らんま」時代のファンとでは性質が異なる。ここへきて、「らんま」を感じさせる女性キャラが出てきたというのは、何かその辺と関係があるのだろうかとつい深読みに走ってしまう。(汗)

 それはさておき、珊瑚には11歳の弟・琥珀がいる。珊瑚、琥珀、雲母と今回のネーミングは、宝飾系で統一されているが、中でも「珊瑚」と「琥珀」は、ともに「王へん」の文字で構成されている点が面白い。王に点がつけば玉…。四魂の玉発祥の地に住む姉弟とこのネーミングの関係も興味あるところだ。

 ストーリーはというと、妖怪退治に出向いた先で、初陣の琥珀が蜘蛛の妖怪(?)に取り憑かれてしまう。出てきた…。また「蜘蛛」だ。当然、奈落との関係が疑われる。いまのところいちばん怪しいのは病弱な若様だが、これももしかしたにドンデン返しがあるかもしれない。妖怪に取り憑かれた琥珀をどうするのか? かわいそうなことにならなければいいんだが…。とにかく、次回に興味が引きずられる…。

 それと、ちょっと気になったのが飼い猫の雲母(きらら)だ。よく見ると、しっぽが2本ある。目の感じも含めて、もしかすると妖怪なのかもしれない。もっとも、妖怪でも邪悪なものとはかぎらないが…。このあたりは、ポケモンを意識してるんだろうか? うーむ、着物にポケットはないから、この時代ならさしずめ「懐(ふところ)に入るモンスター」というところだろう。略して「フトモン」…。何か下ネタっぽくていやだな。(こらこら…。笑)

 27日、2日前に掲示板を開いたものの、なかなかそうは人が来るものではない。全然宣伝してないし、見つけても元からの知り合いとかでないかぎりは、気安く書き込めるものではないだろう。自分だって、よそのサイトの掲示板には書くのをためらっているのだ。初日から盛況だなんて、ムシのいい話はなかろう。

 そう理屈ではわかっているのだが、やっぱり何か淋しい。コミケが終わって、一旦ピークまで上りつめたテンションが、この時期、一気に下り坂にかかるのは毎年のことなのだが、今年はなぜかいつもの仲間と離れた途端、妙に人恋しくなってしまった。別に、これまでの仲間との関係が冷めたとかいうわけではないのだが…。(原因不明の淋しさですよ〜っ。汗)

 考えてみれば、同人活動にのめり込んで執筆に明け暮れてるうちに、他のるーみっくファンとの直接的なコミュニケーションをしなくなっていた。いつもの仲間はいるが、以前ほど密に連絡を取り合ってるわけではない。このホームページも見せる一方で、気がつけば、ほとんどNTVの「電波少年」や「雷波少年」の出演者のような存在になっていたわけだ…。

 アクセス数は確実に増えているから、のぞきに来てくれてる人はいるのだろう。だから、飛鳥杏華を知ってる人は結構いるのだ。が、飛鳥杏華が知っている人は…。(汗) 思わず、ひゅ〜っと寒い風が背筋を駆け抜ける…。このままではよくない。何とかしなくてはという気持ちになるが、さて、どうしたらいいものやら…?(汗)

 28日、20,000アクセスを突破した。とりあえず、コミケが終わり、「REAL LOVE」Vol.1も完売したことだし、「飛鳥杏華:主要作品一覧」の「REAL LOVE」Vol.1収録作品すべてに参照画像(各1ページ)をつけることにした。「既刊同人誌の紹介」の方のVol.3の立ち読みサービスもついでに付け加える。

 そんなことをやりはじめたら、何か止まらなくなってしまった。続いて、「時計坂写真集」に時計坂テニスクラブのモデルと思われるテニスコートの画像を追加した。これは、画像自体があまりいいものでなかったので公開を控えていたのだが、この際だからやってしまえという感じで追加してしまった。

 その一方で、26日の夜あたりから、他のるーみっく関係サイトの掲示板を回りはじめた。最近は、一刻会やPC-VAN、Nifty-Serveでもあまり元気のいいるーみっくファンが見つからない。Nifty-Serveでは、コミックフォーラム作家・作品館にこの春設けられた高橋留美子会議室が8月いっぱいでクローズされることが決まっている。

 今も元気で熱いるーみっくファンは、いったいどこにいるんだろう? いないはずはないと思ったから、どの辺に集まっているのか確かめようと思ったのだ。結果として、今はwebの掲示板やメーリングリストの方が元気で熱い人が多いことがわかった。

 となれば、掲示板をオープンしたのは決して間違いではない。しかし、このままでは人は来ないだろう。元気で熱い人たちに来てもらうにはまず、その人たちと交流をはじめることが大切だ。すでに少しずつ、よその掲示板に書きはじめてはいたが、この日から本格的に出かけていくことにした。

 29日、高橋留美子作品一覧の「うる星やつら」と「めぞん一刻」に単行本の種類を追加した。それだけのつもりだったのだが、「うる星」の方は急に参照画像の差し替えがしたくなってしまった。このときは、何も意識していなかったのだが、虫の知らせというやつだったのかもしれない…。

 いままでは、フルカラーページの載っているサンデーを持っていなかったので、2色刷りのものを採用してきた。単行本でしか読んだことのないファンに少しでも色つきのものを見せたかったからだ。が、最近になってようやくフルカラーページの載った少年サンデーを手に入れたので、何とかこれを見せたいと思ったのだ。

 ところが、残念ながら小さいコマに適当なものが見つからない。採用するとなると冒頭の見開き2ページまるまるになってしまう。これでは、いままで掲げてきた著作物展示に関する基本コンセプトに反する可能性ある。が、特に貴重なものに該当するとも言える。実際、「うる星」はフルカラーページの回が極めて少ないのだ。縦250ピクセル固定だとかなり小さくなってしまうが、それだけは守って差し替えることにした。

 さて、この日はどういうわけか、電子メールと郵便で通信販売の申し込みや問い合わせが集中した。といっても、4件ぐらいなのだが、2年前のサークル旗揚げ以降、これまで通信販売をした人の数が全部で12人だったのだから、その1/3が一気に来てしまった計算になる。うれしい悲鳴だ。

 いい機会だからと思い、いままでごっちゃになっていた通販申し込みの手紙を整理して統計をとってみた。と、見ず知らずの人からの申し込みは圧倒的に女性が多かった。それも、みんな若そうだ。そのうち、2人は中学生だということがわかっている。やっぱり、最近のファンはそういう層が中心なんだろうなと改めて思った。いろんなサイトの掲示板を見てても、元気な女性が多い感じだし…。まあ、それはそれでよいのではないだろうか。(笑)

 30日、雨が気まぐれに強くなったり弱くなったりするので、予定していた散髪をやめにした。6月に髪を切りすぎたというか、若いにーちゃんが下手で切られすぎたのだが、そのために7月はパスし、8月もコミケなどがあったから行けないままになっていたから、いい加減うっとーしくなってくるくらいのびてきた。

 学生時代は肩までのばしていた髪だが、この歳になるとさすがにうっとーしい。第一、出勤時のネクタイ姿に似合わない…。でも、強い雨に濡れるのはかなわない。(こらこら。笑) ということで、のんびりとまた掲示板回りをする。

 と、「うる星やつら」掲載20周年というのがいくつか目にとまった。そうか、8月30日は「うる星」のスタートした日だった。自分は、どっちかというとるーみっく全体派だから、デビュー20周年というのは心に留めていたが、「うる星」の方はすっかり忘れていた…。(汗)

 掲載20周年なら…。と、ある考えが浮かんだ。まあ、よそでも同じようなことをやってる人がいるのだが、そこにないものもあるし、やってみるかと思い立った。しかし、「あくまで引用の範囲」というコンセプトに反する部分もあるから、「記念の期間限定展示」ということにして、「うる星」が表紙になった週刊少年サンデーの表紙をズラっと並べてみることにした。

 もっとも、私・飛鳥杏華が入手できたものに限られるから、全部ではないかもしれない。実際、表紙になったものがどれだけ存在するのか、後追いでサンデーを集めている自分にはわからない。(汗) だが、かなり揃っている方だと思う。他にあまり「うる星」関係の珍しいものを持ってるわけでもないから、このあたりが精一杯のところだろう。

 奇しくも高橋留美子漫画作品一覧の参照画像差し替えが、うまい具合に重なったし、この程度でもそこそこは喜んでもらえるだろう。こういうことを想定していたわけではないが、以前からコツコツと画像を取り込んでおいてよかった。思い立ってから取り込むんじゃ、大変だったぞ。想像したくないくらい…。(はははっ…。汗)

 31日、朝からドッとメールが来る。前日、こたちゃんのところの3つのメーリングリストに参加申し込みしたためだ。うーむ、こんなにメールが来たのはいつ以来だろう? まだ、すぐには書けない。まずは、その場の雰囲気をつかんでからだ。実際、読むだけでも大変そうだし…。(汗)

 通販の問い合わせもまた1件あった。前に来た分と合わせて返事書きや発送作業でほとんどこの日は終わってしまったが、最後に「うる星やつら・週刊少年サンデー表紙展示室」を何とか仕上げた。いろいろデザインも考えてみたのだが、表示にかなり時間がかかるものの、やはり全部ズラっと並んだところが壮観でいいと思った。

 まあ、何だかんだ言って、今回は細かいが更新した箇所が多い。翌日の更新作業がかなり大変そうだが、まあ、やっちまったもんはしょーがないな。(笑)

 9月1日、「気まぐれモノローグ」の原文書きにいつになく時間がかかってしまう。精神的に浮き沈みの激しい1週間だったから、いろいろ書くことがあったし…。そして、これから各種更新作業だ。何時までかかるかな?(汗)

 自分のところも含めて、あっちこっちの掲示板への返事書きもあるし、メーリングリストの方も早く参加できるようにしたい。これからしばらくは忙しそうだ。もっとも、忙しい方が飛鳥杏華らしいのかもしれない。(笑)

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