飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

7月7日(火)

 表紙用CGの制作も、いよいよ大詰め…のはずなのだが、入稿前最後の休日が明けても、まだ80%の出来…。残りの平日の作業でどこまで持っていけるか? 背景のアイデアもまだ出ていないし…。(汗)

 7月1日、「犬夜叉」は、新たなシリーズに突入した。まずは、序の部分だ。内容も、再び玉集めに戻った。しかし、前回までのシリーズがあまりにも重いものだっただけに、何か非常に軽く感じてしまう。これはまあ、しかたのないところだとは思う。

 前回のシリーズを桔梗が去ったところではなく、ちょっとギャグっぽく、平穏で静かな流れを作ってから終わらせたのも、もしかしたらこの辺のギャップを考慮してのことだったのかもしれない。

 再び朔(新月)の日の話だ。出だしの雰囲気もなんとなく蜘蛛頭編と似ている。だが、今回の仙人は、本当にたちの悪い妖怪なのだろうか? ここまで描かれている仙人の行動から見ると犬夜叉が言うとおりに思えるが、安直にそう決めつけて行動に移っているところに落とし穴があるように思う。

 よく考えてみれば、それぞれ理由はあるにせよ、仙人に食われた人間たちは皆、つらい現実に立ち向かおうとせず、逃避してきた者たちばかりだ。そのあたりにカギがあるように思う。ある意味で自業自得…。むしろ、当然の報いを受けているのかもしれない。

 さて、問題の表紙用CGの制作だが、ロングショットの方の天使の輪が依然終わらない。前日、前髪どころか、向かって右半分を完成させるまでにも至らなかったので、この日はようやく前髪に入ったところで終わりだ。

 今度の土日は、一刻会の会報用原稿と編集会のために時間が食われる。これはもう、夏休みを早めに取って作業を進めるしかない。ということで、2日と3日に夏休みを取った。この辺の融通がきくところはありがたい。ここで終わらないと、本当にやばいけど…。(汗)

 2日、1日中作業…。しかし、天使の輪が終わらない…。本当にあと少しなのだが、やり直しが多い…。こんな小さい絵に、そこまでこだわる必要はないのかもしれない。が、どうしても納得いくまでやめられない。まったく、因果な性格だこと…。(汗)

 この日から、深夜作業は午前5時までになった。それでも10時まで寝れば、平日並みの睡眠時間はとれるから大丈夫…のはずだ。この時間延長で、何とか3日中に肌まで塗り終えたいのだが…。

 3日、天使の輪が、ようやく夕食前に終わった。まだ3色目があるが、プリントアウトしてみた感じでは2色でも充分に思えたので、3色目は余裕があったら最後に要所に加えるということにして、アップの方の肌の色にかかった。

 こちらは、エアブラシツールで一気にできるから、これまでに比べたら格段に速い。それでも、色の選択にはやはり時間がかる。できれば、肌の部分は影つけも含めてこの日のうちに終えたかったのだが、アップの方までしかできなかった。

 またこの日、依頼してあった裏表紙のCGが届いた。むむっ、裏表紙も桔梗できたか…。しかも、一糸まとわぬ姿…。さらに、背景が凝っている。うーむ、これでは表の背景がいい加減というわけにはいかないな…。(汗)

 4日、一刻会の会報と継続会員一覧のため原稿作りを優先する。まずは、一刻会会員分布図だ。日本地図と各都道府県別の会員名を結びつけるのだが、これは昨年、取り込みで雛形を作っておいたので、かなり楽になった。年齢構成表と入会年度別人員表も、表計算ソフトに雛形があるので、人の増減を考えればいいだけだ。

 その結果、一刻会会員の平均年齢は約1歳上がった。まあ、人が変わらなければ当然の結果なのだが、男性が1歳近く上がったのに対して、女性はわずかながら下がっているのだ。これは、注目すべき結果かもしれない。恐らく来年は、さらに女性会員の平均年齢が下がるだろう。

 さて、こちらはほぼ午前中に終わって、午後からは会報の連載「つれづれ一刻会」の執筆にかかったのだが、これが思ったより時間かかってしまった。書きたいことは決まっているのだが、うまくまとまらない。いつもながらの状態だ…。まじめで堅くなりすぎるのはいやだし、ふざけすぎてもいけない。そのあたりで悩んで、午前0時近くまでかかってしまった。(汗)

 レイアウト、校正、プリントアウトまで済ましたら午前2時…。表紙用CGの作業は、わずか3時間しかできなかった。ようやく、ロングショットの方の肌を塗ったところまでだ。これは痛かった…。まあ、それにしても、オルテガ(アルゼンチン)はアホだな。(話が全然違うけど。笑)

 5日、一刻会の編集会に向かう。CGの作業があるからパスしたいところなのだが、原稿を届けないわけにはいかない。それにこの日は、新人の女の子が初めて編集会に来るということもあって、技術指導も必要だ。こんなおいしい役を他人に譲るわけにはいかない。まあ、それは半分冗談だが…。(半分は本気なんだな? 笑)

 それでも、17時半過ぎには帰宅してCGの作業を進めたのだが、ようやく巫女装束(上)の塗りが、アップの方が完了、ロングショットの方のが影つけ途中までということころに止まった。できれば、袴のベース色塗りまでやっておきたかったのだが…。

 6日、CGは袴のベース色塗りまで終わった。希望より1日遅れだ。何とか8日までにキャラ部分を終わらせて、細かい修正のあと、背景の選択と加工を9日までに終えたい。背景との合成を10日に、ロゴ入れを11日の午前中にやって、午後には入稿という計算だ。

 とりあえず計算が立ったから、あとはノルマを根性でこなして行けばいい。根性と言っても、表紙だけで燃え尽きてしまってはいけないが…。(笑)

 7日、まずはCG作業の方を進め、時間を見計らってここの更新作業…。そして再び、CGの方に戻る予定だった。しかし、23時近くなると猛烈な疲労感と睡魔に襲われてしまった。これはもう、作業が続けられるレベルではなかった。(汗)

 ペースが大幅に落ちる中、それでもCG作業を続けたが、袴の赤の画線ぎわの色むらを修正するのが精一杯で、影つけまで入れなかった。これは予想外の事態だ。「気まぐれモノローグ」の原文はすでにできあがっていたが、とても気力が持たなかった。ここの更新も翌日回しにしてあきらめ、床についた。

 これで一気に苦しくなってしまった。10日は徹夜になるだろう。が、職場の歓迎会で酒が入るだけに、かなりつらい。11日の夕方までには何とかなるだろうとは思うが…。うーむ、困ったなぁ。(汗)

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