飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

6月9日(火)

 原稿の執筆は遅々として進まない。一刻会会報の連載もはずせないし、手紙の返事やら、通販の事務も進めなくてはならない。さすがにここまできて、お宝探しに行きたいよ症候群はおさまってきたが…。(汗)

 3日、「犬夜叉」だが、犬夜叉よりも先にかごめが桔梗と対面することになる。これは、大方の人にとって予想外だったろう。もちろん、私自身にとってもだ。ここまで、二人が直接対面して言葉を交わすような展開を意識的に避けて、ある意味で排他的に描かれてきているという印象があっただけに、特にそう感じた…。

 まあ、いずれはこうなるときが来るだろうとは思っていたが、ここで出てくるとは思わなかった。しかし考えてみれば、意外と早く犬夜叉とかごめの関係を進展させたのは、このときを想定してのことと思われるから、流れ的に見ると驚くほど早いということもないのだろう。

 ここから単純なラブコメの黄金パターンには入らないだろうが、犬夜叉をめぐる女二人の対面(対決)には違いない。まだハッキリと自分の立場をは認識できないかごめに対して、桔梗の方は確信すらしているように自信を持って自分の立場を主張している。おまえは邪魔だ…。犬夜叉は自分に会いにくるのだと…。

 この桔梗の落ち着き払った態度と威厳が尋常でないだけに、恐らくそんなに差がないであろう年齢の設定が、ものすごく離れているように見えてしまう。まるで、正妻の桔梗が夫・犬夜叉の援助交際相手の孫ギャル・かごめをにらみつけてるかのようだ。(なんちゅー例えだ。笑)

 かごめを自分自身と認めながらも、犬夜叉は渡せない。犬夜叉は自分のものだと主張する桔梗…。死人であり、50年前から時が止まったままである桔梗は、新たな時を刻み続けるかごめとともいいる犬夜叉を自分のもとへ引き戻したいということなのだろうか? ともに時を止めたはずなのに、自分を置いて新たな時の彼方に行ってしまうのが許せないのか…? もう、50年前のあのときの2人には戻れない…。それは、桔梗自身もわかっいると思うのだが…。果たして、この桔梗の魂を高橋先生はどう救うつもりなのだろう?

 さてこの日は、翌週、久々に職場のバンドの方で幹部の送別会で演奏することになったため、練習に参加した。1年2ヶ月ぶりのベースだ…。さすがに最初は違和感があった。しかし、自転車やスキーと同じで、体で覚えているものは感覚を取り戻すのも早い。

 たった1回の練習で本番に向かうとは、大した度胸だ。話だけ聞くと、ものすごくうまいように感じるかもしれないが、練習しても無駄なほど下手で変わらないから、開き直れるのだ。(笑) どうせ、みんな酔っぱらって演奏なんてほとんど聴いてないだろうし…。(ははははっ。汗)

 4日、下描きは一時中断して、そろそろ一刻会会報の連載の方を手がけなければいけない。一刻会の会報「友菱」では、2つの企画を1ヶ月おきに交互に連載している。一刻会やるーみっくのことについて思うところをフリーに語る「つれづれ一刻会」と、るーみっく作品のある場面にスポットを当てて、軽い考察を試みる「フラッシュバック The るーみっく」の2つで、今月は後者の方だ。

 前者はフリーだから、それこそ何でもありなのだが、後者はそうはいかない。ネタを見つけるのに苦労することも多い。逆に、以前から書きたいと思っていたことをネタにすると、書きたいことが多すぎて、1ページにまとめるのが大変になることがある。今回は後者パターン…。どっちにしても、進まないのは同じだが…。(汗)

 5日、どうやら「めぞん一刻総集編」第2集の発売にメドが立ったらしいという情報が入る。発売予定は7月3日(金)で、既に印刷に入っているとのこと…。よほどのことがないかぎり、コケることはないだろう。

 問題は前回の教訓がどれくらい活かされているかだ…。が、期間的なものを考えると、それほど大きな方針の転換があるとは思えない。あまり過大な期待は禁物だろう。とりあえず、私は買うつもりだが…。

 6日、一刻会会報の原稿がなかなか終わらない。まとめに苦しんで、午前2時にようやくレイアウトまで完了した。校正と出力は翌日にまわして寝たが、まる1日この原稿でつぶれてしまったのは痛かった。

 天候が悪かったせいもあって、さすがにこの日は「お宝探しに行きたいよ症候群」は出なかったが、執筆が進まないことには変わりがない。(汗) いつもより早めに深夜作業を開始した方がいいもしれない。体力的の持つかどうかが問題だが…。

 7日、一刻会会報の編集のため、日野に出向く。最初は、早めに編集が終わりそうだったので、とっとと帰って執筆に充てようともくろんでいた。しかし、最後の方にきて思いのほか時間がかかってしまい、結局帰宅は23時過ぎ…。執筆はできなかった。(汗)

 何とか時間を確保しなければまずい。よし、これからは外出をなるべく避けて、禁欲生活に突入だ! 欲しがりません、描くまでは…。(って、なんか違うぞっ。笑)

 それはともかく、この日は原稿依頼者から新たな返事が2件あった。結果は、1勝1敗だ。この1敗はかなり痛い1敗だったが、1人増えてくれただけでもありがたい。これで自分を含めて5人…。何とかかたちになってきたかもしれない。

 8日、帰宅後は、いろいろとたまったメールや手紙の返事書きに終始した。結局、やっぱり執筆はできなかったが、依頼を承諾してくれた人にお礼の1つも言わないわけにはいくまい。

 通販の方も、飛鳥鳳凰堂の本の申し込みが一刻会の方に行ってしまっていたのがあって、かなり遅れてしまっているから急がなければならない。いままで、そういう例が2件ほどあったのだが、飛鳥鳳凰堂の本は私のところにメールで申し込んで欲しい。それを受けて、送金先の住所を連絡するというシステムにしているのだ。

 一刻会の場合は宛先が私書箱だから、HPで不特定多数に向けて住所を公開しても支障ないのだが、飛鳥鳳凰堂の場合は私個人の住所なので、HPには出していないのだ。HPでの書き方が不十分なのかもしれないが…。(汗)

 9日、更新作業をさっさと済ませて、今日こそは執筆だ。表紙の原画もデザインしなくては…。描くキャラはもう決めてある。あとはポーズとシチュエーションだ。配色が難しくなりそうだが、挑戦してみたいイメージが頭の中にある。

 実際に原画を描いてみないとわからないが、過去2冊とは違ってファンタジックな感じを出したいなと思っている。大それた望みかもしれないが、とりあえずトライしてみるつもりだ。ダメだったら、笑ってごまかすということで…。(笑)

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