飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

6月2日(火)

 ようやく執筆が始まったものの、ペースは最悪…。「お宝探し行きたいよ症候群」に冒されてしまった飛鳥は、時間と金をどんどん食い潰していく…。もう6月だ。月末には表紙の入稿だぞ…。どうする、飛鳥杏華!?(汗)

 5月27日、「犬夜叉」だが、あの坊さん(晴海)がまた出てくるとは…。ちょっと予想外だった。小夜の絡み方も、ちょっと考えていたのとは違うかたちになった。小夜の登場があれで終わりではもったいないと思うが、終わりなのかもしれないな…。(汗)

 結局、小夜がどういう反応を示そうと、自分は犬夜叉の死をもってしか救われない…。そういう思い込みが強いのだろう。晴海にしても、小夜にしても、そんな桔梗を止め得る存在ではなかった。また、それだけ桔梗の思いが強く、激しいということが言えるのだろう。

 また、今回の中で非常に意味深く感じたのが、晴海の死に際の台詞だ。死人である桔梗は「過去」の存在であり、桔梗の中で時は止まっている。いや、桔梗自身が止めてしまったと言ってもいいのかもしれない。それに対して、生きている者たちは新しい時を刻んでいる。当然、かごめもその1人だ。

 以前から、この2人はそういう面で好対照として描かれてきていたと思う。ともに犬夜叉に想いを寄せ、犬夜叉にとって大切な女となる。そして、かごめは桔梗の生まれ変わりであり、姿も似ている。しかし、ただの生まれ変わりではない…。何かが違うのだ。

 「過去」を象徴する存在である桔梗と「現在または未来」を象徴する存在のかごめ…。この関係に、つい私は「犬夜叉=高橋先生」、「桔梗=過去(の作品)のファン」、「かごめ=現在(の作品)のファン」という図式を見出してしまう。これは、かなり前から感じていたのだが、あんまり当たって欲しくない図式なので表に出さなかったのだ。当たって欲しくはないのだが、それにしては晴海の台詞はあまりにも意味深だ…。(汗)

 さて、この日は絵コンテの続きをやった。できれば3作分くらいはやっておきたかったのだが、途中で電話がかかってきて、「犬夜叉」の意味深な展開についてつい長話をしてしまったため、1作分(1ページ)しかできなかった。うーむ、こんなことではいけないのだが…。(汗)

 28日、できれば少しでも絵コンテを進めておきたかったのだが、職場の宴会で酒が入り、量の割に酔ってしまったので、断念して早く寝た。「こういうときにかぎって、宴会とかが入ったりする…。」などと、愚痴りたくなるが、もっと早くやっておけば、どうってことなかったのだ。結局、全部自分が悪いんだな。(苦笑)

 29日、帰りに不足していた文具類を買う。少しでも気分を盛り上げようという気持ちもあってのことだったのだが、あまり効果がなかったようだ。(おいおい。汗) なんか気分が落ち着かない。翌日が土曜日だからだろう。お宝探しに行きたくてしょうがないのだ。これはもう、病気に近い…。

 もしかしてこれは、犬夜叉を殺さずにはいられない桔梗の気持ちと同じなのだろうか?(笑) だとしたから、相当根深いぞっ。(おいおい。汗) 

 30日、朝から猛然と絵コンテを切る。昼食前に3作分(6ページ)が上がった。これで、前回の未掲載分を合わせて21ページ分になる。想定していた最低線はクリアしたと言えるだろう。というわけで、抑えきれない衝動を鎮めるために、お宝探しに出かけた。

 こういうときは、かえって空振りが多いもんだ。神保町、渋谷とも収穫なし…。しかし、先週すでに中野にはモノがあることを確認していた。そうすぐに売れてしまうものではないと判断して、先週は買わずに帰ったのだ。(それがよくなかったのかもしれない…。汗)

 中野でまずまずの収穫を得て帰宅し、夕食後、絵コンテをさらに1作分(1ページ)切った。すぐには新しいネタも思いつかないので、とりあえず翌日から下描きに入ることにする。すでに前回の未掲載分12ページは下描き済みで、うち7ページはペン入れ済みだ。その辺が昨年とは違う…。もっとも、それが緊張感を薄くしている原因なのかもしれないが…。(汗)

 31日、いよいよ下描きに入る。しかし、何たることか、1日かかって1ページも仕上がらない…。(汗) ブランクがあるのも多分に響いているだろうが、やっぱり集中力が散漫だ。大した作品でないのに、キャラがやたら出ているせいもあるが…。

 だが、下描きに入ったことで、ようやく執筆に入ったという実感が湧いてきた。手が慣れてくれば、調子も出てくるだろう。あと2ヶ月足らずの辛抱だ…。うーむ、逆に言えば、もう2ヶ月ないって話だけど…。(汗)

 さて、執筆の合間にネットサーフィンを少し…。(そーゆーことやってるから集中できないという説もあるのだが…。汗) トーハン調べによる週間コミックランキングをのぞいたら、5月27日付けで「犬夜叉」が初登場で第3位に入っていた。いままでで、いちばんいい出足ではないだろうか? やはり、じわじわと盛り上がってきつつあるのだろうか? そうあって欲しいものだが…。

 6月1日、この日は外部研修の受講のため、出かける時間が少し遅い。この時間を活かして下描きを進める。さらに、まる1日研修なので帰宅時間が早い。帰宅後には、2ページ目の終わり近くまで進んだ。

 平日に1ページ進んでくれるといいペースだ。しかも、研修会場が蒲田なので、ユザワヤで画材の買い出しができる。なんともタイミングのよい研修だ。(笑) だが近年、ユザワヤはICスクリーンを扱わなくなってしまったので、すべての用が足りるわけではない。とりあえず、揃えられるものだけは揃えたが…。

 2日、この日も研修だ。朝には2ページ目を仕上げた。さらに、帰りにはICスクリーンの調達のために池袋に出る。ところが、なんと池袋西武は休みだった…。い、いつのまに火曜日が休みになったんだろう? 私が学生のときは、池袋西武の定休日といえば木曜日だったのに…。(いつの話だよ、それ? 汗)

 無駄足にしたくなかったので、隣りのPARCO5階にある世界堂に寄って、調達できるものだけ調達しておくことにした。そのまま5階を少しぶらぶらしていると、奥にある書店に古書のコーナーがあるのを発見した。どうせデパートの中の古書コーナーなんてたかが知れてると思っていたのだが、結構おもしろいものもあった。

 最近集めている「うる星」の載っている少年サンデーも何冊かあった。そのうちで、カラーの回が掲載されている1冊だけを買った。思わぬ収穫だった。西武が休みでなかったら、この書店には寄らなかっただろうし…。

 帰宅後は、ここの更新だ。今週は残念ながら「気まぐれモノローグ」だけだ。いつもなら、月曜日と火曜日の昼休みに原文を仕上げているのだが、ここ2日間は研修だったのでそれができず、かなり苦しかった。おかげで、漫画の下描きはおあずけだ。(こらこら。汗)

 ここの更新でも、いろいろとやりたい企画はある。これだけお宝探しをしてるのだから、その辺の成果を見せるページとか…。ただ、やたらに画像を出すわけにもいかないし、どうやって資料として展示するかだ。

 以前から購入を計画していたデジカメも、だいたい機種が絞れたし7月の入稿が終わったら、いろいろ進めて行こうと思う。だから、まずは執筆! そして、入稿…なんだけど…ね。(汗)

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