飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

5月26日(火)

 創作意欲の湧かない低調な日々が続く。そんな中で原稿を依頼した同人たちからいくつかの返事が…。状況は厳しい。ますます自分にかかる負担が大きくなる。現実逃避…。このまま本もろとも落ちてゆくのか、飛鳥杏華…?(汗)

 20日、「犬夜叉」は桔梗にスポットを当てた新たな展開に向けての序曲ともいうべき内容だった。ここまで重い内容が続き、このあとも桔梗との重い内容が予想される中で、一息つけるような比較的穏やかな展開だった。こういうときは、持ち前のギャグが冴える。(笑)

 かごめと犬夜叉は、前回のラストを受けて急速にラブラブモードに入りつつあるが、ある程度の関係を作っておきながら一気に行かせないあたりがまた高橋先生らしいようにも思える。しかし、二人きりという話をしたあとであのように寄り添われたら、男ならたいてい犬夜叉と同じ考えを持つだろう。犬夜叉は悪くないぞっ。仏様の前で、不謹慎かもしれないが…。(笑)

 一方、弥勒は弥勒で相変わらず行動のパターンだが、結果もお約束だ。(笑) 弥勒って、案外女運が悪いのかもしれない。しかし、結構露骨とも言えなくはないが、直接的に「好みでない」といった本音を口に出したりしないで、もっとな理由をつけてその場を去ろうとするあたりは、やはりフェミニストと言えるのだろう。

 さて、今回で注目なのが小夜だ。別にロリの血が騒いだとかいう話ではない。まあ、ほんとにかわいいから、全然ないとは言えないが…。(おいおい。笑) そのかわいさというのも、ある意味で計算されたものではないかと思う。今回のシリーズの中で重要な役割を果たすことになるのではないだろうか?

 つまり、桔梗の心に葛藤を生み出す存在になるのではないかということだ。犬夜叉に対する憎しみ、犬夜叉が死ななければ魂が鎮まらないという怨念ともいうべき思いと、妹のように愛しく思う小夜への気持ち…。犬夜叉を殺そうとする桔梗を小夜が目撃したら…、小夜がそれをやめてくれと懇願したら、桔梗はどうするだろう? 桔梗を慕い、桔梗に憧れる小夜の気持ちを、夢を、桔梗は壊すことができるのだろうか…?

 果たしてそのような展開になるかどうかはわからない。が、小夜というキャラは、何かそのようなキーポイントとなる働きをするように思えてならない。子供たちの中で、特に目立たせたのだから、きっといい活躍をしてくれるに違いない。将来が楽しみだ…。弥勒よ、光源氏計画に走るという手もあるぞっ!(こらこら。笑)

 さて、この日は「REAL LOVE」Vol.3の原稿依頼者の1人からOKの返事がきた。無理かと思っていたので、非常にうれしい。なんか妙に気持ちが軽くなった。その勢いで、自分の原稿も…と、普通ならいくのだが、なぜか今年は盛り上がってこない。ダメなのだ…。何か強力な起爆剤はないものだろうか?(汗)

 21日、特にこれといったことがなかったので、この日とは直接関係ない話になるが、数日前からどうも「めぞん一刻総集編」の続刊の発行が危ういらしいという情報が伝わってきている。発行の目途が立たないらしい。近所の書店では早く売り切れたが、コンビニなどでは残っていたところも結構あるようで、売れ行きがよくなかったのかもしれない。

 もっとも、恋愛講座を入れるという企画はあったものの、残念ながらあれだけではちょっと企画性に乏しいと言わざるをえない。その恋愛講座を目的に買う人が果たして何人いるだろうか? 雑誌サイズにしたのなら、徹底的に初出掲載時のかたちにこだわってみるとか、カラーページを復刻するとか、金額は多少上がっても、もっと購買意欲をそそるようなものでなければ、すでに3度も単行本化されている作品に飛びつく読者は少ないだろう。

 22日、一刻会メーリングリストに原稿依頼者以外から執筆の意志をほのめかす書き込みがあった。もう、依頼者ONLYだと突っ張れる時期ではないし、そろそろ依頼者以外からの投稿も求めなければいけないのかもしれない。

 夜には、依頼者の1人から断りの連絡が入る。ますます状況は苦しくなってきた。私自身の負担がより重くなる。自分の本なのだから、それはしかたがないのだが、やはり期待していた人に参加してもらえないのはショックだ。理想どおりにいかなのはわかっているけれども…。

 23日、相変わらず全然執筆意欲が湧かない。これでは本自体が「没」になってしまう。逃げているなと自分でも思う。目をそむけているなと…。変に周囲の期待というものを感じはじめてしまったせいだろうか。実際には、思ってるほど期待されてないのかもしれないのに…。(笑)

 その一方で、お宝探しへの熱は異様に盛り上がっている。このところ、時計坂通信社のメーリングリストの方で、るーみっく関係のお宝の話が盛り上がっているせいもあるのだが、先週行ったにもかかわらず、無性にお宝探しに出かけたくなってしまった。自分はコレクターではないと言い張ってきたが、これでは否定できる立場ではないな…。(汗)

 さて、お宝探しは神保町、渋谷といういつものルートに加えて、この日は中野にも足をのばした。出かけてみてつくづく思ったのは、世の中、何ごともまめにやらんといかんということだった。先週より遥かに収穫があったのだ。

 特に、まんだらけ渋谷店では、「小池一夫 劇画村塾」2、3、4号を捕獲! 4号はすでに持っていたが、今回の方が美品だったので3冊とも購入した。さらに、JR京葉線のオレンジカード(タイプ1)もGETできた。まったく、虫の知らせとでも言うべきか…。(笑)

 帰宅後は、早速オレンジカードの画像を作成して「マリンの小部屋」の更新データを作成する。また、「小池一夫 劇画村塾」の2号と3号を読んで、「高橋留美子漫画作品一覧」に一部加筆した。結局、そんなわけでこの日も執筆はしないままだった。(おいおい…。汗)

 24日、キリン杯サッカーの「日本VSチェコ戦」が気になって、試合が終わるまでは何も手につかなかった。このままズルズルと落ちてゆくのか…? と思いきや、夜になって一転! 急に描く気が出てきて絵コンテを2作分仕上げた。2作といっても、1ページ漫画2作だから、たった2ページだが…。(汗)

 それでも描く気が起こってきたのは収穫だ。精神のモードが切り替わりさえすれば、集中していける。このまま一気に乗っていきたいのだが、果たして完全にモードが切り替わってくれるかどうか? 強引にでも切り替えにゃいかんのだが…。

 25日、出勤途中の電車の中でも漫画のアイデアが出てくる。だんだん調子が出てきたようだ。が、この日は絵コンテはやらず、メール等の返事書きに充てた。あとは、執筆にあたって手持ちの中にないトーンの番号を確認して、買い出しの計画を立てる。描きはじめてからの外出時間は極力減らしたいから、必要なものは一気に揃えてしまいたいのだ。

 ほんとなら、この辺の準備はGW前に済ましておくべきだったのだが、1ヶ月遅れのスタートだ。表紙のCGも6月に入ったら手をつけないとやばいし…。いつもいつもわかりきっていながら…。まったく、困った奴だ。(汗)

 26日、とりあえずはここの更新だ。このあと時間があれば、少し絵コンテをやろうと思う。執筆が始まると、大きな更新はちょっとお預けになる。お宝探しにもなかなか行けなくなるだろう。コレクターのみなさんは、これからがチャンスかも?(笑)

 まあ、何にしてもやる気が起きてきたのは救いだ。がんばって、「既刊同人誌の紹介」にまた1冊加えたいと思う。6月に入ればコミケの当落通知も来る。やはり、新刊とともにブースに座りたい。ごめんなさい本は、もうなしにしなければ…。もっとも、あれはあれで限定販売だから、貴重なのかもしれないが…。(笑)

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