飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1998年>

1月13日(火)

一刻会会報の新春特別付録作成に追われる1週間…。週刊少年サンデーRには「おやじローティーン」が再掲載され、2月5日発売のビッグコミック・オリジナル掲載作品のタイトルも明らかになった。今年は、「犬夜叉」以外の作品がどのくらい出てきてくれるだろうか? 少しでも多くの作品を読みたいのだが…。(笑)

7日、帰りに書店に寄り、芥川龍之介の小説(文庫本)を買った。というのは、前回の「犬夜叉」に出てきた絵師について、芥川の「地獄変」に出てきた画師とダブるものがあるという感想をPC-VANのSIGるーみっくわーるどで述べた人がいて、ちょっと気になったからだ。

芥川の短編小説は、学生時代から何作も読んできたが、なぜか「地獄変」は読んでいなかった。昔、映画で見て、女性を乗せた牛車が炎に包まれるシーンは記憶に残っているのだが…。漫画「蜘蛛の糸」執筆時に買った文庫本には、残念ながら収録されていなかったので、改めて買って読んだ。

設定上、違っているところも多いが、確かに雰囲気は相通じるものがある。まあ、それだけならどうということもないのだが、「地獄変」に出てくる良秀という画師が悪夢にうなされる場面で、「奈落へ来い。」といううわ言が出てくるのだ。弥勒が追い求め、犬夜叉にとっても桔梗の仇と思われる妖怪の名もまた「奈落」…。このあたりに、全く無関係とは言い切れない部分が残る…。

前回の感想で、時期的なものや紅達という絵師の風貌などから、同人やコミケとの関係を連想したと書いたが、もしここで芥川を持ってきているのだとすると、夏に「蜘蛛の糸」をやった私との関連も連想できてくるわけだ。(汗)

「らんま」のときも、かなりそう感じるものが出てきていたが、気のせい、考え過ぎということも多分にある。それに、仮にそういうものを象徴しているとしても、結末を見てみないと、悪い意味で使われているかどうかわからない。とりあえずは、今後の流れを見てみたいと思う。

8日、東京も雪になった。この冬では、初めて本格的に積もったと言っていいだろう。おかげでJRがストップして、帰りが遅くなった。それに雪道は、ふくらはぎへの負担も大きい。滑ったとき、無理に踏ん張れないだけに、かなりつらかった。

帰宅後は、とりあえずスケッチブックの礼を兼ねて来た年賀状と感想の手紙に対する返事の原文を作成した。ついでに、プリントアウトもしておけばよかったのだが、つい後回しにしてしまった。そのせいで、投函が大幅に遅れてしまうことになろうとは…。(汗)

9日、一刻会から一刻会宛てに届いた年賀状がまとめて送られてきた。今年もこの季節がやってきたのだ。何をするのかというと、会報の新春特別付録として会員の年賀状をまとめた冊子を作成するのだ。

かつては、発送準備のときにコピーで作成していたのだが、2年前に私がイメージスキャナーとカラープリンタでフルカラー版をやって以来、これが好評で定着してしまい、毎年大変な思いをすることになってしまったのだ。(汗)

今年は5ページ分だったが、80部必要だから、最低でも400枚はプリントアウトしなければならない。発送は15日…。いつもギリギリだ。とりあえず、取り込みと画像の加工をしたが、住所や電話番号、本名などは消さないとならない。うーむ、なんて大変な作業なんだ…。(汗)

10日、新春特別付録のページレイアウトは15時までかかってしまった。ちょっと誤算だった。昼にはできて、印刷が開始できると踏んでいたのだが…。しかも、足を痛めてから床屋に行ってなかったので、髪も大分伸び、そろそろ散髪に行けと親がうるさいものだから、そのための時間もロスしてしまった。結局、印刷が開始できたのは17時過ぎだった。

それはそうと、床屋の帰りに書店に寄り、週刊少年サンデーRを買った。「おやじローティーン」が再録されるということだったので…。「おやじローティーン」は、すでにビッグコミック・オリジナルの方で入手済みだが、高橋先生の作品がこのRに収録されるときは表紙を飾る確率が高いし、他に何か情報が載っているかもしれない…。オタクの性と言うべきか。(笑)

表紙は、他の作家の絵も混じっているが「おやじローティーン」に出てきた女子高生のおねーさんが大きめに出ていた。扉絵からのスクラップで、描き下ろしでないのがやや残念だが、まあよしとしよう。内容の変更は特にない。まあ、雑誌への再録で内容が変更されることは滅多にないのだが…。

ただ、初出では2色刷りだったページに手が加えられていた。全体的には、元の2色刷りが基本になっているのだが、紙質がフルカラーページと同じで、赤の発色が強く、初出では朱色に出ている赤が、本当の赤になっている。さらに、セリフの文字や吹き出しの中を色づけしているところがあり、実際の印刷としては4色刷りになっている。細かい話だが、一応、入手いた意義は見出せた。(笑)

そして、2月5日発売のビッグコミック・オリジナルに掲載される読み切り作品の予告もタイトルのみだが出ていた。今回の作品のタイトルは、「お礼にかえて。」…。なんか、非常にほのぼのした感じを覚えてしまうが、実際の内容はどうなるのだろう?

それに、この「お礼」とは、誰の誰に対する「お礼」なんだろう? 今回はどんな図式を描いてくるのだろう? 「犬夜叉」の進行との兼ね合いも気になる。結構、週刊連載作品と図式的にシンクロしていることが多いからだ。うーむ、なんかドキドキする。

11日、新春特別付録の印刷で1日つぶれてしまった。ホームページの更新準備もしたかったのだが、大量ページの印刷のため、スワップでハードディスクが目一杯取られてしまっている。ハングアップして、印刷が止まってはたまらないので、あきらめた。

それでもまだ、130枚は残っている。今年もやっぱりギリギリだ。平日に何枚印刷できるかだが、計算の上ではちょっとつらいかも…。(汗)

12日、また雪になった。寒い日は足に響く。朝、信号のところでちょっと小走りになったら、たちまち左足のふくらはぎに痛みが走った。大した痛みではないが、まだまだダメだということを痛感した。

ところが、この雪のせいもあって外注業者が早く帰ってしまったので、早めに帰宅することができた。平日に印刷の時間が取れるとはラッキーだ。それでもまだ厳しいが、これで何とかなるだろう。

しかし、我ながら酔狂な奴だと思う。同じ趣味を持つ人たちを楽しませたいと思うと、少々厄介なことでもやりたくなってしまう。でも、それが飛鳥杏華なんだなと思う。それがなくなったら、自己満足に浸れなくなったら終わりだろうと…。そうなったときは、サークル活動も同人もやめ、「飛鳥杏華」という看板を下ろすんだろうなと…。大した看板ではないのだが…。(笑)

13日、新春特別付録の印刷はひと休みして、ホームページの更新作業だ。とりあえず、高橋留美子漫画作品一覧に「お礼にかえて。」を加えた。加えたといっても内容はまだ何もない。メニューに加えただけだ。いずれ予告カットが出たら画像を出したいと思う。

さて、新春特別付録の作成が終わると一段落だ。やりかけの更新作業も進めていきたい。もうあと1ヶ月で開設1周年になる。早いものだ…。面倒くさがりの自分にまめな更新作業ができるか、あまり自信がなかったのだが、よく続いているものだ。ここにしたって、日記をつける習慣など持ったこともなかったのに…。(笑)

これもやっぱり、見てもらってるという意識があるからなのだろう。これから年度末になると、帰宅がさらに遅くなって更新日がズレることもあるかもしれないが、できるかぎり定期的に更新を続けて行こうと思う。来週もいいネタに恵まれますように…。(笑)

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