飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2003年>

7月29日(火)

 またまた半年で仕事の担当替え…。慣れる間もなく、ころころ変わる。しかも、これまで私が1人でやっていた仕事を2人に分けて分担させ、逆に私はその2人が分担していた仕事を1人でやることに…。これって、何?(汗)

 7月2日〜7月6日、本業は相変わらず忙しい。ほとんど、ここの書く内容もない日が続く…。せっかく一時的に追いついたのに、こんな日々では書く気がしないし、読まされる方もつまらないだろう。まったく、ここへきて人生が大きく狂ってきてしまった。厄年は終わったはずなのに、少しズレて満年齢でやってきてしまったみたいだ。(汗)

 そんな中で突然、上司が7日からの担当替えを口にした。まあ、以前の宴会の席でそれらしいことは示唆していたし、個人的にも7月になったら仕事を替えてやるとは言われていたのだが、かなり大掛かりなローテーションだった。これだけ大きいものなら、もっと早く言って欲しかった。とてもじゃないが、引継ぎが間に合わない。人事異動による人の出入りの処理で滅茶苦茶忙しいこの時期に何も担当替えしなくてもいいものを…。(汗)

 一応、起点は7日だが、机の移動も含めて正式な仕事の受け渡しは11日からということになった。が、忙しさに拍車がかかったのは言うまでもない。結局、私は昨年11月までやっていたポジションに戻るかたちになった。経験のある仕事に戻れてよかった…かというと、そうでもない。この4月から組織の体制が大きく変わって、仕事のやり方も激変してしまった。いままでの経験はほとんど通用しない。1から覚え直しである…。

 それは誰も同じことだから別に不公平ではないのだが、今まで私が1人でやっていた仕事を今度は2人で分担するという…。逆に私は、元いたときには2人で分担してやっていた仕事を1人で受け持つことになる。これって…何?(汗) 能力があると評価されてそうなったのならともかく、今までの仕事が進まず、遅れてたまって、何やってるんだと散々言われてきたのだ。その私にまた2人分というのはどういうことだろう? もしかしてイジメ?(汗)

 ただ、救いなのは窓口業務ではないことだ。今までの仕事では複数の窓口を兼務していたから、職員が手続きや相談に来たり、業者が来たりすれば、やりかけの仕事を置いて応対しなければならなかった。今度も金融機関の担当者とのやりとりはあるが、そんなに頻繁なものではない。まあ、どの仕事もやってみなければわからないが…。

 さて、話は変わってアニメ「高橋留美子劇場」がスタートした。第1話は「Pの悲劇」。もともと動きや激しい場面転換のない作品群だけに、アニメにするのはかなり難しいと思っていた。いや、アニメにはできても、面白いものにするのは難しいだろうと…。だから、こう言っちゃ失礼だが、あまり期待はしていなかった。が、肩の力を抜いて見れたせいだろうか、思っていたよりも遥かによかった。筧さんが愛犬を手放すシーンでは思わず目がうるんでしまった。

 後半、夜の公園を散歩するピットくんから星空を経てピットくんの故郷のペンギンたちへ、そして再びピットくんのもとに戻るカメラワークは狙いとしてはよかったのだが、星空の部分が暗すぎてスケールの大きい動きがわかりにくかった。技術的にはそうした残念な部分もあったのだが、この作品は技術で魅せるタイプの作品ではない。目をうるませずにいられなかったとこが、伝えるべきポイントをしっかり伝えられていることの証明だろう。今後が楽しみになった…。

 7月7日〜7月11日、目が回る。これまでの仕事をこなしながら、引継ぎもする。手続きや相談にくる職員、業者にはそんな内部の事情など知ったことではない。遠慮なくやってくる。帰宅が遅くなる…。夏コミに落選した段階で一刻会の方の売り子を引き受けたのだが、その一刻会の継続手続きをしていなかった。一刻会のMLからもとうとう外され、情報が入ってこない。早く手続きをしなければと思いつつ、その余裕がない。特に、会費を振り込むために郵便局へ行く時間がとれない…。

 実際には言い訳も含まれている。まったくないわけではなかったのだが、そのわずかな時間に体を動かす気になれないほど精神的に参っていた…。長期の休みが欲しかった。この地獄から逃れられるのなら、永遠に眠ってしまってもいいとさえ思い始めた。集めたるーみっくグッズとの別れさえ、大したことではないと感じ始めた。が、ただ1つ、親しい友人と楽しい時を過ごすことができなくなることだけが嫌だった…。それだけが自分を支える糧となっていた…。

 7月12日〜7月13日、家にこもっていてもよからぬことを考えてしまう。仕事の担当も替わったことだし、土曜日は気分転換に中野と秋葉原を歩く。相変わらずこれといった収穫はなかったが、DVD−Rのメディアはそろそろ買っておく必要が出てきたので買ってきた。帰宅後は、DVD−Rに焼きたいビデオ映像をHDDに録画した。とりあえず今はこれしかない…。

 日曜日からDVD−Rを焼き始める。そんなに高いビットレートで録画していないから100%満足とはいかないが、充分かなと思う。元のテープの色ズレなどはまったく解消できないし、確かに賢い使い方ではないなと思うが…。まあ、今は何でもいいからいろいろやってみる段階だ。そのうちよりいい使い方ができるようになるだろう。っていうか、自分の勝手なんだけどね。使い方なんて…。(笑)

 アニメ「高橋留美子劇場」の第2話は「浪漫の商人」。キャラ設定の絵柄には若干不満があった。特にヒロインの縁の絵だが、いかにも最近のアニメの絵になっている。原作に近いイメージの絵が欲しかったというのはあくまで私の希望だが、私だけの希望ではなかったろう。声優がかごめと犬夜叉のコンビというのは、最近の流れなのだろうか。別にそれが悪いという話ではないが、新鮮さには欠けてしまうかなと…。

 クライマックスシーンの盛り上げもやや弱いように思われた。先週の「Pの悲劇」と比べ、個人的に思い入れの深い作品だけに、自分の中で思い描いていたイメージとのギャップが不満となって表れてしまうのだろう。まあ、たいていの場合、作品への不満なんてそんなものなのだろう。声優のコンビにしても、喜んでいる人たちがいるのは確かだし、これを見て高橋留美子劇場シリーズの原作を好きになる人たちもいるかもしれない。少なくとも私の母(70歳)は気に入ったようである。

 7月14日〜25日、前の仕事のやり残しを少しずつ片づけながら、新しい仕事を覚えていく。担当責任者が変わったことで、十数か所ある取り引き金融機関全部に印鑑の変更届を出したり、面倒なことは多い…。でもまあ、地道にやれば多少の遅れはどうということのない仕事でもある。前よりは大分よくなりそうな気配だ。もっとも、扱う額が1口で億の単位なので、間違ったらえらいことになる。「4×3=運用」の世界だ。プレッシャーがないわけではないが…。(笑)

 休日は録画とDVD−Rの作成を繰り返す。しばらく見ていなかった映像を見るのも悪くない。仕事とともに少しずつリハビリといった感じだろうか…。どこまで回復できるかわからないが、とにかく身辺が落ち着くまでは翼を広げることはできない。まだ夏コミに向けてコピー本なら作れる可能性もある時期だったが、今年は完全休養することにした。

 アニメ「高橋留美子劇場」第3話は「おやじローティーン」。声優にはまたしてもかごめ×犬夜叉コンビが登場だ。が、まあそれはどうでもいい。(笑) 非常にいい出来だったと思う。クライマックスではやはり思わず目がうるんだ。原作を読んだ頃には、別の意味(高橋留美子漫画作品一覧参照)で胸にぐさっとくるものを感じたのだが、表面的に家族の話として見ても結構くるものがある。

 原作もそうだが、アニメもある程度大人をターゲットにして作られているのだと思う。しかし、深夜ではちょっともったいないようにさえ思えてきた。こういうものこそ、ゴールデンタイムで見てもらいたい。そう思ってしまうのは、私が年をとったからなのだろうか…。作画とか演出など、細かいことを言い出せばきりがない。が、伝わるものがあることが、私にとっては重要に思える。作画や映像技術、キャラのかわいさやかっこよさ、軽妙なギャグやノリで魅せるアニメもいい。でも、私は「めぞん一刻」から入った人だから、それだけでなく何か心に伝わるものが欲しいのだと思う。(要は、好みの問題でしかないのだが…。微笑)

 7月26日、隅田川の花火大会の日だ。今までなら縁のないイベントだったが、中学時代からの友人が自宅のマンションで花火を見ながらホームパーティーを開くということで、招待のメールをくれた。昨年も、(記憶は定かでないが多分)一昨年も招待を受けていたのだが、夏コミやその前の修羅場の関係で出席できなかった。だが、今年は完全休養を決めたことで出席できることになったのである。その友人こそが私を「めぞん一刻」にハメた張本人であった。

 就職前にしていたゲームプログラマーの仕事も、彼の作ったゲームを他の機種に移植するもので、彼の紹介でありついたものだった。結局、何一つ自分自身では見出しえず、他人に影響されながら生きてきたなさけない一面が私にはある。だがその影響を、与えた本人よりも突き詰めるパワーは並ではない。あまり誇れたことではないかもしれないが…。(苦笑)

 彼は、現在では某女子大の助教授をしている。当然、教え子の現役学生やOGたちも来る。そもそも奥さんもそこで助手をしていた人だ。同窓生のおじさん軍団と若い女性の教え子軍団の奇妙な顔合わせである。別に彼の教え子が目当てで出席したわけではないぞ…。ちょっとは目当てにしろよという声も周囲からは聞こえてきそうだが、まあそれはそれ…。もっとも、彼の教え子には、同人・飛鳥杏華の存在を知っている子もいるらしい。会ったことはないのだが、彼がその名を出したら有名だと言われたらしい。どう有名なのだろうか? 非常に気になるところだが…。(笑)

 19時前から集まり、みんなで料理や飲物を持ち寄っての立食パーティーだ。花火の会場かはらちょっと遠いが、14階のリビングからの眺めはいい。第1、第2会場両方の花火を並べて見ることができる。遠くにその実景を見て、テレビで情報を補いながらの花火見物だったが、会話の方に花が咲いてしまって、あまりテレビは目に入らなかった。帰りは結構遅くなり、地下鉄は地元駅までいく最終の電車になってしまったが、楽しいひとときであった。

 さて、アニメ「高橋留美子劇場」第4話は、「鉢の中」である。数ある高橋留美子劇場シリーズの中でも難しい作品だと思っていたのだが、これもまたうまく仕上げてきた。もちろん、細かいことを言い出せばきりがない。が、一般的な大人に見せる作品としてはいいまとめ方だと思う。利根川さんの奥さんが取り乱して鉢植えを引っこ抜くシーンには、またしても目がうるるるっと…。井上喜久子さんを持ってきたのはちょっと意外だったが、さすがに芸達者だ。ボケてるばかりじゃない…って、失礼な…。(笑)

 この日、もう1つ注目していたことがあった。まんだらけのサマーオークションの結果である。高橋留美子先生直筆の「めぞん一刻」のカラー原画が出品されていて、この日の24時が締め切りだったのだ。初値がすでに200万円だったので、とても競り勝てるレベルではなかったが、結果だけは知りたくて注目していた。何と落札価格は、12,345,600円である。しかも、そこまで上がったということは、もう1人それに近い額を出そうとした人がいたということだ。実際にはそれに消費税がかかり、さらに10%の手数料がかかるから、支払う額は14,259,168円になる。世の中にはお金のある人がいるものだなー。(汗)

 だが、このオークション、時間がくると検索画面から消えてしまう。この日、私は友人宅からの帰宅が遅れ、帰宅したときにはもう24時をかなり過ぎていた。なのになぜ、私は正確な落札価格を知ることができたのだろう? 実は、パーティーに行く前に350万円で入札してたりして…。(こらこら…。笑) もっとも、あっけなくはじき返されたが…。(涙) 最初から500万円はいくだろうなと予測していた。だが、自分にはその資力がない。もう、あきらめてはいたのだ…。しかし、最終日になっても一向に208万円程度にしかなっていなかったものだから、ちょっと冒険してみたわけである。(笑)

 そんなことはないだろうが、万が一落札してしまっても何とか買い取れる額が350万円だった。もっと(金融機関に)あるにはあるが、それから先の生活に困ってどうする? まだ私は正気を保っているな…。(って、入札しといて言える言葉か? 笑) 落札できなくても、入札だけしてマイページに記録を残せば、終了後も自分が削除しないかぎり結果が残る。ささやかな抵抗だった…。それに、実際にはもっと高く入札されていても、みんながあきらめて自分が出せる額よりも低い額で落札されたりしたら、悔しすぎるではないか…。それでもやはり、私ってアホ…かなぁ…?(汗)

 7月27日〜7月29日、夏コミに向けての準備をする。まだ申し込んでいなかった宿泊会への申し込み、結局、会費は夏コミ当日払いになってしまったが、一刻会への継続申込などなど…。しかし、なかなか創作活動に対する意欲は出てこない。本業での疲れが累積していたときは、それが原因だと思っていた。事実、そうだった部分もあるだろう。しかし、担当替えされて大分仕事の方は落ち着いてきたのに、一向にそちらは回復しない。なぜなのだろう? 他に原因があるのかもしれない。病気…かもしれないな…、ある意味で…。(汗)

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