飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2003年>

5月27日(火)

 とにかく、腰を治すしかない。夏コミに向けての執筆開始時期ではあるが、痛みが引かないと始められないし…。不幸中の幸いは、遠出する予定の1ヶ月前だったことか…。これが直前だったら、楽しみが全部パーだったわけだし…。まあ、少しは前向きに考えよう。

 4月30日、負傷して2日ではほとんど回復していないが、仕事がたまっている状態でそうそう休みたくない。出勤することにしていつもより30分早く起きたが、朝食前にその30分は消費されてしまった。いつもの始発電車に乗れないと座れない。この腰の状態で座らずに混雑した電車に揺られるのは無理だ。それに駅までの歩行もいつもの何倍か時間がかかるだろう。とても通常の始業時間には間に合わない。

 そうとなったら割り切って、電車がすく時間帯になってからゆっくり出勤することにした。結局、9時半頃に家を出て、職場に着いたのは11時過ぎだった。正直言って、みっともないくらいのよちよち歩きだ。駅にエレベーターとエスカレーターがなかったらもっとつらかっただろう。まあ、何とか仕事はそれなりにした。

 5月1日〜2日、何とか始業時間に間に合うように起きられたので、1日から通常どおりの出勤となる。痛み止めを飲むと、午後から夜にかけては大分楽になるのだが、一晩明けて関節が固くなると痛みが戻る。それでも、前日の朝とは大分違うのだから、確実に回復はしてきているのだろうが…。月が変わったので、またこの日は帰りが遅くなる。腰のためには早く帰りたいところだが、そうもいかないところが…。(汗)

 5月3日〜5日、GWはもう静養にあてるしかなかった。元々予定はなかったが、この時期から夏コミに向けての原稿に着手したいところだった。しかし、イスに座っている状態がいちばん楽とはいえ、それは背筋を伸ばしている状態であって、絵を描くために前傾するとやはり痛いから、ちょっとそれは無理だった。

 そんなわけで、TVを観たり、ゲームをしたり、イスに座って背筋を伸ばした状態でできることで時を過ごした。日々痛みはやわらいでいるが、ギックリ腰をやると1ヶ月は痛みが残る。6月からで新刊作成は間に合うかな…?(汗) 表紙単色の薄い本なら何とかなるかもしれないが…。

 5月6日〜9日、腰の痛みと戦いながらの仕事が続く。帰宅後は特にこれといったこともない。とりあえず、日を重ねて腰の痛みが引くのを待つだけだ。仕事の方は相変わらずたまっているが、ピークは過ぎた。腰のこともあるし、無理しないのを多少は容認してもらわねば…。(笑)

 5月10日〜11日、まだ寝返りをうつのが怖い。どうも左膝を曲げて腰を回転させると激しい痛みが走るようだ。起きているときは意識してそれを避けられるからいいが、寝ているときは無意識だから…。(汗) それはそれとして、休日を無為に過ごすのももったいないので、原稿が描けないならHPの改装作業を進めることにした。

 昨年の初頭から着手して、1年以上たってもなかなか進まない。同人活動との両立が難しいのは事実なのだが、このままではいつになっても改装できないので、ちょっと思い切ったことをしてみることにした。前々から考えてはいたのだが、作業が全然進まない状況ではまだ早いと思っていた。だが、逆にそれをしてしまったから早く改装を進めないと…という方向に持っていくことで、自らの尻をたたくことにしたのだ。それは何かというと、独自ドメインの取得である。

 元々、改装後に独自ドメインを取得して、そちらに本体を移行することにはしていた。そのためにいろいろ考えて、下調べなどは進めていたのだが、取得を前倒しにして管理業者と契約することにした。正確には9日の夜に申し込んだのだが、10日に契約完了の通知があり、11日の午後にはHPの更新ができるようになった。早速、テスト環境で作成していた作りかけの新HPをレンタルサーバにアップし、動作を確認する。ちょっと動作は遅い感もあるが、やっぱり独自ドメインで表示されるとかっこいい。(笑)

 どういうドメインにしたかは、完成までひ・み・つだ。(笑) もっとも、勝手に探してたまたま見つけられたら、別に見てもらってもかまわない。見られて困るような内容のものは作っていないつもりだ。ただ、リンク先がまだできていなかったり、記述ミスで画像が表示されなかったりということもある段階なので、あまり見せたくないだけである。それを承知で見てもらえるなら…。

 5月12日、外部の説明会で竹橋のKKRホテル東京に行く。知り合いがいないので、昼休みは退屈だ。昼食後、時間が少しあったので、腰はちょっと痛かったが、散歩に出た。ちょっとホテルの周囲を歩いていると交差点の信号に「一ツ橋河岸」という記述を見つける。なるほど…。ということは、こっちへいけばあそこに出るのか…というわけで、そのとおりにしてみると、やはり小学館に到着した。

 別に小学館に行ったからといって、高橋留美子先生がいるわけでなし、どうということもないのだが、いい暇つぶしにはなった。説明会が少し早く終わったので、職場に帰る前にまたそこを通って神保町に出たが、収穫は何もなかった。そのまま自宅に帰れればもっとよかったのだが…。(こらこら…。笑)

 5月13日〜16日、また仕事の日々…。腰はよくなってきているが、根本的な痛みはなかなか消えない。痛み止めを飲むのをやめて、それでも支障ない程度ではあるが、中途半端に上体を傾けた状態とか、電車でずっと立っているときつい。だんだん帰宅時刻は早くなってきたが、もう少し楽になって欲しいな…。

 5月17日〜18日、とりあえずHPの改装作業をする。難問である作品一覧の1984年分まで完了した。日曜日には散髪に行き、ついでに中野へと足をのばした。散髪はもっと早く行きたかったのだが、洗髪の際にとる姿勢がつらいので、腰の具合がある程度回復するまで行けなかったのだ。まだ、腰の具合には不安があったが、いい加減鬱陶しくなってきたし…。

 中野での買物は、大物はなかったのだが、それでも何やかやで2万5千円ほど出費する。いちばんの収穫は、「うる星やつら」の録音台本だろうか。2冊買ったが、うち1冊に書き込みがあった。私の場合、録音台本は書き込みのある方がうれしい。実際に現場で使われたということだし、セリフの修正過程なども垣間見ることができる。書き込みは何も声優さんだけがするものではない。スタッフの使用したものである可能性もあるが、それでもその方が価値があるという気持ちになる。

 今回書き込みの入っていた台本は、「みじめ!愛とさすらいの母!?」の回のものだ。普通の人にはわけのわからない作品かもしれないが、普通じゃない私などには非常に評価の高い作品である。(笑) この回のセリフ(ナレーション)の修正は非常に多い。その事実と元のセリフ(ナレーション)が読めるだけでも貴重だ。書き込みは修正部分はもちろんだが、あたるの母のセリフ(ナレーション)部分がすべて赤ペンでかこってある。ということは、あたるの母役の佐久間なつみさんが使用したものだろうか?

 それだけをもって断定することはできないが、この話の主役はあたるの母だし、その可能性が感じられるだけでもちょっぴりうれしい。金銭的値打ちだけなら、平野文さんが使用した台本ということになるだろうが、私の場合、必ずしもそういう感覚にはならない。もちろん、平野文さんの使用したものが手に入るなら、手に入れたいとは思うが…。(笑)

 5月19日〜23日、仕事の日々…。特に書くこともない。残業時間の調整もあって、大分早く帰れるようにはなったが、あまり状況は好転していない。仕事時間に反比例して仕事は残るわけだし…。腰の具合もここへきて思ったより治りが遅くなっているしなー。(汗)

 5月24日、午前中はゆったり過ごし、午後から大阪に向かった。昨年の秋頃から豆腐料理のおいしい店があるから食べにいこうという話があって、当初は1月の予定だったのだが、いろいろと都合で延期されていたのをようやく実現することになったのである。ついでに劇団☆新感線の「花の紅天狗」の大阪公演が日曜日に千秋楽を迎えるので、それもという計画となった。

 17時半前にJR大阪駅で地元勢と待ち合わせたが、豆腐料理の店の予約が20時からだったので、まずは宿へのチェックインを済ませ、時間つぶしにカラオケに…。適度に腹をすかして、いよいよ豆腐料理である。豆腐と湯葉と生麩を使って様々な料理が出てくる。どれもおいしい。が、私など育ちのよくない下々の者にしてみると、そのおいしいものをもっと食べたいという欲求にかられてしまう。

 コースをすべてこなせば充分腹いっぱいになるわけで、おいしいからって最初からたくさん食べてはあとが持たない。それは理屈でわかている…。だが、それでもそう感じてしまう…。もっとも、お店としてはそれで正解なのだろうな。もっと食べたいと思わせれば、また来てもらえるし、お土産品も売れる。チェーン店が東京にないのが残念だが…。

 5月25日、ホテルで朝食をとり、チェックアウト。まずは、友人の映像作品を見せてもらう。以前からその創造性には注目していたが、やはりいいものを持っている。3DCGとか、私には手の出せない領域ではあるが、創作という意味では意欲を非常に刺激される。私は私のできる創作領域でがんばりたい。

 次に別の友人がサークル参加している即売会・関西コミッティアに顔を出す。まあ、ジャンル的に自分の興味の範囲ではないので、特に収穫はなかったし、時間的な余裕がなかったので、ほとんど顔出しだけになってしまったが…。(汗)

 そして、劇団☆新感線の「花の紅天狗」の千秋楽。観劇して感激なんちゃって…。東京ではなかったネタも随分出てきたし、千秋楽の盛り上がりで非常によかった。劇団☆新感線の芝居は初めてという友人にも喜んでもらえたし、非常に充実した1日だった。芝居のあとは夕食をとり、1時間ばかりカラオケで歌って、最終ののぞみで東京へと戻った。

 5月26日〜27日、大阪での楽しみが終わって、ちょっと放心…。まあ、ひとつの祭りがおわったって感じだ。月曜日は休暇をとっておいて正解だった。集中力がゼロに近かったから、とても仕事にならなかったろうし…。(苦笑)

 このあとはいよいよ夏コミに向けての執筆時期になるわけだが、どうなるだろう? 多分、出せてもまた薄い本だと思うが…。そういう本を夏に間に合わせて作るか、それともじっくり腰を据えていままで描こうとして描けなかった作品の数々を描きためていくか…。両方できればベストだろうが、そんなにもう体力ないしなー。(汗)

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