飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2003年>

4月29日(火)

 本業に押しつぶされそうな毎日…。いくら残って仕事をしても、あとからあとからたまっていく仕事の残量は減らない。物理的に無理な状況なのに、課長はそれでも間に合わせろと言う。初めて、この仕事を辞めようと真剣に思う。といっても、辞職後のあてがない…。宝くじで3億くらい当たればすぐにでも辞めるのだが…。誰か3億くれないかな…? ほんの3億でいいんだけど…。(笑)

 4月2日〜8日、るみけっとの疲れは全然なかったが、本業の疲れでグッタリである。毎日毎日、遅くまで残って、職場の鍵を閉めて帰る日々…。それでも仕事はちっとも減ってくれない。人ひとり呼び出すのにも、組織が変わり、大きな異動があって、誰がどこへいったのかわからない。そういうつまらないところでも時間を食ってしまう。メールを使えば、年配の職員から対応が冷たいと言われるし、見てくれない人もいる。役職者に対してはその下の庶務担当を通さないと怒る人もいるし、何とも面倒だ。

 見かねた係長が、いくらか私の仕事を肩代わりしてくれようとするのだが、課長が本人にやらせないと仕事を覚えないからと言って、それをさせない。理屈として正しいのはわかる。しかし、状況が状況だ…。それで、どんどん遅れてもいいというのなら、いくらでも背負う。だが、それも許さない。保険証が大事なのは、言われなくたってわかる。が、保険証発行のためのオンラインシステムの運用時間は決まっているから、どうしたって物理的な限界があるのだ。計算式を示して説明しても、課長は「それでもやらなくちゃダメなんだよ。」と言う。いったい、どうやってやれと言うのだ?(汗)

 このとき、初めて本気でこの仕事を辞めたくなった。今までも仕事がきついことはいくらもあった。遅れてそのことを責められたこともあったが、遅れたのが自分のせいという自覚もあったから、何とかしようという気持ちもあったし、遅れた現状を踏まえて、解決するにはどうしようかというかたちで話に乗ってくれる上司ばかりだった。しかし、今回の遅れの原因は私のせいばかりではない。確かにクソまじめな私の手際もよくないかもしれないが、物理的にかかっている量が半端でないのだ。それが予想できなかったわけではないのに人を減らした…。誰にも手伝わせない…。

 それでいて、他の者がパソコンのことでわからないことがあると、教えてやってくれと借り出される。そういうところはちっとも評価してくれないし、差し引いて考えてもくれない。こちらの都合に関係なく来訪する業者の相手もしなければならない。仕事のことでぼやくことはあっても、本気で弱音を吐いたことはなかった。しかし、今度ばかりは堪え難かった…。だから初めて計算式まで示して物理的に無理なことを訴えたのに…。

 それでも、辞めてどうするかと先のことを考えると辞表を書くまでには踏み切れない…。ある程度の収入が保証されなければ、今のようなことは続けられなくなるし、自分で事業を起こせるたけの金も才能もない。結局は、課長が異動か定年になるのを待つしかない。やれと言われても物理的に無理なのだから、こうなったらもうケツをまくるしかない。それでもできないものはできませんと…。それで評価が下がろうと知ったことではない。別に出世したいとも思わないし…。

 4月9日、この日はもう我を通して残業をしなかった。もともと時短方針のもとに名目としてはノー残業デーとなっている水曜日である。誰にも文句は言わせない。(笑) そして、劇団☆新幹線の芝居「花の紅天狗」の初日を観にいく。別にこんなふうに鬱になることを予想していたわけではないのだが、とりあえずいいタイミングでの気分転換だ…。6年半前、初めて劇団☆新幹線の芝居を観たのが、この「花の紅天狗」の初演だった。配役が変わったことに不安もあったが、この日はとにかく単純に楽しもうと思った。

 古田新太、高田聖子、橋本じゅんら劇団☆新幹線の看板クラスに加えて脇でいつもいい味を出す村木よし子、河野まさとらも出演していないためか、オークションでのチケット入手も比較的楽だった。定価割れで手に入れたのだが、11列目の中央というベストポジションだった。芝居の方はというと、全体的に初演とそう大きく変わらなかった。初演のインパクトがあまりにも強かっただけに、どうしても再演ではそんなにギャグに笑えなくなる。それはしかたないことだが、初日ということもあり、ややミスも目立った感もあった。次は東京での千秋楽前夜に行く予定だが、どこまで芝居が変わってくるか楽しみだ。

 この日、芝居に行ったのにはもう1つ理由があった。「花の紅天狗」といえば、初演のとき高橋留美子先生がイメージイラストを描いた芝居である。そして、今回もやはり高橋留美子先生がイラストを描いていたからだ。そのことをるみけっと4のときに知って、急遽オークションで初日のチケットを入手した。オリジナルグッズを買うとなると、早めの回に観にいかないと売り切れになるかもしれない。今回、高橋先生の絵が使われていたのは、プログラム、中島かずき氏のサイン入り戯曲本「花の紅天狗」、サウンドトラックCDとポスターの4品である。もちろん、全部買ったが…。(笑)

 4月10日〜4月19日、気分転換できたのは芝居を観ている間だけだった。仕事に戻るとまた鬱に逆戻りだ。どこまで続くのかトンネルの出口が見えない。多分、4月中は無理だろうなと覚悟はしている。いくらかでも光が見えれば希望もわいてくるのだが…。こんなことばかり書いていてもつまらないので、省略してしまおう。(苦笑)

 4月20日、るみけっと4の反省会のために豊田へ出向く。行きがけに前日発売されたビッグコミック・オリジナルを買い、電車の中で高橋先生の新作「ヘルプ」を読んだ。直接的には大分違うが、仕事に追われている自分と妙にダブるものがある。(そんなはずは絶対にないのだが)なんだか、こちらの状況を見透かされてるような妙な気持ちになってしまう。もちろん、作品が語っているのはそんなことではないのだが…。

 反省会はそれほど大きな反省点もなく、今回よかった点の継続などを確認した程度だった。もっとも、参加者というのは水物だから、同じことをやって次回もうまくいくとはかぎらない。今回がラッキーだっただけなのかもしれないし…。とりあえず、私にとっては次回のサイドイベントに何をやるかだ。パチンコはまたやった方がいいだろう。今回、行列だったので遠慮した人も結構いたみたいだし…。

 4月21日〜25日、ほとんど書くに値しない。が、週末になってまた上司から苦言を呈された。今年度からは残業の制限もうるさくなって、月に60時間が上限となったのだが、私の残業があと3日の出勤日を残した段階で58時間に達していたからだ。何も残業したくてしたわけではない。仕事が終わらないから残ってやっていったわけで、それで苦言を呈されるのではたまったものではない。しかも、人事がうるさいからあと2時間で抑えろと言う。物理的に無理な仕事をそれでもやれと言っておきながらだ…。

 そのあまりの矛盾にムカついたが、帰れというのだから「はい、そうですか。」と従った。逆に、サービス残業しろと言われていたらどうなっていたか…? 自分でも怖くて想像したくないが…。(汗) まあ、職場のレイアウトが変わって、人事からこちらが丸見えだから、残ってるとわかってしまうわけで、そういうことは言えなかったのかもしれないが…。(苦笑)

 4月26日、2度目の「花の紅天狗」観劇である。この日は両サイドにカメラが入っていた。通常は東京公演の真ん中の土曜日に撮影するので、千秋楽前夜の撮影に驚いたが、カメラが両サイドだけというのは、前に撮影した映像の補完が目的なのだろう。ということは、もしかしてビデオ化されるのだろうか? 撮影はどの芝居も劇団の研究兼保存用として行われているから、必ずしも期待はできないが…。

 劇団☆新感線の芝居は、すべてがビデオ(DVD)化されるわけではない。これまでは、比較的シリアスなストーリーを持つ「いのうえ歌舞伎」と題された作品のみがビデオ化され、「花の紅天狗」のような「ポンチもの」と呼ばれる喜劇はパロディーも多く、BGMに既存の音源を多く使っていたりする関係もあって、ビデオ化されることはなかった。だから、今回もないだろうと思っていたのだが、補完撮影をするとなると話が違ってくる。

 そしていざ芝居が始まると、その期待は確信に近くなった。出だしからいきなりBGMが初日とは違っているのだ。これまでは既存の音源をつかっていたのが、ことごとくオリジナル曲(といっても、パロディーがほとんどだが)に差し替わっている。こうなると、著作権的な障害はほとんどなくなるから、かなりビデオ化はありうるなと…。しかし、それが逆に残念でもある。できれば初演をビデオ化して欲しかった。個人的にも初めて観た新感線の芝居だったし、やはり古田新太が出ているのといないのとではかなり違う…。それでも買うことは買うだろうけど…。(笑)

 芝居自体や大道具などにも細かい変更が見られた。オロナミンCやカルピス、ボンカレーの昔のポスターをパロったものが登場したり、結構凝ったことをやってきている。あれらのポスターのオリジナルを知っている我々のような年代でないと、ちょっとそのこだわりはわからないかもしれないが…。(笑) 大阪での千秋楽までにどのくらい変わるだろうか? また楽しみだ。(って、大阪の千秋楽にも行くつもりだったりして…。笑)

 4月27日、芝居の余韻に浸りながらのんびり過ごす。しかし、そういう時間はあっと言う間に過ぎてしまう。GWに入るが、今年は休みが少ない…。あまり休みが多くて休み明けに苦労するのもつらいが、ないのも張り合いがない。とりあえず、1日出ればすぐ休みというのはありがたいけれど…。

 4月28日、別に仕事がつらいからズル休みしたいとか思ったわけではないのだが、結局、この日は仕事を休んだ。朝の出勤準備中にまたギックリ腰をやってしまったからだ。(汗) これまでにも大きいのを3度やっているから、いろいろ気をつけてはいるのだ。電車で座っているとき、完全に停車してから立ち上がるようにするとか…。しかし、まさかくしゃみ一発でギックリ腰になるとは、予想もしなかった。(ほとんど漫画だよ。苦笑)

 いつものように朝食をとり、歯磨きをして、着替えるために2階の自室に戻る前にちょっと鼻をかみたくなった。そこで、しゃがんでティッシュペーパーを取ったのだが、そのときにくしゃみが勢いよく出て上体が前にのめり、思わずテーブルに手をついた。そしてそのまま凍りついた…。(汗) 上体を起こそうとしても動けない。激しい痛みでその態勢を変えられないのだ。過去3度やっているから、その経験に基づいて体を動かそうとしたのだが、今回は痛め方が違うせいか、どうにも動けない…。(汗)

 これまでは、重いものを大して重くないだろうと油断して持ち上げたときにやったもので、上体をしっかり腰の上に乗せて垂直に立ち上がれば立てたし、そのままの状態をキープすれば、ほぼ普通に歩けたのだ。だから、痛めたその日でも仕事を休むことはなかった。しかし、今回は全然ダメなのである。とにかく2階まで這いずりながら昇り、着替えて出勤しようと試みるが、とてもじゃないが家を出ることさえ困難に思える状況だった。これではもう無理だとあきらめて、休暇の連絡をした。(汗)

 どんな態勢でも痛いのだが、その中でもいちばん楽なのがイスに腰かけている状態だった。寝ていた方がいいのかもしれないが、一旦寝てしまうと関節が固まってしまって、次に動きだすときがものすごく痛い。なので、座ったまま時を過ごす。しかし、あまりにも退屈なので、「萌えよ剣」の4度目のプレーに突入した。(おいおい…。笑) とりあえず、これまで3度のプレーで沖田、美紀、近藤、土方、鈴香と5種類のEDを見た。こんどは小夜子をターゲットにしてみようと思う。本当はもっと早くターゲットにしたかったのだが…。(ちょっとかすみさん系入ってるし…。笑)

 4月29日、せっかくの祝日も腰が痛くてただの療養日になってしまった。それにしても、くしゃみ程度でギックリ腰になるなんて、仕事での疲れがたまっていたのかもしれないな…。それはともかく、GWからは原稿描きのシーズンなのに、この腰では原稿どころではない…。困ったなー。(汗)

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