飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2003年>

4月1日(火)

 人手不足でどうなるかと思ったるみけっと4も、何とか当日のお手伝いで乗り切った。スタッフサイドからするとそういう印象だが、アニメショップ等にチラシを置く広報の強化が効いたのか、春コミと日程が重なったにもかかわらず、一般入場者が増え、各サークルの売れ行きも上がったようだ。いろいろな要因があって、これから先も結果は読めないが、とりあえず今回は成功に終わったと言っていいのだろう。

 3月26日〜3月28日、本業が多忙で体調はボロボロだ。ただでさえ仕事が間に合わないというのに、26日は4月からの組織変更を前にした解散式のような宴会である。本音は参加せずに仕事を少しでも進めたいところだったが、そうもいかない。疲れた目が妙にしみて痛く、この日の体調は本当に最悪だった。むしろ、このあと少し持ち直すのだが、こんなにつらい宴会はまだあまり酒が飲めなかった大学時代以来だ。結局、イベント前日のまでは何もできなかった。

 3月29日、前夜は目一杯遅くまで仕事をして帰った。ホントにこれがイベント直前かと思うほど状況は厳しい。さすがにちょっと朝寝坊したが、起きてからは早速展示セル画の貼り込みだ。前回はこれに10時間もかかったのだが、今回は前回とった寸法が役に立って、4時間ほどで貼り終わった。続いて、プレゼント品をはじめとして持っていくものの荷造りをする。そして、最後に残ったのがパチンコ台の足場補強だ。

 補強用に以前から余った棚板を確保しておいたのだが、日曜大工は得意ではない。そのうち、そのうちと思っている間に、イベント前日まできてしまった。ここまできたら、もうやるしかない。(当然だ。笑) ということで、あらためて棚板を取り出してきたのだが、よく調べてみるとこいつは板ではなかった。四角い木枠の上下にベニヤをつけて、木目の紙で包んだもので、中央は空洞だった。これでは補強に使えない。(汗)

 そうはいっても、これから材料を買い出しに行く余裕もない。とりあえず、金具だけでなんとかできないか試してみた。1日持てばいいわけだし…。まずは、前に倒れやすいので、前側に金具を取り付けてみた。L字型の金具だが、本体にネジ穴を開けたくないし、本体の下の底板がやや本体より出っ張っているため、縦に金具を使うことができず、横にして左右2つ取り付けた。しかし、何とも心もとない…。

 当然、後側にも金具をつける。こちらは木枠の部分に縦にL字型金具が取り付けられた。これで結構バランスはよくなり、プレー中に倒れる心配はなさそうだった。ところが、ちょっと移動させようとパチンコ台をやや後に傾けたところ、その重さに耐えきれず、後側のL字金具がぐにゃっと曲がってしまったのである。(参ったなー…。汗)

 根本的解決のためには、もっと頑丈な金具を用意しないとダメなわけだが、とりあえずは運ぶときに慎重にやれば、プレー中に台を傾けることはないわけだし、曲がった金具を取り替えるだけで対処することにした。運ぶときは垂直に持ち上げ、車に寝かして乗せる際も空中で寝かして垂直に下ろすように気をつければ…。ちょっと面倒ではあるが、しかたあるまい…。

 こうして何とか準備は整い、あとは寝るだけとなったのだが、なかなか眠れない。いい年して、わくわくしてるのかもしれない。まあ、いろいろ集中して作業すると、アドレナリンの分泌が高まってしまうからしかたないのだが、イベント当日が睡眠不足というのはつらい。準備が遅れてしかたなくならともかく、準備が整ってるのに睡眠不足というのは、何かとっても損した感じで…。(苦笑)

 3月30日、平日と同様に起き、予定どおり7時半に荷物を迎えの車に乗せて出発した。が、会場近くになって電源の延長コードを忘れたことに気づく。パチンコ台を置く位置からコンセントまではちょっと距離があるから、3mくらいの延長コードが必要なのだ。やや早く着いたので、近所のコンビニで昼飯を買うついでに探してみたら、置いてあった。最近のコンビニはホントに便利だな。助かった…。

 地下駐車場に車を入れ、とりあえず1階へ上がる。と、代表がちょうど予約センターで受付を済ましたところだった。まだ他のスタッフは来ていないらしい。とりあえず、8時50分玄関前集合となっているので、玄関前に出て他のスタッフや当日のお手伝いを待つ…。しかし、9時になっても来たのは1人だけ…。(おいおい、本当に大丈夫なのか? 汗)

 しかたなく小展示ホールに戻り、用意されている机の数などを確認していると、何人かちょろちょろとお手伝いが来てくれた。軽い朝礼のあと、人手を借りて地下駐車場から荷物を会場に運び、即売会スペースは任せて、私は展示の準備にかかった。協力者から提供された展示セル画をあらかじめ空けておいたスペースに貼り込む。穴の埋まった展示パネルから吊り下げを頼み、続いてパチンコ台の準備に入る。

 机の上に台を乗せ、電源をつなぎ、玉を入れる。そして、景気づけののぼりのディスプレイだ。こののぼりはるーみっくのものではない。が、るーみっくものをパロったものである。「めぞん一刻」の「一刻島ナンパ始末記」の扉絵の響子さんの絵をパロった(水着はほとんどそのまんまの)女性の絵に「チャンス!」という文字が入っている。まさにパチンコ屋ののぼり、いわゆるパチモンである。大分前にまんだらけで見つけたので、この日のために押さえておいたのだ。

 今はアニメを題材にしたパチンコ台があるから正式に契約を結んでちゃんとした絵を出して宣伝をしているが、昔は勝手に人気キャラに似せた絵を使って宣伝していたものなのである。本当はラムちゃんに似せたものがあるとよかったのだが、残念ながら見つからなかった。それでも、当日スタッフの1人から「凝りすぎ!」と言われてしまったが…。(笑)

 最後にプレゼント抽選会スペースを作り、賞品を並べる。たっぷり場所がとれれば、タペストリーなどは広げて展示したいのだが、贅沢は言えない。パチンコの方の賞品も並べる。が、細かいものが多くて並べきれない。まあ、全部並べる必要もないと思うが、好きなものを選んでもらうのだから、あとから出した賞品を見て、そんなのがあったなんて知らなかったと言われても困るし、できるだけ並べることにした。

 そしてBGMの音量確認。やることがいっぱいあること…。(汗) 幸い、PioのCDプレーヤーは3枚までセットすることができるので、極端なことを言えば、入れ換えは1回で済むことになる。掛け持ちなだけにこれは助かった。そうしているともう開場時間が近づいてきた。そこそこ余裕はあったが、いくつかイベントを切り捨ててのことだから、本当にやりたいことを全部やったら、とても足りないだろうな…。

 さて、いよいよるみけっと4開幕だ。しばらくはパチンコの係から手が離せない。最初はプレーしていいものか半信半疑の人が多かったが、プレーが始まるとすぐに列ができはじめた。まずは好調な滑り出しだ。プレゼントの投票もなかなか順調だったが、セル画の展示の方が閑散としていた。パチンコ人気に食われてしまっただろうか。それでも、展示直後に鋼牙のセル画に駆け寄って歓声を上げたり、即売会中に殺生丸のセル画にすりすりする女性もいたから(笑)、それなりに楽しんでもらえたのではないだろうか。

 途中、何度か持ち場を代わってもらい、歩き回る。といっても、本を買う余裕はない。他のサイドイベントスペースを見て回ったり、委託スペースや更衣室担当などのスタッフに声をかけたり、見回りのようなものだった。知り合いのスペース前で立ち話をしたのが、唯一のフリータイムと言えるだろうか。まあ、スタッフとしての仕事も楽しみのうちではあるけれど…。(笑)

 13時すぎ、あらかじめ買っておいた昼食をプレゼントスペースの後でとっていると、カタログが売り切れたとの連絡が入った。確かに今回は印刷部数を減らしたのだが、それでも過去の販売部数から計算すると若干は余るとみての発注だったそうだ。それだけ入場者が多かったということで、うれしい誤算と言えるだろうか。もっとも、買えなかった人には申し訳ないことをしているので、痛い誤算でもある。

 午後に入ってもパチンコの列は途絶えない。プレゼント目的の人もいるかもしれないが、それでもこれだけ来てくれると購入して持ってきた甲斐があったったなと思う。来年もできれば持ってきたいと思う。それまで壊さないようにしないといけないが…。

 プレゼント抽選会の投票は、今回、5つまでできるようにしたこともあって、前回のように1票も入らない賞品はなくなった。特にカタログ等にヒントは書かなかったが、どうしても欲しい品に5票入れて確率上昇を図ってもいいのだ。ある程度ウェイトをかけて、1品に3票、あと2品に1票ずつなんてやり方もある。選択肢が広がっていいので、次回もこの方式にしようかと思う。

 そして16時半すぎ、BGMの終了に合わせたので、ちょっとオーバーしたが即売会は無事終了。人手が足りないので、私が終了のアナウンスをするハメに…。本当は女性の方がいいのにな。そういうイメージでラストの曲も選んでいるんだから…。あらためて人手(特に女性スタッフ)が欲しいと思った。女子更衣室の受付担当も下手すると男がやることになりかねないし、結構深刻だ…。(汗)

 続いてプレゼント抽選。これも回を重ねてきているし、そこそこスムーズに進んだ。本来なら、そこで終了の予定だったのだが、パチンコの賞品が余っていたので急遽じゃんけん大会をすることにした。が、これが思ったよりもずっと盛り上がった。これはいい…。じゃんけんなら、知識とか体力、年齢に関係なく参加できるし、チャンスもある。これだけ好評なら、毎年やろう…。そのための小物をため込まないといけないが…。(笑)

 イベントが終わり、撤収作業…。今回は委託参加サークルが多かったので、売れ残りの返送作業に時間がかかった。もっとも、結構売れ行きはよく、完売サークルも3つあった。私のところも残りは3冊だけだった。ペリカン便の受け取りが来たところで、駐車場探しに時間のかかる車組は先に打ち上げ会場へと出発。しかし、やっぱり駐車場探しが難航する。予定より大分遅れての打ち上げ開始となった。

 居酒屋で食べ放題、飲み放題、カラオケつき個室で歌い放題ということで、これまでの打ち上げの中でいちばん盛り上がった。地方組など、帰りの電車の都合のある者から徐々に抜け、私も荷物運搬があまり遅くなるといけないので、途中で抜けて帰路についた。こうして、るみけっと4も何とか無事終了…。とりあえず、1つ肩の荷はおりたが、翌日からの本業のことを考えると…。(鬱)

 3月31日〜4月1日、祭りが終わり、現実へと引き戻される。組織が変わり、大幅な人事異動もあって様々な変更手続きが目白押しである。職員の福利厚生を担当する部門で健康保険証の発行などをしている私にとってはもう気が狂いそうな状況である。今の世の中なのだから、保険証の公印などプレ印刷にしてくれればいいものを、未だに手押しなのだ。うちの部署だけでも五百数十枚、一人で(公印ってものは、組織に1個しかないものだから)押さねばならない。人差し指の付け根にアザができる…。(汗)

 さらに4月からさいたま市が政令指定都市となり、静岡県清水市が静岡市に吸収されるようなかたちで合併となって、住居表示が変わる。発注してあった保険証はそれに対応していなかったから、それらの人は一旦発行した後にすぐに作り直しである。それ以外にも子供が就職して扶養からはずれたり、いろいろな変更がある。が、保険証はパソコンからの出力だし、プリンタが古くて印刷に時間がかかるから、1日に発行できる枚数にはどうしても物理的な限界がある。仕事はそれだけではないから、どんどん遅れてたまっていく。

 こうなることはわかっていたはずなのに、昨年12月の異動で人員が減らされ、自分の担当の受け持ちも大幅に増えていた。人を減らすなら、その前に機材やシステムを更新して仕事がより早く進むようにしておいてもらわなければたまらない…。上は何を考えているのだろう? これから先、頭が痛い…。このままじゃつぶれるかも…。(汗)

メニューに戻る