飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2002年>

11月26日(火)

 遅れに遅れたここの更新…。さすがにもう限界だ。あまり書くネタもなく、単調な部分は省略して飛ばすしかない。そんなもの読んでいてもつまらないし、少しでも追いつく努力をせねば…。ということで、一気に11月下旬までダイジェスト。実際、もう記憶の方も定かでなくて…。(汗)

 9月4日〜30日、この間はトロトロと絵コンテを進めながら、るみけっと4の展示用セル画を中心にコレクションの拡充もちょぼちょぼ行っていた。夏コミを挟んで名古屋に1度、大阪に2度行ったこともあって懐具合も結構厳しかったし、以前ほどオークションで無理をしなくなったから、なかなか一気に増えはしない。まあ、ようやくいくらかまともになったということなのだろう。(今までが異常だったからなぁ…。汗)

 10月1日〜19日、依然として絵コンテがまとまらない。まだまだ本にするには足りない…。20ページ程度なら、もう一息だが、せめて「FREE AS A BIRD」(36頁)並みの本にしたい。まだ倍必要なのかと思うと頭が痛い…。(汗) 冬コミに本を出すというのは、結構日程的にきついのだ。夏コミの余韻で、どうしても8月はそのまま終わってしまうから、9月からの3ヶ月ちょっとの勝負だ。ネタが決まっていれば、それでも充分なのだが…。

 それはそれとして、豪華犬乱2が近づいてきた。ここに新刊が間に合うはずないので、今回も色紙を多めに描いてプレゼントに出さなかったものを売ろうかなと考えた。が、スタートが遅かったこともあって、3枚しか描けなかった。今回描いたキャラは、どういうわけか九能小太刀、蛇骨、神楽と神無という顔ぶれだ。蛇骨は人気がありそうだが、他はもらい手がつくかどうか…?(汗)

 なぜそうなったのかはわからない。特に、蛇骨、神楽、神無をマジに描くのはこれが初めてだった。たまたまそういう気分だったのだろう。なかなか絵そのものでは他の作家にかなわないから、意表をついたというかたちにはなったのだが、別に最初から意識してそうしたわけでもなかった。描きたくなったから描いた…。まあ、ごく自然な(?)なりゆきというやつだろう。(笑)

 今回描いた中では、神楽と神無の色紙が自分としては非常に気に入った。特に神無の影の付け方とか、鏡の反射の感じとかが自分としてはうまく表現できたなと思う。蛇骨も人気があるから、プレゼントにどっちを出すか迷った末、結局両方出すことにした。自分で売るのが小太刀1枚になってしまうが、プレゼントより出来のいいものを自分で売るというのは、どうも性に合わない。他の作家の色紙と並べられるだけに、余計にね…。(笑)

 10月20日、豪華犬乱2に参加する。一時は都合で午後からの参加になる可能性もあったのだが、どうにか朝から参加できた。とりあえず、新刊も特別な目玉商品もないので、まったりと会場の雰囲気を楽しむ。そのうちに何やらコスプレ広場になっているロビーの方から大きなどよめきが聞こえてきた。TVの番組制作会社の撮影クルーが入ってきて、コスプレの映像を「犬夜叉」の劇場用第2弾の直前特番で使用すると言ったからだ。

 ちょっとのぞきに行ってみたが、結構いろいろと撮影していた。総勢で記念写真的に並んだショットから始まって、グループに分かれて一言コメントを叫ぶなど…。でも、多分使われるのはほんのわずかだろうなと内心思った。別にひがんでそう思ったわけでなく、映画の宣伝特番ならそっちがメインだろうし、博物館での雑誌取材などでもかなりの枚数を撮影しながら、使われるのは1、2枚というのを見てきているから…。

 10月21日〜11月8日、イベントに出て同人仲間と話をしたりするとやっぱり刺激になる。創作意欲もむくむくと頭をもたげてくる。というわけで、この間に絵コンテは進み、いよいよ下描きに突入した。それでも若干ペースとしては遅い。ここからガンガン行かねばならないのだが、続く土曜日は職場のソフトボール大会が入ってしまった。まあ、体型的に戦力になりそうに見えないから、若い連中の多い職場なら、普通、声はかからないで済むのだろうが、平均年齢が高く、頭数が足りない職場だし、大会を運営している福利厚生部門なので、チームを出さないわけにいかないのだ。

 休日に招集をかけてレクリエーション行事を行うのに、運営部門が参加せずに休んでいたらブーイングものだろう。そういう意味で直接の運営担当者でなくとも、職場協力ということで参加しないわけにいかなくなった。まあ、内心はちょっとだけ久しぶりのスポーツを楽しみたいというのもあったのだが、運動不足なのでケガは怖いところだ。あまり手を抜けない性格だけに…。(苦笑)

 11日9日、昼頃に久我山にあるグラウンドに出向く。軽く守備練習とバッティングピッチャーをして体をほぐし、打撃練習もした。が、もう何年もバットを振っていないから、力んでスイングすると手首が痛い。走る方も両足の肉離れを経験してからはまともには走れない。対戦相手を聞くと、もうダントツの優勝候補だ。元(といっても、引退したばかりの)野球部やソフトボール部の連中がごろごろいるほとんど反則のようなチームである。おかげで、大分気は楽になったが…。(笑)

 さて、試合開始…。私のポジションはというと、ピッチャーである。といっても、もともと高齢者も参加することを想定したレク行事なので、速い球を投げてはいけないスローピッチというルールだ。となれば、四球を出さないコントロールの方が重視される。ストライクを投げるコントロールなら、昔から自信があるのだ。打順の方は若い順に行けということになったのだが、細かい歳の順はわからないし、ごまかしてる奴もいるから適当である。結局6番になったが、いきなり2アウト満塁で打順が回ってきてしまった。(汗)

 相手の守備はしっかりしている。外野に多少いい当たりを飛ばしてもほとんど捕られてしまう。実際、満塁になったのは相手チームの中で数少ない素人であるピッチャーが四球を連発したからで、2つのアウトはともに外野へのいい当たりだった。となったらせこく頭を使うしかない。速い球はないのだから、ある程度打球をコントロールすることは可能だ。セカンドの頭越しにポトリと落とす走者一掃の2ベース! うーむ、我ながらうまくいった。

 一方、ピッチングの方だが、3点を先制した1回の裏はなんと1失点に抑える無難な立ち上がり…。これは雨でも降るんじゃないかと思ったら、案の定、久我山のグラウンドの上だけが曇り出し、雨どころか11上旬というのにみぞれが降ってきた。(おいおい、何もそこまで…。汗) それを契機に、一気に形勢が逆転する。相手はピッチャーを交代させ、こちらはほとんど打てなくなり、逆に私のボールに慣れてきた相手は本領の猛打を爆発させた。2面のグラウンドが向き合うかたちなので、外野を抜けてしまうと確実にホームランだし…。(汗)

 そんなわけで、あっと言う間に13−6というスコアに…。もちろん、相手が13だ。レク行事だから時間制で終了なので、打席の方は2度しか回ってこなかった。2度目は時間切れで最終回となった3回の2アウト走者なしで回ってきた。最後の打者にはなりたくなかったので、またせこく頭を使う。こんどはファーストの頭越しにシングルヒット。結局、2打数2安打3打点ということで終わった。うーむ、内容はせこかったが、そこそこの活躍だったな。(笑) 試合のあと、軽く一杯飲んで解散となった。

 11月10日、前日のソフトボールで疲れていたが、理由があって前夜から続いて午前1時になっても起きていた。そこで大きな衝撃を受けることになる…。その詳細を書くことはできない。自分自身のことならば書いてしまうのだが、これは友人から受けた相談がもたらしたものなのだ。そしてそれは、私自身にも大きな影響を及ぼすものだった。世の中には、お金や物では解決不能の問題があるものだ。いや、事前に相談を受けていれば、解決と言えるかどうかは疑問も残るし、非常に強引なやり方ではあるが、現在の事態に至るのを防ぐことは可能だったかもしれない。しかし、すでにもう…。(汗)

 相談を受けても解決策を語れる問題ではないし、ただ聞いてあげることしかできない状態で、相談後もほとんど一睡もできないまま朝を迎えた。とても新刊の原稿など手につく状態ではなかった。しかし、相談を持ちかけた友人のためにも、このことが原因で新刊を落とすことはできない。私が受けたのは、大きいとは言っても精神的な打撃であって、物理的な境遇の変化にさらされた友人に比べれば…。ということで、とにかく気持ちの整理に努めた。自分が受けた衝撃とそれによって置かれた相対的な意味での逆境をエネルギーに、パワーに換えるために…。

 それはかなり大きなリスクを伴うものだった。吉と出るか、凶と出るかわからない…。凶と出れば、私のダメージは何倍にも膨れ上がるだろう。火事を消すために炎の中に爆薬を投げ込むような荒療治だ。しかし、この重い気持ちを一気に打ち破るには大きな爆発が必要だと思った。もう大吉の目が絶対に望めない以上、凶と出て散るのもまたよし…。できれば、散らずに済みたいが…。(苦笑)

 11月11日〜26日、しばらくは精神的にハイになれない状況だったが、少しずつ気持ちの修復もできてくる。大きなリスクを伴う荒療治は、凶とは出なかったようだ。不幸中の幸いとか、自分にとってはある意味ラッキーなことも出てきて、原稿の方も順調に進んでいく。ただ、職場の行事で相変わらず時間を食われた。担当者の交流会で1泊旅行があったり、出張があったり…。そして、12月の人事異動の内示が出て、状況が大きく変化した。職場内で担当替えとなったのだ。まだ、今の仕事に就いて3ヶ月だというのに…。(汗)

 今度の仕事はまったく未経験のものが多い。出張の都合で前任者からの引き継ぎが3日しかとれないし、不安が募る。そして、私の後任者はまったくの素人だ。1から指導しなければならない。あまりにも厳しい状況となった。すでにトーン貼りに入った新刊の原稿だが、またまたピンチに陥ってしまった…。(汗)

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