飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2002年>

8月13日(火)

 オフ会三昧の夏コミ…。楽しさ満杯の予定だったのだが、仲間の1人が体調を崩してしまい、心配が半分を占める夏コミとなってしまった。しかし、とりあえず頼まれた案内役は無事こなせた。自分の役割を果たせたという意味では、そこそこよかった夏コミと言えるだろうけど…。

 7日、コミケ直前だというのに、仕事はしっかりある。今回は前夜の宿泊をやめたから、たっぷり仕事して行ける。わ〜い、うれしいな〜っと…。(なんか、しらじらしいな…。笑) 昨年の冬コミでは、前夜早めに宿に着いたら、夜中まで誰も来なくて淋しい思いをしたから、今回はもう前夜の宿泊はやめてしまったのだ。前回までは一刻会の搬入のため、会長と待ち合わせる都合もあったのだが、今回は西館ということもあって宅配搬入にしたということで、泊まる必然性もなくなってしまったし…。

 もちろん、前々日のこの日に泊まるはずがない。(笑) 職場から近いので、泊まれば通勤が楽だというのはあるが、金がかかるし…。普通はそういうアホなことはしないわな。(笑) 地方からの上京組が早く来て、泊まり込みでわいわい遊ぼうという話なら別なのだが、そういう予定はないみたいだし…。

 8日、本当の前夜…。やれるかぎり仕事をして、休み明けに残るものを最小限にしてから帰宅した。持っていくものの準備はすでに整っているので、あとは寝て、起きて、会場に向かうだけだ。携帯電話も忘れずに充電した。初めての西館配置ということで不安もあるが、もともと一刻会も私も新刊がないから、その辺の影響は特に受けないように思う。それも淋しい気がするが、気は楽だ…。配置のせいで売れなかったら、やっぱり不満言いたくなる人たちはいるだろうな…。でも、いままでが恵まれてたんだけどな…。

 9日、さて夏コミ初日! いつもよりゆっくり目に行ってサークル入場する。すでにもう1人のメインの売り子が宅配の受取所から一刻会の荷物を運んできてくれていたので、私は大してすることなく済んでしまった。まあ、腰のこともあるし、あまり重いものを持たないで済んだのはありがたかったが、ちょっと申し訳なかったかなと思う。

 開場前に次回申込セットなどを買い揃え、開場後はいちばんで企業スペースに行かせてもらうことにした。やはり、小学館のスペースに何か出ていないか気にかかる。限定ものはないと思うが、念のために早く行っておきたかった。せっかく西館に配置されたのだし…。しかし、開場後いちばんにと考えたのは間違いだった。行くとコスプレ広場のところに行列が…。(汗)

 西館は人が少ないせいか、冷房の効き具合がよくて例年になく楽だったのに、いきなり炎天下で並ぶハメになってしまった。サークル参加した意味がないじゃん…。(汗) そうしてやっとこ小学館のスペースにたどりついたが、やはり犬夜叉ものには目新しいものはなかった。暑い思いをしてここまで来て、何も買わないで帰るのも悔しいので、とりあえず島本和彦先生の「吼えろペン!」のサイン入り単行本5冊を買った。

 もともとこの作品は好きだったのだが、単行本までは買っていなかった。ところが、今年の少年サンデーGXの7月号にいきなり飛鳥響香(あすかきょうか)なるキャラが出現して、おいおいおい、ちょっと待て〜っという話になってしまったのである。(笑) いったいどこからその名前を持ってきたんじゃ…?(汗)

 まあ、日和見的なキャラなので、「明日か? 今日か?」(私の場合もその意味が入っている)ということで名付けたのかもしれないが、この作品ではクイズ番組の司会者が犬夜叉のコスプレしていたり、アイドルの女の子を漫画家デビューさせる企画の話では、その娘の好きな作品が「犬夜叉」だったりと、結構きてたりする。そうなると、この飛鳥響香がどこから出てきたのか、興味深いところだ。まあ、そんなこともあってつい…。(笑)

 一刻会のスペースに戻ってからはほとんどずっと売り子をしていた。午後には海外から帰国した同人仲間との初対面も果たし、翌日の待ち合わせについて確認した。こうして即売会は無事終わり、さあ楽しいオフ会だとばかりにお台場に繰り出したまではよかったのだが、お店に着いたところから仲間の1人が体調を悪化させてしまう。最初は、長旅の疲れのせいかと思ったのだが、どうもそんな生やさしいもんじゃなかったらしい。うーむ、心配だなぁ…。(汗)

 10日、飛鳥のお部屋・お宝探訪オフ会の日だ。私の自宅に着くとまずは腹ごしらえ…。落ち着いたところで2階の私の部屋に上がり、あまりよそでは見られない資料やグッズなどを中心に見てもらった。その傍らで、CRうる星やつらのプレイも楽しんでもらう。しかし、この日は全然大当たりが出なかった。最後はガラスを開けて、直接玉を入れて何度も回したのだが、それでも1回も大当たりが来ない…。いままで、こんなことはなかったのだが、壊れたかな?(汗)

 そうしているうちに、あっと言う間に出発の時間となる。やはり午後からでは充分に見てもらえる時間がなかった。最初に私の部屋を見たいと言いいながら、今回来られなかった長野在住の友人にもいずれ来てもらうつもりだし、そのときにまたということで出発する。

 私は海外から帰国した同人仲間を一刻会の打ち上げ会場まで案内する役目があるので途中で別れ、待ち合わせ場所に向かう。ちょっと遅刻したものの、待ち合わせはうまくいった。そこから大江戸線で大門駅へと向かう。大江戸線だとかなり迂回する経路になるのだが、下見のときの待ち合わせ場所の雰囲気や電車の混雑状況などを参考にした結果だった。ところが、肝心なことを計算に入れてなかった。この日は花火大会で、思いっきり混雑していたのだ。(汗) おかげで、電車自体もかなり遅れてしまった。(汗)

 さて、一刻会の打ち上げ会だが、一次会は居酒屋での飲食、二次会は同じビルでカラオケである。なかなか幹事さんも考えているな…。そして、いつものパターンでカラオケを楽しんだあと解散した。我々宿泊組はタクシーで宿に戻ったが、宿に戻ってからの三次会は残念ながらなかった。例年なら、誰かの部屋に集まって深夜まで飲んだり、話したりするのだが、どうも今回はみんなお疲れのようで、逆に妙に元気な私はヒマを持て余してしまった。(入稿の修羅場もなかったし、コミケ会場も大して歩いてないし、元気なわけだ…。苦笑)

 11日、コミケ3日目はまず、海外から帰国した同人仲間を彼女の知り合いのサークルまで案内するのが最初の役目だ。前日と同じ場所で待ち合わせ、無事彼女を送り届けたあと、評論系・鉄道系を中心とした知り合いのサークルを挨拶回りして、あとは終了まで時間をつぶしてオフ会に向かった。この日のオフ会は横浜中華街で中華の食べ放題だ。7月の大阪オフのときに食べ放題だからって飛ばしすぎると結局息切れして損をするということを学んだはずだったのだが、いざ始まるとやっぱり勢い込んで料理をとってきてしまう…。

 通常の食べ放題は時間制限があるから、ある意味しかたないところもあるのだが、今回の中華バイキングは時間無制限だっただけにちょっともったいなかった。まあ、そんなふうにうまくできているものなのだ。でなければ、食べ放題の店は軒並みつぶれてしまうだろう。息切れした後半は、もっぱらスープとアイスクリームとマンゴープリンばかりを食べ放題する。まあ、それだけでもかなり食べたが、ごま団子を食べる余裕がなかったのが、残念だった。(大した後悔じゃないけど…。笑)

 12日、ゆっくり起きて10時に宿をチェックアウト。宿近くのファミレスで軽く昼食をとって宿泊組は解散した。が、私にはもう1つ役目が残っている。いったん帰宅して荷物を置き、夕方から津田沼のお好み焼き屋「じぱんぐ」へ…。特に予約はしてなかったのだが、5人だったので奥の座敷に上げてもらった。話に聞いていたとおり、「うる星やつら」をはじめとして、いろいろなアニメのポスターなどが壁に貼られている。どこかの同人作家が描いたと思われる絵もある。こういうお店だから、結構コミケ帰りに寄る客も多いらしい。この日はさすがにその手の客は我々だけだった。予約してなかったから、1日ずらして正解だったかもしれない。

 じぱんぐは、1年中1500円で食べ放題だ。烏龍茶も飲み放題で、これがビールのジョッキでどかんと来るからすごい。さあ、焼け〜っ! 食え〜っ! 飲め〜っ! せっかく前日再び教訓を得たのに、全く役立たなかった。またも飛ばしすぎ状態に…。(汗) しかし、思い起こしてみると、ほとんど私1人が焼いてたような…。(すっかり、焼く係になってしまった。汗) 17時すぎから始めて、19時前にはぱったりと箸が泊まってしまった面々…。あとはそのままお店で「犬夜叉」などTVを見て、のんびりくつろぐ…。お店の猫と遊んだりしながら、ほんとにくつろぐ…。こんなにくつろいでいいものかと思うほどくつろぐ…。(笑)

 お店は正直言って狭いし、きれいとは言い難い。おばちゃんが1人で切り盛りしていて、いかにも地元向けのお好み焼き屋さんという雰囲気だ。早々と箸が止まってしまった我々に「もう終わりなの? もっと食べてよ。」と言うおばちゃん。今度はもっと若くて生きのいいのを連れてくるからと約束して店を出る。お店の前での記念写真もおばちゃんが撮ってくれた。また来て、おばちゃんを喜ばせてあげたいなと思うお店だった…。

 13日、夏コミも終わって一段落…。疲れ休みのつもりで、この日も夏休みをあてておいた。今回はコミケそのものよりも、そのあとのオフ会がメインだった。ちょっと病人も出たりして、心配が半分を占めてしまった部分もあったが、とりあえず自分の役割は果たせたと思う。次回は何とかスペースを持って新刊も出したいところだ。久々に再録でない漫画の新刊を出そうかな。そんなに厚い本は作れないと思うけど…。

メニューに戻る