飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2002年>

7月2日(火)

 サッカーW杯もついに閉幕。何もなければ、ここからコミケモードに入れるところだったのだが、突然の人事異動で大忙し…。平日の引き継ぎだけでは間に合いそうもない。これはしばらく、土日にもサービスで引き継ぎにいかないとダメそうだな…。その方がしっかり引き継げるんだが、休日がつぶれるのは痛いなー。(汗)

 6月26日、この日もギリギリまで引継資料作成をして帰宅…。準決勝のブラジル対トルコ戦を見る。予選リーグではトルコに先制されて苦しんだブラジルだったが、その後は調子を上げてきていたので、楽勝とまではいかないまでも無難に勝つのではないかと予想していた。が、トルコの実力はあなどれなかった。やはりトルコはかなり強かったのだ。予選リーグでは乱れの出た守備も、決勝トーナメントに入ってからは非常に堅くなっている。

 しかし、攻撃の方はセネガル戦のようなわけにはいかない。このあたりを見ると、やはり同じ個人技に優れたチームであっても、ブラジルの方がセネガルより数段上であることがわかる。トルコもよく健闘したが、最後はやはりロナウドだった。シュートモーションをほとんど見せずにつまさきで蹴り込んだあのシュートには参ったとしか言いようがあるまい。あれではGKも反応できない。何だかんだいっても、すごい奴だ…。

 これでいよいよ、決勝はブラジルとドイツの対戦となった。図式としてはやはりブラジルの攻撃とドイツの守備の対決となるだろう。ただ、ドイツは調子を上げてきていたバラックが出場停止。それに対してブラジルはロナウドが絶好調…。どう見てもブラジルの方が有利だ。そうなると、どうしても判官びいきになってしまう。今回はカーンの闘魂にも惚れ込んでるし、ちょっとドイツの方の応援かな…。(笑)

 27日、この日は試合がないから、遅くまで残って引継資料の作成をする。しかし、全然終わらない…。いざ引き継ぐときになってやっていた仕事の多さに驚く。結構、ぐーたらやってたつもりだったのだが、こんなにたくさんのことをこなしていたのかと…。もしかして、私って結構えらいのかも…。(こらこら…。笑)

 実際、1つ1つの仕事は小さいのだ。が、覚えることが多く、範囲が広い。一通り覚えてペースをつかむと余裕も出てくるのだが、それまでが大変だ。私も来た当初は随分苦労した。私の場合は、前任者が退職してしまっただけに、余計に…。(汗)

 28日、平日が終わってしまった。やっぱり、土日に出ないと資料が間に合わない。それに、机やロッカーの荷物整理が全然できていない。引継資料最優先だったからしかたないのだが、せめて月曜日が休みでなければ1日分余裕があったのにな…。幸いロッカーにはほとんど何も入れてなかったから助かったが、机の中はぐちゃぐちゃだ。いらないものを捨てるだけでも時間かかるな…。内示が1週間前っていうきまりは何とかならないのかな…?(ちょっときつすぎ…。汗)

 29日、さすがに朝イチからは出かけなかったが、午前中からサービス出勤して資料作成と荷物整理をする。この日になってようやくまとまってきたが、やはりもう半日は必要だった。3位決定戦の試合開始に間に合うように帰宅しなければならなかったから…。(って、思いっきり自己都合じゃん。笑)

 さて、韓国とトルコの3位決定戦だが、私は韓国有利だと思っていた。ところが、開始からわずか11秒でトルコが先制してしまう。何ともつまらないミスでいきなり失点してしまった韓国…。これですべての歯車が狂ってしまったようだ。それでもがんばって必死に追いつくが、すぐにまた離されるという展開…。すべてが後手後手にまわってしまった。終盤にはあせりも出て決定機にミスが目立ち、結局はトルコに逃げきられた。というより、圧倒的なアウエーの雰囲気の中で高いモチベーションを保ったトルコの選手たちがすばらしかったと言うべきだろうか。

 そして、何よりも圧巻だったのは、敗れて崩れ落ちていた韓国の選手たちに手をさしのべて起こし、一緒に肩を組んでスタンドの声援に応えたトルコ選手たちのフレンドシップだ。もちろん、自分たちが勝ったからという心の余裕があってこそのことだろうが、なかなかあそこまではできない。普通はユニフォームの交換程度までだ。ある意味、決勝戦よりも感動的だったかもしれない。

 30日、この日も日中はサービス出勤で異動の準備だ。ようやく夕方には一応かたちが整って、2年半いた職場を離れる準備ができた。その前はシステム開発部門に6年半、さらにその前は人事部門に5年近くいたから、こんなに早い異動は初めてだ。こんどの仕事は、これまでの仕事の親玉みたいなものだから、まるっきり白紙からのスタートというわけではないが、いままでのようにのんびりはできないだろうなぁ…。ここの原文も書くヒマあるかどうか…。(汗)

 さて、帰宅後はいよいよサッカーW杯決勝戦の観戦だ。ほぼ予想どおりの展開となったが、思っていた以上にドイツの守備がよく、前半は両者無得点のまま終了した。しかし、前半終了近くになるほどブラジルにもいいシュートチャンスが巡ってきていた。このままいけば時間の問題かなとも思ったが、何とかこらえて終了間際に1点とって逃げきるかたち持ち込めれば、ドイツにも勝機はあると思った。だが、やはりバラックがいないというのがドイツの攻撃には響いた。

 そして後半、カーンがゴール前の混戦から手を負傷する。これが何とも残念だった。ブラジルの1点目につながったリバウドのシュートをカーンがキャッチしそこねた原因がその負傷の影響かどうかは定かでないが、どんなかたちにしろ万全の状態で最後まで戦って欲しかった。結果は同じだったかもしれないが、そこに少なからず「あれがなければ…」という気持ちが残ってしまうこと自体が残念だ。

 結局、何だかんだ言いながら、やっぱりブラジルは強かった。ロナウドも怪物だった。ヘアースタイルはお笑いだったけど…。(笑) こうして1ヶ月に渡ったサッカーW杯はついに幕を閉じた。日本代表は4年後をめざして、また1から出直しだ。次期監督は誰になるだろう? 監督が変われば、チームのかたちも変わるし、今回選ばれなかった選手が選ばれる可能性も出てくるだろう。次の監督がどんなチームを作るか楽しみだ。

 7月1日、人事異動発令の日だ。朝イチで発令を受け、とりあえず元の職場に戻る。通常ならそのまま挨拶回りをするのだが、異動日には10時までに異動のオンライン処理をしなければならない。後任者はまだ来ないから、私がやるしかないのだ。人の少ない職場はこれだから大変だ。代わりがいない…。後任者もかなり苦労するだろうな…。(かわいそうに…。汗)

 そうした一連の処理を済まして午後から新しい職場に行き、挨拶回りをする。まあ、おかげさまでというか、また勤務地は東京だ。部署は違うが元に戻ったかたちになる。通勤時間はやや長くなるが、大差はない。電車の時間も変えなくて済むので、その点は助かる。ちょうど定期も切れるところだったし…。(そういう意味では、タイミングよかったな。笑)

 毎度のことながら、異動すると何かと気を遣う。精神的疲労がたまってくる中で送別会に歓迎会と飲む機会が続く…。酒好きならそれも楽しみになるのだろうが、そんなに好きでない者にとっては結構苦痛だ。それに引き継ぎが大変だから、土日もしばらくつぶれそうだし、あまり晴々とした気分にはなれない。まあ、ちょっとだけ昇格して給料は上がったけれど…。(笑)

 2日、新しい職場で最初の仕事に入る。基本的には前の職場でもやっていた仕事だが、それぞれの事業所で特有のやり方があったりする。いままでは小さい職場で、担当者が自分しかいなかったから、手順も本来のやり方を一部省略したり、順番を入れ替えたり、やりやすいようにやってこれたのだが、こんどの職場はその元締めみたいなところだから、模範的にきっちりやらなければならない。そのへんが少し戸惑う…。

 前の職場の後任者に対してはとりあえず残してきた引き継ぎ資料をもとに電話とメールで指示を与える。うーむ、仕事してるなぁ…。これまで仕事してなかったというわけではないのだが、密度がかなり濃い…。その方が余計なことを考えなくて済むのでいい面もあるのだが、このままのペースで体が持つかな…? ちょっと心配だったりして…。(汗)

 というわけで、新しい環境に慣れるまではまたここの更新もままならない。これはもう、夏コミ後まで無理かもしれないな。そこから一気に追いつこうとすると、かなりきついものがあるが…。とりあえず、まずは本業の方をしっかりやらないと…。収入がなくなると遊べなくなってしまうし…。(笑)

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